Microsoft Clarity 研究所 https://clarity.kosgis.com/ Microsoft Clarity(マイクロソフト クラリティ)の機能や可能性を探っています Fri, 06 Feb 2026 02:15:30 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.9.1 https://clarity.kosgis.com/wp-content/uploads/2024/01/cropped-HEm0sWv4_400x400-32x32.jpg Microsoft Clarity 研究所 https://clarity.kosgis.com/ 32 32 Microsoft Clarity「AI Bot Activity」の使い方とサイト改善につなげる方法 https://clarity.kosgis.com/blog/microsoft-clarity-bot-activity/ Fri, 06 Feb 2026 02:10:29 +0000 https://clarity.kosgis.com/?p=1240

はい、ごめんください。Microsoft Clarity(クラリティ)大好きコスギです。先日公開された「AI Bot Activity」(日本語では「AIの可視性」)について、Clarity の公式ドキュメントに基づきつ […]]]>

はい、ごめんください。Microsoft Clarity(クラリティ)大好きコスギです。
先日公開された「AI Bot Activity」(日本語では「AIの可視性」)について、Clarity の公式ドキュメントに基づきつつ、導入方法や費用、具体的な見方や考え方についてまとめました。

すでに(有料で)CDNを導入している中規模サイト、もしくは WordPress で Clarity のプラグインを導入しているウェブサイト担当者向けです。

結論を3行で。

  • AI Bot Activity でわかるのは「AIがどう振る舞っているか」という観測データ
  • 「守り」か「攻め」のどちらかを決めておくと使いやすい
  • 攻めを考える前提として、「人にとっても整理されたサイトか」が先に問われる

「うーん……まあ難しいことはわかったけど、せっかくなら、なんかイイカンジで使えない?」という方は、最後に分析用のプロンプトを紹介したので、思考停止して使ってみてください。個人的には、知識を覚えるより行動してなんぼだとも思うので。AIを使うたび、人の仕事が増えていく……!

Clarity の AI Bot Activity とは

検索エンジンのクローラーなど「ボット」によるアクセスは、ほとんどの場合「ノイズ」として扱われていました。人によるアクセスではないため、マーケティングに活用しにくかったんですよね。

しかしAI時代の昨今、「AIボット」が検索・要約・補助回答・学習などの目的でウェブサイトにアクセスするケースが急増しています。それはAIが自動的に収集するものもありますが、人の代わりにAIが収集するため、改めて注目されている背景があります。

背景や概要については、以下の記事をご覧ください。

https://clarity.kosgis.com/blog/ai-bot-activity-in-clarity/

ということで、具体的な話です。

AI Bot Activity の注意点

大事なことが公式ドキュメントの冒頭に書かれているので紹介します。

https://learn.microsoft.com/en-us/clarity/ai-visibility/bot-activity

Bot activity represents requests made to your site and doesn’t indicate that content was retrieved, grounded, cited, or surfaced in AI generated responses. These metrics reflect observed bot behavior and may not translate into traffic, attribution, or downstream outcomes.
ボットアクティビティはサイトへのリクエストを表すものであり、コンテンツが取得、グラウンディング、引用、またはAI生成レスポンスで表示されたことを示すものではありません。これらの指標は観測されたボットの行動を反映したものであり、トラフィック、アトリビューション、またはダウンストリームの成果には反映されない可能性があります。

つまり、とても勘違いしやすいし期待したくなるんですが、以下のことはわかりません。

  • AIに紹介される
  • AIに引用され、要約や回答に使われる
  • AIから成果(流入・CV)につながる

AI Bot Activity でわかることは、あくまで「ログ」であって「答え」ではないんです。「東京スカイツリーの高さは634mです」という情報と大差ありません。「なんだ、じゃあいいや」と、ここで読むのを辞めてもらっても問題ありません。むしろ、やるべきお仕事に戻ってください。

読み進めるなら「自分は何を期待しているのか」を問いかけてくださいね。

AI Bot Activity の導入方法

まず、AI Bot Activity は、Microsoft Clarity を導入しているだけでは使えません。AI Bot Activity を使うには、追加の条件が必要です。

  • Microsoft Clarity が正しく導入されている
  • Clarity のプロジェクトが有効である(データが取れている)
  • CDN(もしくは WordPress の Clarity 公式プラグイン)が導入されている/導入できる ← コレ

「CDN」とは、ものすごくざっくりいうと「主に表示を速くするための、サイトの入口ゲート」です。建物の出入口に監視ゲートを設置して、疑わしいものはブロックし、安全と判断したものはファストスルーするみたいな機能です。つまり、たくさんの何かが通れば混雑して大変なので、ある程度は無料だとしても、ほとんどの場合は従量課金で使える機能なんですよね。

AI Bot Activity は、この CDN などの入口で記録されたアクセス情報をもとに表示されます。

CDN を使う際の注意点(費用感)

AI Bot Activity を有効にする方法はいくつかありますが、CDN を使う場合は CDN 側の仕様や料金体系が関係します。Clarity 自体は無料でも、CDN の「ログ取得」や「リクエスト処理」に関する料金がかかる場合が想定されます。従量制なので。

  • WordPress:Clarity の公式プラグイン自体に追加費用は発生せず、コストはホスティング環境とトラフィック量に依存します(レンタルサーバー+プラグインだけなら追加費用なく利用できました)
  • Fastly:Bot Activity 連携を有効にすると、リクエスト数・ログ配信・データ転送量に応じで Fastly 側の従量課金が発生する可能性があります
  • Amazon CloudFront:リクエスト数に加え、Firehose 取り込み・ログ配信・失敗ログの S3 保存などが AWS 側コストとして積み上がります
  • Cloudflare:LogPush が前提となり、有料プラン+ログ量ベースの課金が発生する点を考慮する必要があります

……それなりに従量課金が必要になりますね。Cloudflare の無料版では LogPush が使えないので有料版に対応しているのですが、Cloudflare 側でAIボットの確認やブロックもできる(「守り」の活用方法)ため、個人的には疑問が残ります。今後「攻め」の活用方法として、AIボットの流入をセグメントとして使えるようになることを期待。まだβ版ですしね。

WordPressのプラグインならカンタン

WordPress サイトの場合、Microsoft Clarity の公式プラグインでカンタンに導入できる場合があります。すでに Clarity をプラグインで導入しているのなら、話は早いです。以下の流れで有効化しましょう。

  • エックスサーバーのレンタルサーバーで確認できているものです。契約状況によっては実行できないケースもあるかもしれません。
  • プラグインが有効なら、自動的に有効化されている可能性がなきにしもあらZoo……

導入のステップ

STEP
Microsoft Clarity の[設定]→ [AIの可視性]に進む
Microsoft Clarity の設定→AIの可視性(AI Visibility)

設定画面の左メニューの一番下にある「AIの可視性」から、「ボットアクティビティのセットアップ」の[開始する]をクリックします。

STEP
[+プロバイダーを追加]ボタンから進む
Microsoft Clarity AIの可視性(AI Visibility ):[+プロバイダーを追加]ボタンから進む

何も設定されていなければ、追加しましょう。

STEP
使用しているサーバーもしくはCDNを選ぶ
Microsoft Clarity AIの可視性(AI Visibility ):使用しているサーバーもしくはCDNを選ぶ

使用している CDN を選べますが、今回は「サーバー WordPress(WordPress server)」を選びます。

  • ウェブサイトが WordPress で構築されている
  • Microsoft Clarity の公式プラグインが有効化されている
  • Microsoft Clarity のデータを WordPress の管理画面で確認できている

という3つの条件が揃っていれば、表示されます。

表示されない場合は使えません。AIボットの挙動を見たいだけの場合は、Cloudflare の無料版でも十分です。後述の「守りの使い方」も参照してください。

STEP
[セットアップの確認]ボタンから進む
Microsoft Clarity AIの可視性(AI Visibility ):[セットアップの確認]ボタンから進む

① Microsoft Clarity の WordPress プラグインのバージョンを確認してください

・Microsoft Clarity プラグインの最新バージョンがインストールされていることを確認してください。インストールされていない場合は、こちらから更新してください。

インストールされている Microsoft Clarity のプラグインが最新版(執筆時バージョン:0.10.15)になっていればOKです。[セットアップの確認]から進みましょう。

STEP
WordPress Integration を「現在の統合」として確認できる
Microsoft Clarity AIの可視性(AI Visibility ):WordPress Integration を「現在の統合」として確認できる

STEP2 と同じ画面です。ここに Connected された WordPress Integration が表示されていれば、AI Bot Activity の機能を使えます。

水色の「dashboard」か、ヘッダメニューの「ダッシュボード」で「AIの可視性」を選んで進みましょう。

Microsoft Clarity AIの可視性(AI Visibility ):ヘッダの[ダッシュボード]から選べる
STEP
Bot Activity を確認できる
Microsoft Clarity AIの可視性(AI Visibility ):Bot Activity の画面

こんな画面が表示されます。開けたら、まずは色々と確認してみましょう。

AI Bot Activity(AIの可視性)をどう使えばよいのか

Microsoft Clarity AIの可視性(AI Visibility ):30日間+All traffic にしたデータ
「All traffic」を選ぶと全データが出てきます

AI Bot Activity ダッシュボードの画面を大きく分けると、以下の3+1の要素で構成されています(和訳の違和感は御愛嬌……)。

  • ボット演算子(Bot operator)+ AI要求(AI requests)
  • ボット アクティビティ(Bot activity)
  • パス要求(Path requests)

それぞれを見ることで、AIボットのアクセス状況を俯瞰できるようになっています。詳細は後述しますが、以下の順番で見ていくのがオススメです。

  1. 大きな傾向(AI要求)をまず見る
  2. どんなAIがアクセスしているか(ボット演算子) を確認
  3. アクセスの性質(ボット アクティビティ) を俯瞰
  4. 具体的なページ(パス要求) をチェック

どのように意思決定して活かすのかは、「守り」と「攻め」の2つの考え方があります。

守りの活用

CDN は従量課金制なので、不要なボットに何度もアクセスされると、そのぶんお金がかかります。シンプルに困りますよね。

また、自分のコンテンツをAIの学習から守りたいということもあるでしょう。AIに紹介されないリスクを軽減するなら「NotebookLM のボットからは守る」など、用途を想定してブロックする方法もあります。(個人的に、時代を考えたら焼け石に水のいたちごっこだろうと思うのですが……)

こういった「ボットからアクセスされることで困ることをなんとかする」のが守りの活用。現状がわからないことには判断できませんので、Clarity の Bot Activity を使うことで、何が起きているかを把握することは可能です。

ただ、その後の施策は別なので、本当に守りたいのであれば CDN という「監視ゲート」を導入して、検知したものをブロックするような使い方がオススメです。どのみち CDN でブロックできれば、Clarity には反映されませんし。

この使い方は、アクセス解析ツール初期の使い方に似ています。いろんなボットがありましたよねえ……(遠い目)コメントスパムとか、リファラースパムとか、よくわからない User-Agent があったような。コメントが閉じられるのが当たり前の時代になって滅亡したのかもしれませんが、おそらくそういったボットも検知できるのでは。

攻めの活用

守りの活用がボットを「ノイズ」として除外する方法なら、攻めの活用はボットを「代弁者」として積極的に活かすことです。今の時代、ほとんどの方が知りたいのはこちらでしょう。Clarity の AI Bot Activity も、どちらかというと「攻めの活用」です。とはいえ、現在はただの情報でしかないため、過度な期待は禁物です。β版ですし。

CDNを使うか、WordPress のプラグインを使うという前提での話になりますが、興味があるなら Clarity 以外の方法もある(今後出てくる可能性も高い)ので、調べてみてください。

攻めの活用をするには、以下の3段階です。

  1. AIが何をしに来ているか(役割)を定義する
  2. 重視したい役割に合わせた仮説を立て、AIのアクセスが多いページを調整する
  3. 調整したページを中心に、人とAIのアクセスを検証する

ということで、次から攻めの活用を前提にした画面説明です。画面左上の設定を少し変えておきましょう。

Microsoft Clarity AIの可視性(AI Visibility ):対象期間と対象トラフィック
期間を長めにして、「All traffic」を選んでおくとわかりやすいです

ボット演算子(Bot operator)からわかること

「ボットオペレーター」という言葉はあるのですが、和訳がそもそもわかりにくいので「ボット」で進めます。

「どんな会社のどんなシステムがどれくらいアクセスしているか」を把握できるものです。

Microsoft Clarity AIの可視性(AI Visibility ):ボット演算子(Bot operator)

AI要求(AI requests)

画像で「5.44%」と表記されている箇所の数値です。これはすべてのアクセスのうち、AIが関係するアクセスの割合です。内訳を見るとわかるのですが、AIが学習のためにアクセスするケースもあれば、人がAIに依頼してアクセスするケースもあります。

基準値はないのでなんとも言えませんが、内訳と合わせ、守りの活用を検討すべきかどうかも判断してください。サイトの性質や業種などにもよりますが、公式の数値などを見ると、だいたい5〜15%くらいが一般的でしょうかね。

ボットの一覧(Bot operator)

どんなボットがアクセスしているのかがわかります。画面の左上で「AI bots」を選ぶとAIボットのみに絞り込まれ、「All traffic」を選ぶとすべてのアクセスが表示されます。すべてのアクセスのうち「Likely Human Traffic(たぶん人間のアクセス)」が一番多くなるのでは。

  • namecheap ってなんだ?と思いますよね。どうも WordPress の標準的な内部通信が namecheap として検出されているようです。一旦スルーしておきましょう。有識者の方がいらしたらXなどにてコメントください。
ボットの具体的な解説(一部)

それこそ「このボット、何?」とAIに尋ねてみると早いのですが、代表的なものを少し紹介しておきます。

OpenAI 系

参考:Overview of OpenAI Crawlers

  • ChatGPT-User
    ChatGPT がユーザーの質問に答えるためにページを取得したアクセス。AIアシスタントとしての回答生成(要約・引用・説明)をしているので、AIに参照されている可能性を示す、最も価値の高いシグナルといえそう。
  • OAI-SearchBot
    OpenAI の検索・情報収集用ボット。AI回答のための事前インデックス/情報探索が目的で直接引用されているわけではない。ChatGPT 等で参照される「候補」に入っている可能性はある。
  • GPTBot
    OpenAI の学習・評価・モデル改善向けクローラー。学習を目的としたアクセスなので、嫌ならこのボットをブロックして影響を見てみても?

Google 系

参考:Google クローラー(ユーザー エージェント)の概要 | Google クロール インフラストラクチャ  |  Crawling infrastructure  |  Google for Developers

  • そもそも、AIよりも検索用のクローラーや広告系がメインなので、めっちゃ多いです
  • GoogleBot
    Google 検索の中核となるクローラー。検索インデックス作成が主目的で、SEO に直接影響する最重要ボット。AI要約(AI Overviews)や検索結果表示の土台となるため、検索に載る/載らないを左右する存在。だいじ。
  • Google Read Aloud
    Google 検索や Google アシスタントで、ユーザーがページ内容を音声読み上げている。視覚障害者向け・音声UI向けのアクセシビリティ用途が主。内容の要約・再構成よりも「そのまま読む」用途に近い。
    参考:Google Read Aloud ユーザー エージェント
  • Google NotebookLM
    ユーザーが NotebookLM プロジェクトのソース(URL・PDF等)として指定した場合に発生するため、価値の高いアクセスと解釈できる。価値を感じてくれている表れなのに、モヤッてしまうのはなぜだろう。

Anthropic 系

参考:Anthropicはウェブからデータをクロールしていますか?また、サイト所有者はクローラーをブロックするにはどうすればよいですか? | Anthropic Privacy Center

  • ウチに Anthropic 系のボットが来ないのは、Claude がエンジニア向けだから……?こういうAIの性格みたいなところ、出ますよね。
  • ClaudeBot
    Anthropic が運用する学習・評価・安全性向上のためのクローラー。学習用途に使われる可能性があるアクセスなので、学習させたくない場合はブロック対象として robots.txt による制御を尊重すると明記されている。ここまでハッキリしているのはなかなかないと思う。
  • Claude-User
    ユーザーが Claude に対して URL を入力・共有した際に、その内容を取得するアクセス。「ユーザー主導」で発生する点が最大の特徴で、Claude が要約・説明・質問回答を行うための参照取得。AI に“意図的に読ませている”アクセスであり、Clarity 上では価値の高いシグナルと解釈できる。
  • Claude-SearchBot
    Claude が回答精度を高めるために行う検索・情報探索フェーズで使用されるボット。直接の引用や表示を保証するものではないものの、情報源として参照されている。こちらも価値は高そう。

Apple 系

参考:Applebotについて – Apple サポート (日本)

  • Applebot
    Apple が運用する公式クローラー。近年は Apple Intelligence との連動が明示されており、AI文脈での重要度が上昇。Apple の検索・AIエコシステムに参照される候補に入っている可能性がありそう。

ボット アクティビティ(Bot activity)からわかること

上記の「ボット演算子(Bot operator)」が誰(どのAI・どのシステム)が来ているかを示すものに対し、この「ボット アクティビティ(Bot activity)」は何をしに(どんな目的で)来ているかを示すものです。

要するに、「目的別ボットの一覧」ですね。

Microsoft Clarity AIの可視性(AI Visibility ):ボット アクティビティ(Bot activity)

Bot activity で分類される「目的」とは

Bot activity で分類されている目的(Intent)は「このページが ChatGPT からアクセスされている」といった具体的なことはわかりません。

しかし、サイト全体の傾向を知ることで、

  • 自社サイトが「どの文脈でAIに見られているか」の仮説を立てられる
  • 守るべきアクセス(過剰なクロール等)と、活かせるアクセス(検索・要約目的など)を切り分けられる
  • AI時代において、どの情報を強化・整理すべきかの判断材料になる

といった「意思決定のヒント」を得ることができます。あくまでヒント。

代表的な目的の解説(一部)

私のサイトにある以下を、備忘録も兼ねてメモ。内訳を見ると誤解が少ないです。ウチはAIからのアクセスが検索ボットより少ないんですよねえ……Microsoft Clarity 公式の画面は、AI Assistant のほうが多いんですけども。

  • Search Engine Crawler(検索エンジンクローラー)
    検索エンジンが自動的にウェブサイトのページを巡回し、コンテンツを収集して検索エンジンのインデックスに登録するプログラムのこと。ページの発見・更新情報を検索結果に反映させるために重要。
  • Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)
    SEOツールのボット。自分が使っていなくても、競合が使っていたりすることもあります。
  • AI Assistant(AIアシスタント)
    「ChatGPT-User」同様、ユーザーの入力や指示に応じて情報提供や操作補助を行う、AIに参照されたことを示唆するアクセス。
  • Page Preview(ページプレビュー)
    SNSやメッセージアプリでリンクが貼られた際に、小さい画像やタイトル、説明が表示される機能。内訳を見ると、SNSが並んでいるのがわかります。
  • AI Search(AI検索)
    「OAI-SearchBot」同様、AIによって検索されたアクセス。検索結果として表示されているものの、ここからクリックされたかどうかは別。
  • AI Crawler(AIクローラー)
    「GPTBot」同様、AIモデルの学習や回答生成のためにウェブサイトを巡回し、コンテンツを収集する自動プログラムによるアクセス。

「AI bots」で確認すると割合が大きくなるため、絶対値も多く見えてしまいがちですが、「All traffic」にすると全体の割合として数%程度しかないことがわかるので、どちらも把握しておきましょう。

パス要求(Path requests)からわかること

「ボット演算子(Bot operator)」が誰(どのAI・どのシステム)が来ているかを示すもの、「ボット アクティビティ(Bot activity)」は何をしに(どんな目的で)来ているかを示すもので、「パス要求(Path requests)」は、どのURLに来ているかを示すものです。

Microsoft Clarity AIの可視性(AI Visibility ):パス要求(Path requests)

具体的とはいえ、どのボットがどのURLに来ているかまではわからないため、「All traffic」を「AI bots」に変えて(AIのアクセスのみに絞り込んで)確認することをオススメします。

URLにはリンクが張ってあるので、クリックすると確認できます。

Clarity にも「人気ページ一覧」がありますが、ここでの対象は人ではなくAIボットです。人のアクセスとは、少し異なる傾向が見られるのではないでしょうか。

ウチはコラムへのアクセスが目立ちますが、これは人のアクセスでもよくあることです。もともとSEOを想定してつくっていますし。そしてAIがアクセスしているURLのコンテンツは「ちゃんと読みたい」より「これなんだっけ?」に応答している印象もありますね。ファストアンサー。

よくありそうな質問と回答

というか私が気になった備忘録も兼ねて。

Bot Activity が示している数値は、SEOの評価に使えますか?

いいえ。

Bot Activity はあくまで「AIボットによるリクエストのデータ」であり、検索順位やSEOを評価できる指標ではありません。SEOをしたいなら、AIOではなくSEOをしましょう。

ボットのアクセスが増えると、サイトのパフォーマンスに悪影響がありますか?

これは「守りの活用」の考え方なので、何がどのくらいになれば悪影響といえるのか、の判断軸が先に必要です。

データを見れば、明らかに不要だと感じられるケースの方がほとんどで、少なくとも、月間2万セッション以下の一般的なサイトであれば、そこまで深刻に捉える必要はないと思います。

ただ、CDNを導入していて、ボットアクセス増加 → リクエスト増加 → コスト増につながる可能性はあります。このような「守り」が必要な場合、Clarity でデータを見ているよりも、直接 CDN(Cloudflare など)の機能でブロックしましょう。

GA4 など他の分析ツールと数値が合わないのですが

そもそもデータの取得方法が異なりますので、合わないと思っておいたほうが良いのでは。Microsoft Clarity 内のデータとも合わないことも想定されます。GA4とサーチコンソールのデータが合わないのと同じようなものです。

結局、絶対評価よりも相対評価をすることになるため、どのツールをどんなときに「正」として運用するかですね。

Bot Activity の数値が「高い=悪い」のでしょうか?

一概に悪いとは言えません。というか、必要な部分を見極めて仮説を立てることしかできません。

不要なボットによる大量のアクセスは、コスト面で問題になることがありますが、AIアシスタントや検索系のボットによるアクセスは、「攻めの活用」として使える可能性はあると考えています。

Bot Activity のデータを、改善施策の KPI にできますか?

オススメしません。そもそも「Likely Human Access(おそらく人のアクセス)」のほうが圧倒的に多いはずです。先にやることがあるのなら、まずはそちらから。

アクセス解析ツールで得られるのは、結果でしかないんですよね。しかも Bot Activity で得られるのは「結果指標」ではなく「観測指標」です。施策をしたから上がった、と判断できることがゼロではないにしても、コンバージョンにつながるかどうかは曖昧です。

自己満足の好奇心対応に流されないように。そして、高額なAI対応施策に騙されないように。

Microsoft Clarity の Bot Activity は無料でできますか?

「Microsoft Clarity の Bot Activity」自体は無料です。

ですが、この機能を使うために有料のCDNを利用する必要が想定されます。Cloudflare は logpush の機能を必要としますが、これは有料版でないと使えません。

WordPress のプラグインを使えるようなら無料で対応できますので、試してみては。

「良いボット」と「悪いボット」はどう見分けたら?

目的次第です。

Clarity の Bot Activity は、ボットの「種類(Bot operator)」と「行動(Bot activity / Path requests)」を組み合わせて判断できます。だいたい、こんな感じでしょうか。

  • 目的が明確で、正体が分かるボット(検索エンジン、AIアシスタント、公式クローラーなど)
    → 情報収集・要約・検索用途が想定できる → 管理対象(攻めの活用に活かせる)
  • 正体不明で頻度が異常、特定のパスに集中してアクセスしてくるボット
    → スクレイピングや不正挙動の可能性がある → 警戒対象(守りの活用に活かせる)

自社にとってコスト・リスク・価値のどれに当たるかで判断できるといいですね。ボットの種類がわからなければ、それこそAIに調査してもらってください。

AIに学習させたくない場合はどうすれば?

現時点では、完全に防ぐ方法はありません。学習させたくなければ、インターネットにアップロードしないこと。なぜなら、Claude のようにユーザーを尊重するAIもあれば、「AIに学習させないのは世界の損失!」というスタンスのAIもあります。

ただし、以下のような「抑制策」はあります。

  • robots.txt で学習を目的としたクローラーを拒否する
  • CDN(Cloudflare 等)で特定 User-Agent をブロックする
  • APIや構造化データの公開範囲を制御する

完全防御を目的にするより、どこまで公開し、どこを出さないかの線引きを決める方が現実的です。まだ過渡期なので、いろんな考え方があって良いんじゃないでしょうか。

まとめ:中小企業サイト担当者の方へ

色々と書き連ねましたが、大前提として「Bot Activity は無理に使わなくてもいい」のです。判断材料が増えることは、必ずしも良いとは限らないですし。

それでも導入できたのなら、これだけは知っておこう、というものをまとめました。

Bot Activity から「考えるといいこと/誤解しやすいこと」

考えるといいこと

  • AIが情報源の候補としているページは?
  • 構造化・整理を進められるページは?
  • おかしな挙動をしているボットはないか?

誤解しやすいこと

  • AIにアクセスされている=評価されている
  • 数値が高い=成果が出ている
  • Bot Activity を直接 KPI にする

現実問題、限られたリソースの中でできることはシンプルです。

  1. まずは「何が起きているか」を知る
  2. コストやリスクがあるなら、守る
  3. 余力があれば、攻めの仮説を立てる

Bot Activity は、AI時代の健康診断になりうるものですが、本格的に使えるのはもう少し先ですかね。

おまけ

Bot Activity のデータは、CSV でダウンロードできます。つまり、AIに分析してもらえます。そのデータと合わせて、以下のプロンプトで依頼してみてください。

この Bot Activity のデータから、このサイトはどんなふうにAIから認識されていると仮説が立ちますか?

私のカスタムプロンプトはかなり厳しめに入れているので、上記だけでこれだけ出てきますが、もし意図と異なるようなら「仮説を5つ以上」とか「私に3つ質問してから分析して」などと依頼をカスタマイズするのもオススメです。

出力したものを見たい方は以下をどうぞ。タグなどは全部抜いているので参考程度に。

ChatGPT(5.2)の回答例(テキストのみ)

仮説1:このサイトは「定義・解説の一次情報源候補」として集中的に読まれている

根拠

AIリクエストの約 47% が AI Assistant、約 27% が AI Search

/column/strengthsfinder-◯◯/ や /faq/ 系ページへのリクエストが分散・継続的

トップページよりも個別解説記事が多く叩かれている

解釈(仮説)

「StrengthsFinder/CliftonStrengths の用語説明」「資質ごとの意味」などを
“質問に答えるための材料”としてAIが参照している可能性が高い

=ストーリーや思想ではなく、定義・整理された知識として認識されている

仮説2:AIはこのサイトを「人が読む導線のある専門ブログ」と見ている

根拠

AI Crawler(25.9%)と AI Assistant(46.8%)が拮抗

/robots.txt や /sitemap.xml も定期的に取得されている

解釈(仮説)

単なるデータ吸い上げ用の辞書ではなく、
人間向けに構造化されたサイトとしてクロールされている

記事単位で完結しており、引用・要約しやすい構造だと判断されている可能性

仮説3:「誰のサイトか」より「何が書いてあるか」で消費されている

根拠

トップ(/)へのアクセスはあるが、突出してはいない

著者ページ・プロフィール系への集中は見られない

解釈(仮説)

AIは

「この人(コスギ)に聞く」
ではなく
「StrengthsFinderの◯◯とは何か」
というトピック単位で認識している

ブランド人格・思想の引用元としては、まだ弱い

仮説4:日本語のStrengths系コンテンツとしては“安定した補欠席”

根拠

OpenAI由来が 92%超

ただし Clarity上の「Query volume / Citation rate」はまだ 0

解釈(仮説)

学習・補助・裏取り用途で頻繁に見られているが、
AIの最終回答に名前が出る“主語ポジション”にはまだ立っていない

=「参照されるが、紹介されない」段階

総合仮説(一文で)

このサイトは現在、
「StrengthsFinder/VIA系の概念を日本語で正確に説明する、信頼可能な“裏方の知識ベース”」
としてAIに認識されている可能性が高い。

厳しめの指摘(意図的に言います)

思想・立場・独自フレームは、AIから見るとまだ弱い

情報は使われているが、あなたの名前や視点が“引用理由”になっていない

つまり今は
「良質なWikipedia的サイト」>「この人の見解を紹介したいサイト」

これは価値が低いという意味ではありません。
ただし、「AIに紹介される人」になりたいなら、現状は明確に未達です。

必要であれば次に進めるモードとして、以下が考えられます(選択制):

分析深化:この仮説を裏取りするために、どの指標を見るべきか

AIO設計:AIが「この人の意見として答える」状態に近づける構造

あえて放置:知識ベース特化として割り切る戦略の是非

どれを選ぶかで、設計思想は真逆になります。

これを受け、施策にまとめたのが以下。

AI向け施策まとめ(カエルコムニスの場合)

最優先(A)

  1. 「この人の見解」明示
    • 各主要記事に「コスギの見解/立場」を1セクション追加(結論→理由→注意点)。
  2. AI向け要約ブロック設置
    • 記事冒頭に3–5行の要点要約(定義/前提/結論)を固定フォーマット化。
  3. 著者一貫性の強化
    • 全記事に著者情報・専門領域・実績を同一構造で明示(フッター固定)。

次点(B)

  1. 比較・反証コンテンツ追加
    • 「よくある誤解」「反対意見」「適用外ケース」を明文化。
  2. Q&A構造の強化
    • 1記事=3–5問のFAQを必須化(短文・断定)。
  3. 内部リンクの意図設計
    • 定義→応用→意思決定の3層で相互リンク。

補助(C)

  1. 更新シグナルの定期化
    • 主要記事を四半期更新(更新日・変更点を明示)。
  2. 引用可能な一文の固定
    • 各記事に「引用用1文(定義)」を設置。
  3. サービス文脈の最小接続
    • 記事末に「判断基準」だけ提示(売り込み禁止、判断材料のみ)。

よくあるAIOの施策は、以下のようなことが言われているので、だいたい合ってますかね。個人的には、ちょっとしたコツ+愚直な E-E-A-T という認識です。AIの出力に寄せている印象もあるので、人間らしさを出せるのは一次情報くらいですYO

  1. 冒頭に結論+根拠を伝える
  2. 見出しの構成を「Q&A形式」にして情報を整理する
  3. 独自の一次情報(事例や体験談)を含める
  4. 構造化データを整備して、著者・運営者情報を明確に
  5. 重要ページへの内部リンクを設計、1ページ1テーマ

この5つの観点から、注力したいページをAIに評価してもらっても良いのではないでしょうか。人間の仕事だけが増えていきますねえ……

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Microsoft Clarity で AI ボットのアクセスを可視化しよう(和訳+α) https://clarity.kosgis.com/blog/ai-bot-activity-in-clarity/ Wed, 04 Feb 2026 08:10:46 +0000 https://clarity.kosgis.com/?p=1234

はい、ごめんください。Microsoft Clarity(クラリティ)大好きコスギです。この記事は Ihab Rizk さんによって書かれた Microsoft 社の公式記事を和訳しつつ、私の考えなども入れたものです(和 […]]]>

はい、ごめんください。Microsoft Clarity(クラリティ)大好きコスギです。
この記事は Ihab Rizk さんによって書かれた Microsoft 社の公式記事を和訳しつつ、私の考えなども入れたものです(和訳公開の許可を得ています)。ノイズなく読みたい方は以下からどうぞ。

https://clarity.microsoft.com/blog/ai-bot-activity-in-clarity/

以下に、要点を3行で。

  1. AIボットのアクセスが「見える化」できるようになりました(AI Bot Activity)
  2. ボットのアクセスは「ノイズ」から「判断材料」へ
  3. 利用はCDN連携が必要、WordPress ならプラグインを入れるだけ
AI Bot Activity で確認できること
AIボットのアクセスがわかるようになりました

Microsoft Clarity での AI Bot Activity:AI が実際にどのようにサイトにアクセスしているかを見る

従来の解析ツールでは、人間のユーザーがサイト上で何をしたか(クリック位置、スクロール位置、コンバージョンなど)だけが見えていました。しかし、今や大量に発生しているAIシステムや自動化されたエージェントによるアクセスは、ほとんど可視化されていませんでした。

これらのAIシステムやクローラーはページを読み込み、リソースを取得し、継続的にサイトを訪問します。このようなアクセスはインフラ負荷に影響するだけでなく、コンテンツがAIによってどのように要約・引用・表示されるかにも関わってきます。つまり、ユーザーが情報を発見する方法そのものに影響を与える可能性があるのです。しかし、従来の分析ツールではこれらを捉えることができませんでした。

そこで Microsoft は AI Bot Activity(AIボットアクティビティ) を Clarity に導入し、これらのアクセスを「見える化」できるようにしました。

コスギ注

アクセスの負荷分散を必要とするほどのサイトなら、ボットアクセスの量は無視できません。とはいえ小規模なサイトでも、「検索クローラーが理解しやすい構造にしましょう」とか「人間以外のアクセスはノイズなので排除しましょう」くらいは言われていたものです。要するに、それほど注目されていませんでした。

ですが、AI時代に突入した昨今、AIに引用されることで得られるメリットが無視できなくなってきたわけですね。だから対応しましたよ、という話です。

AI時代にボットの活動が重要な理由

かつてクローリングといえば、主に検索エンジンがインデックス作成のためにコンテンツを収集することを意味していました。

しかし現在、ボットによるクローリングは、コンテンツがAIシステムによって後でどのように使われるか(要約、引用、AIアシスタントでの表示など)を示す最も早い段階で観測できるシグナルとなっています。従来のクローラーとは異なり、AIシステムは複数のプラットフォームにわたって大量かつ継続的にコンテンツにアクセスします。

これにより、事業主やサイト運営者には新たな疑問が生まれます。

  • どのシステムが自社のコンテンツにアクセスしているのか?
  • このボットによるアクセスは価値あるものか、それとも単なる負荷なのか?
  • どのページが最も頻繁にアクセスされているのか?
  • (エージェントなどによる)自動化されたアクセスは、将来の表示・エンゲージメントにどう関係するのか?

こうした疑問には、アクセスそのものを測定できないと答えようがありません。Bot Activity は推測に頼らず、これらの動きを把握できるよう設計されています。

コスギ注

背景はリード文とほぼ同じです。そして提示されている「新たな疑問」に答えるべく Microsoft Clarity の Bot Activity を設計しました、と読んでも良いと思います。

いわゆる、GEO(Generative Engine Optimization:生成エンジン最適化)とかLLMO(Large Language Model Optimization:大規模言語モデル最適化)とかAIO(Artificial Intelligence Optimization:人工知能最適化)とか言われていることができるといいよね、という話ですね。個人的には「AIO」推し。AIって入っているからわかりやすい分、視野が狭くなりがちでもあるんですが。

AIアクセスの可視性を新たなレベルへ

AI Bot Activity は、認証済みボットがコンテンツにどのようにアクセスしているかを明らかにします。クローラーのトラフィックをノイズとして無視するのではなく、Clarity はそれを測定・分析可能なデータに変えます。

AI Bot Activity で確認できること:

  • どの AI システム/プラットフォームがサイトへアクセスしているか
  • どれくらいの頻度・規模でクロールしているか
  • 最も自動化されたアクセスが多いページ、パス、リソースはどこか

これは推測やモデル化に基づくものではありません。AI Bot Activity は、CDN連携を通じて収集された実際のサーバーサイドログを利用しており、クライアントサイドのアナリティクスでは取得できないデータです。

その結果、インフラに実際に到達しているリクエストに基づいた、信頼性の高い自動アクセスの全体像を把握できます。

コスギ注

GA4 も Microsoft Clarity も基本はウェブビーコン型(ホームページにタグを埋め込んで情報を取得するタイプ)なんですが、元々アクセス解析ツールはサーバーログ型(主に異常を検知するために取得しているアクセスログを分析するタイプ)から始まってるんですよね。

本文で言われている「クライアントサイドのアナリティクス」がウェブビーコン型なんですが、サーバーログ型と比べて不安定なところがあります。それをサーバーのログを用いて補完するのがハイブリッド型。

今回の機能は、Microsoft Clarity もハイブリッドにしていく一歩という印象です。データを AI 連携するとはいえ、無料で使えるのは資本力の違いですねえ……

AI Bot Activity で確認できること

AI Bot Activity で確認できること
この画面は私のサイトのデータです

Clarity の Crawling Activity(日本語では「AIの可視性」)ダッシュボードでは、以下を確認できます。

  • AI クロールリクエストの割合
    人間のトラフィックを含む全リクエストに対して、AI ボットが占める割合
  • 目的別ボット活動
    アクセスしたボットを主な用途(検索インデックス用、AI学習用など)別にグループ化
  • オペレーター別リクエスト
    どのプラットフォーム/組織がどれだけアクセスしているか
  • パス別リクエスト
    自動化されたシステムが頻繁にアクセスしているページやリソース

これらにより、単なるノイズだったボットのアクセスを、測定可能なオーディエンスとして理解できるようになります。

コスギ注

もう少し具体的に、ダッシュボードの画面に合わせて説明します。実装できてから確認してみてください。

  • AI クロールリクエストの割合
    → これは3つのカードのうち左にある「ボット演算子」の「AI 要求」の割合を示しています。ウチのサイトなら 4.37% です……こんなにあったんか。内訳もわかりますね。
  • オペレーター別リクエスト
    → 左のカード「ボット演算子」それぞれを示しています。具体的な内訳もわかりますよ。ウチは Anthropic(Claude)全然来てないですね……
  • 目的別ボット活動
    → これは真ん中のカードの「ボット アクティビティ」です。どんな目的でボットアクセスがあるのかを把握できます。ウチは「AI Assistant」が多いのでユーザーのリクエストに応じるケースが多そうです。「ChatGPT-User」とも同じ数値ですし。
  • パス別リクエスト
    → 右のカードの「パス要求」です。自動化されたシステム(エージェントなど)にアクセスされているページがわかります。どうでしょうね、SEOの結果と大差ないのではないでしょうか。

なお、公式記事では「オペレーター別リクエスト」が3つめになってますが、左のカードの話なので2つめで説明しました。また、わかりやすくダッシュボードは「AI bot」に絞り込んでいます。

具体的に説明した記事を公開したので、こちらもどうぞ。

https://clarity.kosgis.com/blog/microsoft-clarity-bot-activity/

実際のサーバーサイドデータに基づく設計

AI Bot Activityの特徴は、その背後にあるデータにあります。

クライアントサイドのスクリプトや推測に頼るのではなく、接続されたCDNからのサーバーサイドログを使用して、高精度でクローラーの動作を識別します。これにより、オペレーター、目的、リクエストパターンごとに信頼性の高い分類が可能になります。

その結果、自動化システムがコンテンツにどうアクセスしているかを、より明確かつ正確に把握できます。

コスギ注

ここは裏でどうなっているかという話なので、よくわからない人は「なるほどわかった(わからん)」くらいで問題ありません。

少し専門的な話になります。

一般的なアクセス解析ツール(GA4 など)は、ブラウザ上で実行される JavaScript(ウェブビーコン)を通じてユーザーの行動を取得します。そのため、JavaScript を実行しないボットやAIクローラーのアクセスは原則として計測できません(これにより、ノイズが省かれていたメリットもありました)。

一方で、サーバーログ型のツールは、人間・ボット・AIを含むすべてのアクセスログが残ります。

イメージとしては、「店内の防犯カメラ(JS)」ではなく、「建物の正面ゲートの入退館記録(サーバーログ)」を見る感じ……わかります?

Clarity の Bot Activity はこの入退館記録を保持しているCDNというシステムと連携することで、具体的にAIやボットのアクセスを監視できるよ、ということですね。

なお、WordPress のプラグインなら無料で実施できますが、CDNを使う場合は有料になることが多いです。以下の記事(英語)で費用感について言及されています。田中さん、ご指摘ありがとうございます!

https://learn.microsoft.com/en-us/clarity/ai-visibility/cost-considerations-bot-activity-integrations

盲点から情報に基づいた意思決定へ

AI Bot Activity 自体は、ボットのアクセスをブロックしたり制御したりする機能ではありません。代わりに、次のような意思決定のための情報として活用できます。

  • パフォーマンスとインフラの計画
  • クロールポリシーとアクセス戦略の策定
  • コンテンツの優先順位づけと最適化
  • 自動化されたアクセスのコストと影響の評価

可視化されたデータに基づき、推測ではなくデータに基づく意思決定が可能になります。

コスギ注

ここで言われているのは「直帰率がわかるようになりました!」と同じようなものです。つまり、「直帰率がわかるようになったので、○○という施策が効果的です!」とは言われていません。

あくまで、使える判断材料が増えたよ、というものです。まだβ版なので、これからどんな施策が提案されるかは Clarity が内包しているAIが関わってくるのではないでしょうか。AIのアクセスをAIが分析する時代か……

AI Bot Activity をはじめる

AI Bot Activity は、Microsoft Clarity の ダッシュボード → AIの可視性(AI Visibility)から「AI Bot Activity」として利用できます。

機能を有効にするには、プロジェクト設定の AI Visibility セクションで対応する CDN を接続します。サポートされている CDN は Fastly、Amazon CloudFront、Cloudflare などです。

WordPress サイトで最新版の Clarity プラグインを利用している場合は、自動的に機能が有効になります。古いプラグインを使っている場合は更新が必要です。

  • 注釈:具体的には公式ドキュメントを参照してください。
https://learn.microsoft.com/en-us/clarity/ai-visibility/bot-activity
コスギ注

CDNがいるのか〜……と思っていたんですが、WordPress で Microsoft Clarity のプラグインを使っているならCDNに WordPress を選べるので、拍子抜けするくらいカンタンに使えてしまいました。厳密にCDNではないけれど、何らかのフックを使っているのかも?

ですが私、Google タグマネージャーで Clarity を導入してるんですよね。試しにプラグインも入れてみたんです。つまり、タグが重複している状態。そしたら、データの重複もなく動いているようなんです。ユーザーIDでデータの重複を回避している……?

カスタムタグを使用したり、GDPRに対応したりする想定がなければ、プラグインオンリーが安全だと思います。

これは始まりに過ぎない

AI Bot Activity は Microsoft Clarity の AI 可視化機能の第一歩です。

今後、より深いインサイトや関連性の高い指標を追加し、事業主やマーケティングチームが自動化されたアクセスをより深く理解できるよう進化していきます。

余談:AI Bot Activity は AI を使う人に思いを馳せられるツール

ここからは私の感想です。

今回紹介した AI Bot Activity は、「AI向けに何をすればいいのか」を教えてくれるツールではありません。ですが、AIを使う人のことを考えるための材料にはなります。

いま巷では、「AIに読まれないサイトはアブナイ!」「AIに紹介されるかどうかが重要だ!」といった煽りも散見されます。冷静に考えたら、んなわけあるかい(アブナイって、いつ何がどうなるって?)と思いますが、わからなければ不安になりますよね。

そもそも、AIに読まれる前に人に読まれていないサイトも少なくありませんし、「誰の、どんなときに、どんな価値を提供しているのか」を言葉にできていないままでは、AIの話だけが先行してしまいます。これは、本末転倒です。

AI Bot Activity で現状把握しておくことは重要ですが、これを見て「AIからアクセスされていない!ヤバい!」と焦る必要はありません。業界の基準も示されていないので、「今、ウチはこうなんだな」と把握するだけで十分です。

Microsoft 公式でも「これは始まりに過ぎない(This Is Just the Beginning)」とあるとおり、これからなんです。見えないものまで見えたつもりになると、かえって判断を誤ります。過剰な期待をする前に、まずは人を見ましょう。

これまでの情報の流れは

人 → ウェブ → ビジネス → 人

だったのが、これからもっと

人 → AI → ウェブ → ビジネス → 人

になっていくでしょう。CtoC から BtoB が生まれた過程を考えたら、人の存在そのものが見えにくくなるのは自然な流れかもしれません。

ですがビジネスをする限り、その先には必ず人がいて、社会があると思うんです。AIを意識することは、その前提を忘れるためではなく、むしろ「誰に、どんな価値を届けているのか」を問い直すためのきっかけだと、私は思います。

何でもかんでも可視化されると、目を背けたくなることもありますが、想定が通用しなかったときこそ面白いんじゃないでしょうかね。

導入から活用の考え方を記事にしたので、こちらもどうぞ。

https://clarity.kosgis.com/blog/microsoft-clarity-bot-activity/
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実際のユーザー行動を見ると崩れ去る、6つのウェブサイト神話(和訳+α) https://clarity.kosgis.com/blog/website-myths-that-fall-apart/ Sat, 27 Dec 2025 06:23:19 +0000 https://clarity.kosgis.com/?p=1212

はい、ごめんください。Microsoft Clarity(クラリティ)大好きコスギです。この記事は Ryan Loftus さんによって書かれた Microsoft 社の公式記事を和訳しつつ、私の考えなども入れたものです […]]]>

はい、ごめんください。Microsoft Clarity(クラリティ)大好きコスギです。
この記事は Ryan Loftus さんによって書かれた Microsoft 社の公式記事を和訳しつつ、私の考えなども入れたものです。ノイズなく読みたい方は以下からどうぞ。

https://clarity.microsoft.com/blog/website-myths-that-fall-apart/

実際のユーザー行動を見ると崩れ去る、6つのウェブサイト神話

デジタルマーケティングは、すでに約30年の歴史があります。その中で、「マーケティングやWebサイトはこうあるべき」「ユーザーはこう行動するはずだ」という、強く信じられてきた考え方が数多く生まれてきました。

公平を期すなら、それらの多くは一定の真実に基づいています。たとえば、「説明的なCTA(コール・トゥ・アクション)」が「詳しくはこちら」のような曖昧な表現よりも優れたユーザー体験を提供すること。明確な価値提案が重要であること。そして、表示速度の速いサイトほどコンバージョン率が高い傾向にあること。

しかし、広く受け入れられている考え方すべてが、精査に耐えうるわけではありません。では、「本当に正しいもの」と「単に慣れ親しんだ思い込み」を、どうやって見分ければよいのでしょうか。

そこで登場するのが 行動分析(Behavior Analytics) です。

行動分析は、集計された数値や社内の意見だけに頼るのではなく、実際の人が、あなたのサイトで何をしているのかを観察することを可能にします。どこで迷い、何を無視し、どのように摩擦を回避しようとするのか。

そして、実際のユーザーが実際のWebサイトを使う様子を見ていると、非常に一般的な前提が、次々と崩れていきます。

コスギ注

Microsoft Clarity は行動分析ツールですからね。

「一定の真実」については、ベイジさんの記事でキッチリまとめられているので、こちらも基本知識として知っておくに越したことはありません。上記は型破りの話であって、型無しの話ではないので。

https://baigie.me/officialblog/2021/04/15/9_principles_of_web_usability/

行動分析のための基本チェックポイント

  • サイト全体や各ページの目的は?
  • グローバルナビの配置の理由は?
  • ユーザー動線の想定は?

行動分析には、訪問者がどんなページを見て、どんな行動をするかの仮説があるほうが効果的です。たとえばこの記事のように「公式記事の和訳として内容を期待する」「著者の意見が気になってアコーディオンを開く」程度から始めても大丈夫。ここで「著者の意見が気になる」まで進んだ人は中の人への興味が出ているので、Microsoft Clarity の見方もコメントしておくと「なるほど」と納得感につながる=価値を感じられると想定されます。

神話1:私たちのナビゲーションはわかりやすい

なぜそう思ってしまうのか

多くのチームは、自分たちのナビゲーションはわかりやすいと信じています。なぜなら、内部的には意味が通っているからです。ラベルは明確に感じられ、構造も論理的に見えます。関係者の間では「よく整理されている」という認識で一致していることが多いでしょう。チームの誰もが目的の情報を見つけられるのであれば、ユーザーも同じようにできるはずだ、と考えてしまいます。

実際のユーザーはどうしているか

しかし、セッションレコーディングを見ると、まったく違う様子が見えてきます。ユーザーは複数のメニュー項目の上を行き来し、あるページをクリックしては、すぐに戻るボタンを押し、別の選択肢を試します。中には、ナビゲーション全体を無視するユーザーもいます。また、「正しい使い方」でナビゲートすることをやめ、スクロールしたり、検索を使ったりする人も少なくありません。

私が関わったあるプロジェクトでは、およそ30%のユーザーがナビゲーションに問題を抱えていることがわかりました。彼らはページを開いては「違う」と感じて戻り、それを何度も繰り返した末に、必要な情報を見つけるか、あきらめるかのどちらかに至っていました。

実務で意味すること

内部でのわかりやすさと、外部でのわかりやすさは同じではありません。チームは製品や用語、構造を知りすぎているため、初めて訪れるユーザーと同じ視点でサイトを体験することができません。ナビゲーションのわかりやすさは、前提として信じるものではなく、観察によって確認されるべきものなのです。

コスギ注

この話、「関心動線」と通じるんですよね。

私が関わらせていただいているウェブサイトで、力を入れ始めた関連サービスのページがないから、新しく作る提案をしようと思っていたんです。そしたら「コスギさん、それもうあるし、グローバルナビから行けます……」と言われ、横転。

そんな場所にあるのに、アクセス数は全体の0.1%未満……なぜなら、流入のほとんどが広告経由、つまりサイトに流入する目的が限られていたことが大きかったんです。主要なページの動線は太かったし、そこを回遊する改善もできていたからこそ、少しズレた関連サービスへの動線に(途中からとはいえ1年以上関わっている私ですら)気づかなかったほど……CVRより低いなんて。

関連サービスは現在のユーザーと直接関わるものではないからこそ、「太い動線から回遊の道を作ればいいじゃない」と安易にできるものでもないので、現在のビジネスモデルから引き直しているところです。仮説検証真っ只中。

ナビゲーションがわかりやすいかどうか?の基本チェックポイント

Microsoft Clarity:グローバルメニューのクリックマップの例
トップページで使われることが多いです
  • グローバルメニューのページごとに確認
    • そもそも使われているかどうか、セッション数やユーザー数を確認
    • 使用を想定しているページのクリック(タップ)ヒートマップを確認
    • そのページを起点として、前後のページを確認
  • サブメニューも同様に確認
    • 特にモバイルで、タップしないと出てこないメニューは使われにくい
    • ただ並べているだけでアクセスされないのであれば、必要な下層ページからの動線がない可能性も

なお、特定のページは主に関係者が使っていることもあります。それ自体に問題はありませんが、サイトの目的の検証のために影響を考慮・対処しておく必要はありますよね。

神話2:もう誰も文章なんて読まない

なぜそう思ってしまうのか

私たちは日常的に、「注意力は短くなっている」「ユーザーは流し読みしかしない」といった話を耳にします。そのため、長文コンテンツは価値がなく、短いほうが常に良いのだと考えてしまいがちです。

実際のユーザーはどうしているのか

ユーザーはすべてを読むわけではありませんが、自分にとって関係があり、信頼でき、理解しやすいと感じた内容はきちんと読みます。

ユーザーはスクロールし、立ち止まり、自分の疑問に答えてくれるセクションに時間を使います。構成が整理された長文コンテンツは、今でも非常に高い成果を出しています。実際、平均読了時間が8〜10分に達する長文記事も数多く存在します。

もう一つ、ユーザーが読むかどうかに大きく影響する重要な要素があります。それが「可読性」です。500語にも及ぶ長い段落を目にして、「これは読む気がしない」と感じた経験はないでしょうか。ユーザーも同じです。

短い段落、狭めのコンテンツ幅、目次のような機能は、ページ滞在時間に大きな影響を与えます。こうした工夫があることで、ユーザーは必要なセクションを素早く見つけ、そこに深く関与することができます。

実務における意味

問題は文章の長さではありません。有用性です。ユーザーが避けているのは「読むこと」ではなく、「関係がなく、情報密度の低いコンテンツ」です。価値があり、理解しやすいと感じられる情報であれば、ユーザーは時間を割いて向き合います。

コスギ注

「最近、AI 生成の文章が増えているよな〜」と思いながら読んだセクションです。笑って読んでいたんですが、だんだん真顔になりました。

AI は平均的な出力をするので、とても無難なんですよね。わかりやすいですが、それだけ。

「平均的に出力されたものに価値はない」と断言することはできませんが、スマホネイティブの子どもたちが動画で情報を仕入れているのを目の当たりにしていると、少なくとも AI ネイティブの時代は来るはずで、それまでに提供価値に向き合う必要があるのだろうなって。「価値」って、人間にしか出せない「異常値」であり、「約束された変化量」だと思うのです。だから、これからは今よりもっと、経験を積んできた人の言葉が貴重になります。

これまで私はわかりやすさを重視してきましたが、それだけじゃダメなんだよなと薄々感じていたところに、「アクセス数の継続的でゆるやかな減少」「典型的なヒートマップへの変化(今までアテンションの強かった部分が薄まってファーストビューで終わりつつある)」という事実を突きつけられています。

確かにまだ終わってはいませんが、想定される未来のためには、今のうちに向き合うしかないですね……。

文章が読まれているか?の基本チェックポイント

Microsoft Clarity:アテンションマップの例
アテンションマップでページの下部が赤い場合
  • 記事の目次のクリック(タップ)ヒートマップを確認
    • 長い記事は目次から注目箇所がわかる場合も多いです
    • 部分的に読まれているなら、そのセクションからの動線も検討できます
  • スクロールマップとアテンションマップも確認
    • そのページに価値を感じている箇所がわかります
    • 目次が長すぎると離脱されるケースも少なくありません

長いから読まれないのか、価値が伝わる前に離脱しているのかを見極めるところから。

神話3:ファーストビューがすべて

なぜそう思ってしまうのか

この考え方は、理解しやすい前提から生まれています。ユーザーがすぐに目にしないものは、存在しないのと同じだと感じてしまうからです。そして、これまで述べてきたように、注意力は短くなっていると言われています。

実際のユーザーはどうしているのか

データは一貫して、ユーザーがスクロールしていることを示しています。しかも多くの場合、ページに到達してから数秒以内にスクロールが始まります。

重要な文脈、裏付けとなる情報、意思決定に必要な材料は、ファーストビューよりもはるか下に配置されていることが多く、ユーザーはそれらを積極的に探しにいきます。

実務における意味

この神話が本当に破綻するのは、チームがページ上部だけを最適化し、実際にユーザーを納得させている下部のコンテンツを軽視してしまうときです。どちらも重要ですが、その役割は異なります。

ファーストビューは期待値を設定し、ファーストビュー以下のコンテンツが信頼を獲得します。ページが失敗するのは、ファーストビューをスタート地点ではなく、ゴールとして扱ってしまったときです。

コスギ注

ファーストビューが、ゴールではなくスタートというのは、本当にそう。

なんですが、神話というほど強固な偏見かな?と思うくらいには、私のまわりで「ファーストビューだけやっていればいい!!!」という人を見たことがありません。

なんなら、まだファーストビューを軽視している人のほうが多いくらいの印象です。スタートにすらなっていないというか。トップページのファーストビューで、自己満足で抽象的な「わかるようでわからないスライドショー」を掲載しているサイトは山ほどあるし、それを疑問に思わない制作者もたくさんいるんじゃないでしょうか。はいブーメランブーメラン

これは、評価基準が明確でないことにも起因していると思います。ファーストビューで、注視やクリック(タップ)を生み出せないか、もう少し考えてみてもいいかもしれませんね。そういう仮説のある施策なら、検証も捗りますよ。

ちなみに、マーキーでヘッダーに出したキャンペーンのお知らせは、ファーストビュー改善施策の中でも一番スベったことを報告しておきます。みんなスクロールしたいんだきっと。

ファーストビューが機能しているか?の基本チェックポイント

Microsoft Clarity:スクロールマップの例
ファーストビューの赤から急に色が変化する場合
  • そもそもスクロールされているかを確認
    • スクロールマップとアテンションマップでユーザーの停止箇所をチェック
    • スクロールされていなければ、直帰しているかグローバルナビで移動しているかのどちらか
  • ファーストビューにおける行動を確認
    • クリックかスクロールか、それ以外の何かがあるか?
    • それは想定している行動か?

ファーストビューは期待をつくる箇所なので、ページの目的ごと(トップ/ページ/記事/フォームなど)に仮説検証してみると見えてくるものがありますよ。

神話4:自分にとって速い=みんなにとっても速い

なぜそう思ってしまうのか

自分のノートパソコンでページが素早く読み込まれれば、それが「誰にとっても速い」と考えてしまうのは自然なことです。

実際のユーザー体験

Webサイトのパフォーマンスは、使用しているデバイス、ネットワーク環境、所在地、そして訪問者が新規かリピーターかによって大きく異なります。キャッシュの影響により、社内のメンバーには高速に感じられるサイトでも、初めて訪れたユーザーには大きな遅延が発生していることがあります。

もう一つ重要な要素があります。検索エンジン(そしておそらくAIプラットフォームも)はモバイルファースト・インデックスを使用しています。つまり、検索エンジンはモバイル版サイトを基準に評価を行い、デスクトップ版サイトは見ていないということです。そして多くの場合、モバイルのパフォーマンススコアは、デスクトップよりも低くなります。デスクトップでは高速に表示されるサイトでも、モバイルではそうとは限りません。

実務で意味すること

一人の体験が、全体を代表することはありません。ユーザーが実際にどのようにサイトを体験しているかを理解するには、すべてのデバイスにおけるパフォーマンスを測定する必要があります。

Google Lighthouse のようなツールは有用ですが、スコアは一度に1条件ずつ生成され、結果が大きく変動することもあります。その点で、Microsoft Clarity のダッシュボードにある「パフォーマンス概要カード」は有用です。これは、サイトやページにおけるすべてのセッションを集計したパフォーマンススコアを表示します。

コスギ注

サイトのパフォーマンスを測るための、コアウェブバイタルの主な指標は3つあります。

LCP(Largest Contentful Paint):ページ内で最も大きなコンテンツが表示されるまでの時間のこと。ページの読み込み速度に直結し、2.5秒が良好とされています。

INP(Interaction to Next Paint):ユーザーのクリックなどから、ブラウザが応答して表示するまでの遅延時間のこと。ページ内の応答性に直結し、0.2秒(200ミリ秒)が良好とされています。

CLS(Cumulative Layout Shift):ページ読み込み中に要素がズレる度合いのこと。クリックしようと思ったらあとからバナーが出てきて、それをクリックしてしまった、みたいなことがないかどうかの指標です。0.1未満が良好とされています。

こういった指標に改善が必要な場合、チリツモでユーザーに負荷をかけてしまいます。

価値を知っている人にとってはなんとも思わないかもしれませんが、それほど期待していないユーザーは、1秒で「縁がなかった」とみなしかねません。改めて考えたらすごい時代ですね。

本当に速いのか?の基本チェックポイント

Microsoft Clarity:パフォーマンススコアの例
赤い部分をクリックすると簡単に絞り込めます
  • 30日間のパフォーマンススコアを確認
    • パフォーマンススコアの赤い部分(スコア 1〜50)だけで絞り込める
    • どんな状況で置きていたのかをレコーディングなどで確認
    • 極端にユーザー数が少ない場合は、その環境で起きているだけの場合もある
  • イライラしたクリックを確認
    • 表示が遅いと何度もクリック(タップ)しがち
    • 速度以前に、そもそも期待した反応を用意できていない場合もある

「速く表示されること」は、スムーズに行動してもらうための要因のひとつでしかないので、速さそのものが神話になりかけているかもしれませんね。

神話5:私たちはユーザーでもあるから、ユーザーを理解している

なぜそう思ってしまうのか

社内の人間は、一日中そのサイトを使っています。製品を使い、導線を把握し、全体の流れを理解しています。そのため、それがユーザー行動を理解していることと同義だと感じてしまいます。

実際のユーザーはどうしているのか

このブログを読んでいるあなたは、おそらく多くの人とは違う形でWebサイトを使っています。一般的なユーザーよりも忍耐強く、目的意識が高く、デジタルの操作にも慣れています。

さらに、あなたにはそのサイトを理解する金銭的な動機もあります。

しかし、実際のユーザーにはその動機がありません。彼らは、あなたと同じ文脈や語彙、摩擦への耐性を共有していません。次に何が起こる「はず」なのかも知りませんし、それを待ってくれることもありません。

実務における意味

慣れは、盲点を生みます。製品やサイトをよく知れば知るほど、初めて訪れたユーザーの視点で見ることは難しくなります。セッションレコーディングを見たり、ヒートマップを分析したりすることで、社内テストではほとんど見落とされてしまうギャップが明らかになります。

コスギ注

これはねえ……特にモバイルのヒートマップがわかりやすいですが、下層ページなのに一番クリック(タップ)されているところが「ハンバーガーメニュー」ってケースがたまにあります。広告流入の場合は特に。

もちろん、ページ内のクリック要素にもよりますが、「アテンションマップがファーストビューに集中している」+「ハンバーガーメニューが一番タップされている」ときのユーザーの頭の中は、混乱しています。

ページに来たけれども、期待した内容ではないためにグローバルメニューを見て、それっぽいところを探しているわけですね。当然、このメニューになければ離脱します。

直帰せずに期待してくれているだけ、まだ大きな可能性があるので、ランディング直前の状況にフィットさせましょう。場合によってはランディング前(広告のクリエイティブとか)の調整が必要になることもありますよね。

思い込みがどれくらいあるか?の基本チェックポイント

Microsoft Clarity:レコーディング画面の例
テキストを選択しながら読んでいることがわかります
  • デッドクリックやイライラしたクリックを確認
    • 「そこクリックする!?」と思うところや、リンク切れを発見できる
    • そもそも連打を想定していない行動を発見できる
  • 「クイックバック」と「一度で完了」で絞り込んでレコーディングを確認
    • ページの滞在時間が極端に少ないケースを確認できる(悪いことだけではない)
    • レコーディングは「詳細」から特定のイベントを絞り込める

他にも、404ページにアクセスした際の挙動をわかるようにしておくと、致命的な想定外をカバーしやすいですね。

神話6:大きな成果には、大きな変更が必要

なぜそう思ってしまうのか

意味のある成果を出すには、大規模なリニューアルや大きな刷新、あるいはまったく新しいユーザージャーニーが必要だと感じてしまいがちです。実際、公平を期すなら、それが当てはまる場合もあります。大規模なWebサイトの再設計や、長期的なパフォーマンス改善への投資が、大きな成果をもたらすことも確かにあります。

しかし、それが常に必要というわけではありません。

実際に起きていること

行動分析が明らかにするのは、小さな混乱点が、過度に大きな問題を引き起こしているという事実です。そうした特定の瞬間を修正するだけで、劇的な成果につながることがあります。

たとえば、ある Clarity の顧客は、クライアントの支援において、コンバージョン数ゼロの状態から40件の新規相談予約を獲得し、同時にデッドクリック率を9.5%から0.5%まで低下させました。しかも、サイト全体を再設計したわけではありません。行動分析によって問題点を特定し、1つの新しいランディングページを設計しただけでした。その効果は即座に、かつ明確に表れました。

実務における意味

規模よりも、精度です。最大の改善は、多くの場合、ユーザー行動に基づいたデータから導かれる、焦点を絞った変更によって生まれます。

コスギ注

色々改善ポイントが見えてくると、「これはリニューアルしたほうが早いな……」と思うこともあるかもしれません。ですが、その費用を持つのはクライアントなので、投資対効果が見えないと「表示されているんだから問題ないのでは?」と判断されますよね。

この見極めができるかどうかが、AIではなくずっと関わってきた人間ができることなのかな、とも。施策としては記事にあるとおり、LPを1枚つくるだけでも成果につながることは少なくありませんが、責任を持って決断するのは誰かって話だと理解しました。

これは Microsoft Clarity を見ているだけじゃわからない、どんな Why を自分が持っているのか、という問いです。

結論

多くのWebサイトに関する神話が残り続けているのは、それらがもっともらしく、安全に感じられるからです。こうした考え方は、不確実性を減らし、意思決定を容易にしてくれるという意味で、ある種の安心感を与えてくれます。

しかし、セッションレコーディングを実際に見ていると、どれほど自信を持っていた前提であっても、簡単に揺さぶられることがあります。そして、実際の行動を観察し始めると、ユーザーのニーズに本当に応えるための、データに基づいた意思決定が、はるかに行いやすくなります。

余談:Microsoft Clarity でわかる「見たくない現実」

Clarity を使い始めると、誰もが一度は「これは正直、見たくなかったな……」と感じる瞬間があると思います。

私の場合、それはクライアントに提案してゴーサインをもらった施策がスベったときでした。自分のサイトなら自己責任で済みますが、クライアントワークではそうはいきません。目的をしっかり共有し、説明責任を果たさなければ、改善提案はおろか、改善施策を継続することすらできなくなります。

もうひとつ頭を抱えたのは、「この業種のユーザーは文章を(マジで)読まない」という現実を突きつけられたときです。オペレーションの負荷軽減を目的に、わかりやすく説明したページを作り、イラストや図解も入れたものの、誤解を防ごうとして文章が増え、結局読まれない……そんなドツボにハマったこともありました。もちろん、読む人は読むので無駄ではなかったのですが、考え方を根本から変えざるを得ませんでした。

それでも私は、Clarity が大好きです。もっと使ってほしい。

ウェブ制作会社が Clarity を使えば、提案の糸口になります。しかし、わかりやすい分だけ、常に費用対効果を求められる道を選ぶことでもあります。ツール自体に費用はかからないので導入はしやすいですが、意外と茨の道ですよ。

まず、Clarity で問題を発見したからといって、簡単に効果が出るとは期待しないほうがいい。そもそものビジネスモデルから考えなければ改善できないことも多いですし、定量データを見ずに定性データだけで改善できることのインパクトなんて、たかが知れています。少なくとも、中小企業がそんなことにお金を出すわけがありません。

むしろ大切なのは、しっかりと目的と目標を設定し、「本気で改善してくれようとしているんだ」という信頼を得て、責任を共にしていけるかどうか。個人的には、Clarity を通してユーザーを、クライアントの大事な顧客を、一緒に見つめる制作会社が増えてほしいと思っています。

AI時代、「これがいい」より「これでいい」と選ばれかねない時代です。せっかくなら私たちも、「一緒にやるならあなた方がいい」と選ばれたいじゃないですか。

Microsoft Clarity は、そういうものを見せてくれるツールだと思っています。

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WordCamp Kansai 2025 の振り返りレポート https://clarity.kosgis.com/blog/wordcamp-kansai-2025/ Tue, 04 Nov 2025 13:07:53 +0000 https://clarity.kosgis.com/?p=1175

はい、ごめんください。Microsoft Clarity 研究所を運営している、カエルコムニスのコスギです。WordPress のイベントでは、黄色いわぷー帽子を被っている者です。 「ブログを書くまでが WordCamp […]]]>

はい、ごめんください。Microsoft Clarity 研究所を運営している、カエルコムニスのコスギです。WordPress のイベントでは、黄色いわぷー帽子を被っている者です。

「ブログを書くまでが WordCamp」ということで、2025年11月1日・2日に開催された WordCamp Kansai 2025 の振り返りレポートです。今回は、

  • 実行委員(スポンサー班)としての参加
  • ブロンズスポンサーとしての参加
  • 純粋な参加者としての参加

という3つの側面から WordCamp を見てきました。やっぱり欲張ってなんぼですね。

1日目:コントリビューターデイ

会場は、さくらインターネットさんの Blooming Camp にて。めちゃくちゃ使いやすい会場で、大阪のイベントでもよく使われているようです。今回さくらインターネットさんには、たくさんスポンサードいただきました。いつもお世話になっております。ありがとうございます……!(公私混同)

WordCamp Kansai 2025 のマスコット、わぷーファイブ

コントリビューターデイは、ありがとうを伝える日。

「コントリビューターデイって、いったい何するの?」というのが、最初の大きなハードルなんだよなと、いつも思います。和訳しても「貢献」だし、マジでちょっとよくわからない。説明記事もなかなか読まれないので、この機会に目を通していただけるとウレシイです。

https://kansai.wordcamp.org/2025/introducing-contributor-day/

個人的には「WordPress にありがとうを伝えるために、自分でできることをやってみる日」だと思っています。

普段 WordPress に関わっている方なら誰でも参加できます。コードが書けなくても大丈夫。写真を撮影して Photo に素材を提供したり、地域のイベントに興味を持ってみたり。普段お世話になっているプラグインを、DeepL を使いながら日本語訳したっていい。もちろん、エンジニアなら開発に関わることもできます。世界中で使われている WordPress に自分の名前が乗るの、結構スゴイことじゃないですか?

フタを開けてみたら満員御礼だった

コントリビューターデイは、WordCamp のセッションデイの前後にやることが多いのですが「次の日にやるとみんな二日酔いで来れない」ということが多かったために、いつの頃からか前日に開催されるようになったようです。

だからいつも金曜日のイメージだったんですが、今回は連休のために土曜日にできたためか、想像以上の参加者でした。80名の定員がソッコー埋まり、各テーブルもぎゅうぎゅうに。えらいこっちゃ。

コントリビューターデイにも初参加の方が結構いらして、「こんなにいろんな質問とか、距離の近いところで、WordPress に関してゆったり話ができると思ってなかった」という感想を聞けたのが良かったですね。

メインの日だと、セッションを聞きに行くことに注力してしまいやすく、交流できるのは懇親会(アフターパーティー)だけになってしまいます。でも、懇親会って自分から声をかけるというハードルがあるので、意外と苦手な方は多いんですよね。人が多いし。

ですがコントリビューターデイは、目的を共にしてゆるくつながることができるうえ、一緒にいる時間も長いので交流しやすいです。

ただ、これだけは言えます。私のように人の顔を覚えるのが病的に苦手(3年以上深く関わってようやく名前と顔が一致し始めるレベル)(本当にすみません)でもつながりをつくりたいと思うのなら、WordCamp の実行委員に入ったり、地域のイベント(WordPress Meetup)で活動するのがオススメです。人間、苦楽を共にした相手でないと、なかなかね……

そんな相手ともゆったり会える日が、コントリビューターデイでもあるのかな。

2日目:セッションデイ

WordCamp Kansai 2025 のメインイベントデイ。受付が9時スタートなので、スタッフは7時半に会場のグランフロントへ。私は朝食のビュッフェでおかわりしてたら会場まで時間がかかる(徒歩25分)ことに気づき、5時半に起きていたのに、朝からダッシュしてました……

この、朝9時という受付時間。正直ちょっと早いかなと思っていたんですが、聞きたいセッションが明確な方は来られるし、そうでなければ昼頃から来られるし、大混雑にならなかった(個人的認識)という点では結果的にとても良かったのではないかと思いました。今年も、(高橋文樹さんが2019年の東京開催時に開発した)QRコード受付も大活躍でスムーズでしたし。

会場は、主に3つの「セッションルーム」と「アクティビティ&スポンサーブース」に分かれていました。

なお、私はスタッフとして「アクティビティ&スポンサーブース」でサポートしていたので、私のように「セッション聞けてないー!!」という方は、ライブ配信を以下から聞けます(チャプターつけてもらいました)し、おそらく後日には切り出しもされるのではないかと思います。タイムテーブルと合わせてどうぞ。

https://kansai.wordcamp.org/2025/schedule/
Room C01-02
Room C05
Room C07

スポンサーブースも大盛況

11時半頃のスポンサーブース。左側はアクティビティエリアでした。

セッションにずっと参加していた方は、アクティビティのエリアに行けなかったみたいな声も一部あったようですが、それでも割とブースにも人が来ていた印象です。スポンサーの方からも、そのような話を伺いました。

初参加の方は特に、スポンサーってなんかちょっと気持ち的に離れちゃうというか、なんか営業されちゃうんじゃないかなとか、あまり知らない企業と話しても何話したらいいのか分かんないなみたいなことがあったりしやすいんですよね。

ですが今回は、思った以上にスポンサーブースが賑わっていました。参加者向けのノベルティがなかったぶん、スポンサーのノベルティが気になったためかな?この動線ができたのは、とても良かったんじゃないでしょうか。

今回もさまざまなノベルティ

スポンサーブースでは毎回、さまざまなノベルティが配布されることが多いです。今回(私が明確に)確認できたのはこんな感じでした。バッグ類は年によって差がありますね〜

食べ物系

  • DECOチョコ
  • ゼリー
  • お米
  • うmy棒
  • 豆菓子

文房具系

  • ボールペン
  • 鉛筆
  • コードストッパー
  • 付箋
  • メモ帳
  • クリアファイル

雑貨系

  • マグカップ
  • 栓抜き
  • カトラリー
  • エコバッグ
  • トートバッグ
  • タオル
  • メガネクリーナー

グッズ系

  • ステッカー
  • ピンバッジ

ちなみに、WordPress の公式キャラクター「わぷー」は、著作権は作者のカネウチカズコさんに帰属しますが、WordPress 同様「GPL バージョン2 またはそれ以降のバージョン」でのライセンスを守れば自由に使えます。詳細は下記をどうぞ。オリジナルわぷーをつくったら、WordCamp 出展したいですよねえ……?

https://ja.wordpress.org/about-wp-ja/wapuu/

今回、ブースに人が立てるのはゴールドとシルバーのみで、ブロンズはチラシのみ・もしくはブースなしでした。個人がサポートできるマイクロスポンサーもありますが、気持ち多めにサポートしますよ、というのがブロンズのポジションとしてうまくハマった印象です。

そんなふうに新しくしたブロンズに、弊社も協賛しました。毎月、商工会議所に出しているニュースレターをセットにしたストレングスファインダーネタで。去年、「次は Microsoft Clarity ネタにしよう」って言ってなかったっけ……?

カエルコムニスのチラシブース
きっともっと遊べそうなチラシブース

余談:毎月作っているニュースレターをつくりすぎていたので、ちょっと放流させてもらいました。今回は少なめだけど手運びなので、手にとっていただけた方に大感謝。右上のカードも、しっかり持ってくれば良かったな……コレ、「今の仕事で成果が出ないんだけど、どうしたらいいんだろう」の大ヒントをくれるものなので、WordPress との相性も良いのですよ。結構、「前にやったことあります」と声をかけていただけたので、ストレングスファインダーならカエルコムニスって覚えてもらえたらウレシイ。Microsoft Clarity ならコスギで。

スポンサーでブースに立とうとすると、つい採算度外視で遊んでしまう企業が続出。WordCamp は直接的な営業活動よりも、コミュニティを支えたいという思いでサポートするファンムーブですからね。参加者との距離は他のイベントよりも近いのが特徴的だと思いますので、自分たちでも楽しんで、ブランドを認知してもらうのがオススメです。

ガチャガチャ企画とのコラボは良かった

WordPressの歩き方&ひらめきガチャガチャ
めちゃめちゃよくないです?手回しするのがイイんですよね〜!

今回、アクティビティエリアに佇んでいたガチャガチャ。レンタル品なので扱いには注意が必要だったんですが、結果的に何の問題もなく楽しんでいただけました。カプセルを回収していたので、200回くらい回せたかな?

中には WordPress の公式ドキュメントなどに記載されている内容を NotebookLM から「お告げ」としてつくってもらったもののようです。ここに、WordCamp Kansai 2025 のキャラクターから「わぷーレッド」のアクリルキーホルダーが入っていたんですよね。

事前にその情報をもらっていたスポンサー班のリーダー(古里さん)が「ここにスポンサーからの特別ノベルティがもらえるようにしたらいいのでは?」と企画してくれて、急遽、ゴールドとシルバーのスポンサーの方々に共有したところ、快諾していただけました。こうやってつくられていく WordCamp の仕込み。

スポンサー班としてはやっぱり、参加者とスポンサーをつなぐことを大切にしたくてですね。またスポンサー担当になれるのなら、マッチングの精度を上げていくべく改善したいと思いました。

スポンサーブースツアーが想像以上の人気

余談:今回、撮影班にスポンサーブースツアーの様子を依頼したら、バッチリたくさん撮影していただきましてね。次回以降のスポンサー依頼の参考になったかと思います。たすかるー!

スポンサーブースを巡るツアー。例年、人数が集まるかどうかドキドキしてるんですが、今年は想定以上に集まっていただき、「ゾロゾロ」という擬音が聞こえてきそうなほどにはたくさん参加していただけました。10名以上いたんじゃないかな……?

今回、ゴールドは4分、シルバーは2分のプレゼンタイム。スライドを使わないライトニングトークと考えたら、色々できるかもしれません。参加者を巻き込む感じ、とても良きですね。歌ってもいいんじゃないでしょうか。

オプションスポンサーにもご協賛いただきました

今回は、メインのゴールド・シルバー・ブロンズ以外にも、オプションスポンサーとしてご協賛いただきました。Stream(配信)、Childcare(託児)、Meal(食事)、Clean(清掃)です。そして In-Kind として、いつも WordCamp のタスク管理を Backlog で支えてくださるヌーラボさん。改めて、感謝申し上げます。

WordCamp Kansai 2025 オプションスポンサー

個人的にはもうちょっとアピールできたらよかったなっていう印象はあったんですが、今回のオプションスポンサーに賛同していただいたおかげで、WordCamp に参加してくださった方々の体験が豊かになったのは間違いありません。本当にありがたいですね。

スポンサー班としてやったこと

主要なことは実行委員長ズのもとはちさんと、スポンサー班リーダーの古里さんがスポンサーさんとのやりとりをすべてやっていたので、私は基本下っ端としてできることをやっていたのみです。次回、実行委員に参加してみたい方は参考にしてください。

  • 申し込んでいただいたスポンサーのサイトのライセンスチェック
  • スポンサーの内容掲載のフォーム作成
  • フォームに来た内容に基づいてスポンサーページ作成
  • スポンサーのロゴからOGP作成(Canva)
  • スポンサー特典ガチャ玉シート作成(Canva)
  • ブースツアー記事作成
  • 毎週ミーティング参加(短いときは30分程度)
  • スポンサーブースツアー盛り上げ役
  • アクティビティにてガチャ番 ……など

スポンサー班は、ライセンスチェックと入金確認さえ済めば、あとはほとんどお楽しみタイムですからね。

クイズ大会に飛び入り参加してきました

クイズ大会への参加者が足りなかった際、ちょうどまったりされていたゴールドスポンサーの方にお声がけしたら、快く参加していただきました。ありがとうございました。

そして私もスポンサーブースツアーが落ち着いた頃、クイズ大会に飛び入り参加できることに。しかも Kinsta の Alex さんと、沖縄から来られた Kel さんの海外チームです。Kel さんは日本語を勉強中で、チョットワカル。私は英語がホンノチョットダケワカル。そんな2人をなんとかしてくれた Alex さん、本当にありがとうございました。

途中までモリモリ回答していたチーム TAKOYAKI。「ワプーの誕生日はいつ?」みたいな問題、全然わからないから Alex さんの誕生日をお願いしたりとか、「WordPress っていう名前は誰が決めた?」には Kel さんが「あ、これ知ってます!創業者の友達です」って英語で教えてくれたりして。そういう国際色豊かな感じで面白かったですね。Alex さんには無茶振りしすぎました Sorry and Thank you soooooo much !!!

普段英語でコミュニケーション取れる機会ってなかなかないけれど、WordCamp だとこういった異文化交流も楽しめるので、英語もっとがんばろうって思いましたね……。今年は特に海外勢多かったような?

WordPress のコミュニティはいいぞ

スポンサー班の面々で「S」……逆やないかい!

WordCamp Kansai 2025 を振り返ってみて、特にコレが良かったっていうのが、あまり出てこないんですよね。なんていうか、全部よくて、全部楽しかった。良すぎて、次はまたもっとこうしたいなが出てきちゃうくらい、良かった。それって、関わっているメンツが全員プロだからなんだと思います。クオリティがね、もうね。

WordPress のコミュニティって、報酬なし(どころか協賛までしちゃう)だからこそ、「楽しかった!」という声のためだけにやってるところがあって。普段、お客様を相手に責任を持って取り組んでいる方ほど、見返りのない快楽のために自分を解放している印象すらあります。特定の企業に依存しないコミュニティ活動って、スゴイと思う。

初参加の方は、スポンサーさんを含めビックリしたんじゃないでしょうか。楽しかったら、ぜひ今度は仕込む側になってみませんか。もっと楽しいですよ。

WordCamp ほど大きくなくても、各地域で WordPress Meetup という小規模のイベントがあるので、コミュニティ活動に興味を持ったら、そちらにも参加してみてください。こちらも色がさまざまですからね。

あらためて、実行委員の皆さん、スポンサーの皆さん、そして参加者の皆さん、本当にお疲れさまでした!ありがとうございました!また次回の WordCamp でお会いしましょう〜!(/・ω・)/

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Microsoft Clarity からメールで連絡?2025年10月31日までに求められている同意対応まとめ https://clarity.kosgis.com/blog/microsoft-clarity-cookie-consent/ Thu, 28 Aug 2025 04:36:30 +0000 https://clarity.kosgis.com/?p=1126

はい、ごめんください。Microsoft Clarity(クラリティ)大好きコスギです。 「クラリティってスゴイ!」とよくわからずに使っている方は、8月27日頃に送られてきた「Action required: Cooki […]]]>

はい、ごめんください。Microsoft Clarity(クラリティ)大好きコスギです。

「クラリティってスゴイ!」とよくわからずに使っている方は、8月27日頃に送られてきた「Action required: Cookie Consent Requirements for 〜」という件名の英語メールにビックリしたのではないでしょうか。「スパムかな?」と思われた方も少なくないかもしれません。

Microsoft Clarity からの英文メール
何を言っているのかわかります?

結論として、みなさんが気になるところを3行で。

  1. EU等からの訪問者には、アクセス情報を取得する同意が得られなければ、クラリティの分析機能がほとんど使い物にならなくなる(だから2025年10月31日までに対応してね)
  2. 日本国内を対象にしていて、EU等からのアクセスが誤差程度なら、Microsoft 側の自動対応に任せてもいい(今のところ)
  3. ただし日本の「改正電気通信事業法の外部送信規律」があるため、外部送信にまつわるポリシーは掲載しておくべきかを確認しておいたほうがいい(これは GA4 だけを入れていても同じ)

「ウチみたいな弱小サイトならここまでしなくてもいいんじゃないかな〜、正直メンドクサイし……」と考えている中小零細企業・フリーランス、そして似たようなクライアントを抱えるウェブ屋の方に向けて、かなりゆるめに書きました。WordPress を使っているならプラグインで無料から対応できるので、試してみてください。認識の間違っているところがあればツッコミ大歓迎!

どうすればいいかの判断まとめ

Microsoft Clarity を利用 × EU諸国からのアクセスが多い?

2025年10月31日まで Cookie 利用同意バナーを使用しないとツールが使い物になりません。

👇CookieYes × WordPress で Cookie 利用同意に対応する方法

Microsoft Clarity を利用 × EU諸国からのアクセスは誤差程度?

Microsoft Clarity 側で自動的に対応されるため、Cookie 利用同意バナーは使わなくても(今のところ)大きな影響はありませんが、同意されないとデータがどうなるのかは確認しておきましょう。

👇Cookie 利用の同意を得られないと、どうなる?

GA4 や Microsoft Clarity などデータを外部に送信するアクセス解析ツールを使っている?

法律上の義務である「外部通信規律」の対象になる可能性がゼロではないので、確認しておきましょう。

👇 Cookie 利用同意バナーに関わらずやるべき「外部送信規律」への対応

外部通信規律への対応は今回の Microsoft Clarity の件とは別の話ですが、法律上の義務としてこの機会に確認・対応しておくことをオススメします。

Microsoft Clarity から来たメールの意味を3行で

  • 2025年10月31日から、ヨーロッパ系ユーザーのデータ収集は自動的に厳しくするよ
  • 自動判定することにしたので、同意を得ていないユーザーのデータは使い物にならなくなるよ
  • だから同意管理の仕組みを2025年10月31日までに実装してね

「今まではゆるかったけど、10月31日からは厳格に制限するよ。データ欲しかったら同意管理ちゃんとやってね」という、Microsoft からの最後通告的なお知らせですね。アメリカはわりかしゆるいので「同意モードあるから使ってね〜」みたいな感じだったんですが、そうも言っていられなくなったという印象です。

「Action required: Cookie Consent Requirements for 〜」の内容

メールの文章は翻訳をかけてもらえればわかると思うのですが、専門用語が多くて理解できない方のために、ざっくりと解説します。まずは冒頭から。

Microsoft Clarity will begin enforcing cookie consent requirements in the European Economic Area (EEA), UK, and Switzerland. To avoid impact to data collection and Clarity features’ functionalities, you must send an explicit consent signal to Clarity using one of the supported methods. We are rolling out enforcement in phases, with full enforcement taking effect on October 31st, 2025.

We have received numerous questions regarding the upcoming changes to cookie consent requirements, and we would like to help clarify what this means for you.

  • EEA(欧州経済領域=EUなどのヨーロッパの地域)・イギリス・スイスでは、ホームページにアクセスする前に「閲覧情報を記録してもいいですか?」と確認する決まりがあります。
  • Cookie(クッキー:ホームページが一時的に保存する小さな記録のこと)を使うときは、2025年10月31日までに、決められた方法で「同意する/しない」を Microsoft Clarity に伝える設定が必要です。
  • この変更に質問が多いため、何をすればいいのかをわかりやすく案内します。

次は、自分のホームページ(に導入しているクラリティ)での対応についてです。主に3つあるので、どれかの方法で2025年10月31日までに対応してくださいね、という内容です。日付がめっちゃ強調されてる……

What Does This Mean for [クラリティのプロジェクト名]?

Action Required:

Starting October 31st, you are required to share user consent signals for sessions originating from the EEA, UK, and Switzerland. If consent is not obtained and signaled using one of the supported methods, certain Clarity features will be impacted. Please ensure consent signals are implemented before this date to avoid disruptions to [クラリティのプロジェクト名] functionality for users in these regions.

For more details, refer to our Clarity Consent documentation.

Rollout Status: This requirement will be enforced across the European region by October 31st, 2025.

  • 方法は、①Googleの「同意モード」(Google Consent Mode)②同意バナーのサービス(CMP=同意管理ツール)③Clarity の同意API(開発者向け)の3つがあります。
  • 多くの同意バナーサービスは①に対応しているので、「CookieYes」を選ぶと設定がスムーズです。
  • WordPress を使っているなら、「推奨プラグイン一覧」を確認してください。

次はよくある質問です。ここは和訳のみで解説しますが Cookie 利用同意が前提の話なので必要な方のみどうぞ。

FAQs(よくある質問と回答)
Cookie の利用に同意されない(拒否/未実装/未選択/無効の)場合、どうなりますか?

クラリティは自動的に「Cookie なしモード」で集計方法を変え、レコーディング(録画機能)やユーザー行動の流れの追跡が止まることがあります。また、Cookie(誰が見たかの情報)が使えないため、集めた情報を特定の訪問者に結びつけられません。

Cookie の利用に同意を取らない場合、ホームページの訪問者にどんな影響がありますか?

訪問者の見え方や使い勝手は変わりません(むしろ、Cookie の同意バナーを設定すると閲覧前に承諾を求める画面が出るようになります)。

影響が出るのは管理側(あなた)です。クラリティの一部機能が十分に使えなくなる可能性があります。

  • どんな機能が使えなくなるかは、上記の質問と同様です。
「Consent API」はどのように実装すればよいですか?

Clarity Consent API ドキュメントの手順に沿って設置してください。

  • 開発者向けのハナシです。
  • もし以前の Consent API を使用している場合、廃止が予定されているので更新が必要です。
https://learn.microsoft.com/en-us/clarity/setup-and-installation/clarity-consent-api-v2
現在導入しているクラリティの設定を変える必要がありますか?

はい。これまで Cookie 同意の仕組みを導入していないのなら、以下のどちらかの対応が必要です。

  1. 同意APIを実装する(自前の同意バナーで対応する)
  2. 同意バナーのサービス(CMP)を設定する
Cookie 利用の同意を実装できたかどうかを確認するには?

同意確認のバナーで「同意する/しない」を押して、クラリティの動きが変わるかを確かめます(録画の有無や、解析ツールの表示をチェック)。

可能ならブラウザの確認ツール(例:Google の Tag Assistant など)で、同意の状態が切り替わっているかも見ておくと安心です。

https://learn.microsoft.com/en-us/clarity/setup-and-installation/consent-mode
ホームページではなくモバイルアプリにクラリティを入れているのですが、どうすれば?

今のところ、何もする必要はありません。

ヨーロッパの話なら、日本は関係ないのでは?

「うちは日本向けのサイトだから、関係ないよね?」と受け取る日本人の方も多いハズ。

実は、EU等の対象地域からアクセスされた場合、クラリティの同意モードが自動的に「NO」になります。これが、Microsoft 側の大きなアップデート。だから「何もしなければ自動的にデータが取りにくくなるから早めに対応してね」という話です。

Consent-driven cookie use: Clarity does not place cookies in the EEA, UK, or Switzerland unless valid consent is received. If consent is denied (Consent=NO), any existing Clarity first-party cookies are deleted.

https://learn.microsoft.com/en-us/clarity/setup-and-installation/consent-management

ですので、EU等からのアクセスが誤差程度なら、当面はクラリティの自動判定(同意がなければクッキー不使用)に任せても、大きな実害は出にくいです(その分、EU等からのアクセスデータは使い物にならなくなるほど粗くなります)(後述)

Cookie 利用同意バナーに関わらずやるべき「外部送信規律」への対応

「なら、何もしなくていいんだな!」と安心するのはまだ早いです。この機会に、2023年6月に施行された改正電気通信事業法の「外部送信規律」について確認しておきましょう。英語の次は漢字です……!

一次情報として、以下の総務省のページが参考になります。

総務省|自分に関する情報が第三者に送信される場合、 自身で確認できるようになります。

私は法律の専門家ではありません。違和感がある箇所は随時アップデートしていますが、事業主として対応する際は専門家に確認をしてください。

「外部送信規律」は、すべての事業者が対象になる義務?

物事を軽視しがちな私のスタンスとしては、迷ったら外部送信規律に対応しておいたほうが間違いないのですが、総務省の資料としては対象外のケースが明示されています。

そして、「電気通信事業者」に該当しなければ、外部送信規律の対象にもなりません(うっそお!?と声出ました……パンフレットを見ていたのに読めてなかった……田中さん、ご指摘ありがとうございます!)

外部送信規律は、電気通信事業法に基づき、「電気通信事業」を営む者に適用される規律です。オンラインサービスにおける「電気通信事業」の考え方は以下のとおりであり、該当しない場合は、外部送信規律は適用されません。

総務省パンフレット P17・P18

そもそも、社内イントラネットで使っているウェブシステムや、宿の受付だけをしているサイト、商品の販売用に商品紹介とカートのみを使っている、などは対象外になります。そして、自社の情報発信しかしていないコーポレートサイトやブランドサイトなども対象外です。ここに GA4 などを入れていても、対象外です。

ですが、こういったサイトで外部情報を取り込みながら「お役立ちコンテンツ」などを入れる、つまりオウンドメディアの機能をもたせた時点で「電気通信事業者」とみなされます。当然、アフィリエイトサイトの運営事業者も「電気通信事業者」に該当します。

「自己の需要のためかどうか」の判断が、非常に、難しい。

ですから「それなら、この場合はどうなの?」と迷うこともあるでしょう。迷ったら対応しておくに越したことはありません。そんなに難しい話ではありませんから。

「外部送信規律」は通知・公表の義務

そもそも「外部送信規律」は「規制(禁止)」や「ガイドライン(推奨)」とは違い、「規律(実施)」で、電気通信事業法の条文そのものに位置づけられた、通知または公表における法律上の義務です。

(利用者に通知し、又は利用者が容易に知り得る状態に置くべき事項)
第二十二条の二の二十九 法第二十七条の十二本文の総務省令で定める事項は、情報送信指令通信ごとに、次に掲げる事項とする。
一 当該情報送信指令通信が起動させる情報送信機能により送信されることとなる利用者に関する情報の内容
二 前号に規定する情報の送信先となる電気通信設備を用いて当該情報を取り扱うこととなる者の氏名又は名称
三 第一号に規定する情報の利用目的

電気通信事業法施行規則 | e-Gov 法令検索

つまり、「送信される利用者情報の内容」「情報送信先の事業者名」「利用目的」の3つを通知、もしくは利用者が容易に知り得る状態にしておく必要があります。そして、同意取得やオプトアウトは義務ではないので、まずは通知・公表で対応できます。

Cookie 利用同意バナーを使うと、同意取得やオプトアウトに関して対応できるので、GDPR 対応が必要であればお金をかけて対応しておくほうが安全ですね。

「外部送信規律」の対象は 「利用者に関する情報」

個人を特定できる情報だけではなく、以下が対象になります。

  1. 利用者自身が入力した情報(氏名、メールアドレスなど)
  2. 利用者が直接入力していなくても、端末や行動から収集される情報(Cookie、IPアドレス、閲覧履歴など)

①は保護する対象としてわかりやすいですが、②は利用者の意思に関わらず収集されているというのがポイント。GA4 や Microsoft Clarity は、これらの情報から訪問者の行動を分析できるのです。

……匿名とはいえ、ちょっと怖くないですか?

ホームページの運営者はこれを理解して、どんな情報を外部に送信しているのかを明示しておく必要がある、ということですね。

要するに Cookie 規制なんですよね?という誤解

ちなみに(私も勘違いしていたのですが)、外部に送信される情報は Cookie だけではない = Cookie 規制とはちょっと違う(わかりやすいだけ)。それなら、総務省のページにある情報以外に何が……?と思いませんか?

GA4 の場合[GA4] データ収集 – アナリティクス ヘルプより)

  • ユーザー数
  • セッションの統計情報
  • おおよその位置情報
  • ブラウザとデバイスの情報

Microsoft Clarity の場合Frequently asked questions | Microsoft Learnより)

Clarity captures the user interactions on your website such as, how the page is rendering, user interactions such as mouse movements, clicks, scrolls, and so on. 
Clarity は、ウェブサイトにおけるユーザーのインタラクション(ページのレンダリング方法、マウスの動き、クリック、スクロールなど)をキャプチャします。

つまり「ただ通信するために必要な情報」だけでなく、ユーザーの行動履歴や利用パターンを把握するための情報が大量に収集されます。こうしてみると、Cookie は一部でしかないですね。

「外部送信規律」の「外部(第三者)」は何を指している?

事業者(あなたのホームページ)が収集した利用者情報を、自社以外の別の事業者に送ることを指します。

たとえば、GA4 なら Google LLC、Microsoft Clarity なら Microsoft Corporation などです。どんなツールを導入しているかを再度確認してみましょう。なお、事業者内で完結する利用や、単にサーバーに保存するだけなら「外部送信」にはあたりませんが、素人判断は難しいところです。Chrome のデベロッパーツールで確認するとわかりやすいんですけどね。

なお、note株式会社の外部送信に関する公表事項のページは、どんなツールがどんな情報を送っているのか、参考になるかもしれません。

https://note.jp/n/nfaa8d3ee8be6

少なくともプライバシーポリシーに追記しておこう

GA4 と Microsoft Clarity をホームページに導入している場合、以下のような内容をプライバシーポリシーの項目に含めておくだけでも対応できます。

以下はコピペして使うことを想定していますが、事業者の責任で利用し、専門家のレビューを推奨します。カエルコムニス株式会社は、利用に伴う損害や責任を負いません。

プライバシーポリシー追記例

利用者情報の外部送信について(電気通信事業法に基づく表示)

当サイトでは、サービス改善や利用状況の分析を目的として、外部事業者が提供するアクセス解析ツールや広告配信サービスを利用しています。これらのサービス利用に伴い、以下のような情報が外部事業者へ送信されます。

スクロールできます
項目内容
送信される情報の内容Cookie による識別子、訪問回数、閲覧ページURL、滞在時間、リファラー情報、IPアドレス、デバイス・ブラウザ情報 等
情報を取り扱う事業者名Google LLC(Google Analytics 4)
Microsoft Corporation(Microsoft Clarity)
利用目的ウェブサイトの利用状況の分析、ユーザー体験の向上、サービス改善のため

※当該情報は、外部送信規律に基づき利用者へ通知・公表しているものです。
※外部事業者による情報の取扱いについては、各事業者のプライバシーポリシーをご参照ください。

CookieYes × WordPress で Cookie 利用同意に対応する方法

WordPress には Microsoft Clarity の公式プラグインがあるものの、残念ながら同意モードには(まだ)対応していないため、Microsoft が推奨している「CookieYes」に登録して Cookie 同意バナーを実装するのがオススメです。

ただし、CookieYes の無料版にはアクセス数の制限があったり、地域別の出し分けができなかったり、英語版しかなかったりするので、月10ドルの有料版を導入するのが現実的です。

有料版→無料版にはできませんが、無料版→有料版にはできるので、無料プランでの登録方法を以下に示します。

STEP

CookieYes のプラグインをインストール

プラグインの「新規インストール」から「CookieYes」を検索すると確認できます。

https://wordpress.org/plugins/cookie-law-info/

一般的な方法でインストールできますが、CookieYes の公式ドキュメントはこちらにも。自動翻訳でだいたい読めます。

https://www.cookieyes.com/documentation/install-cookieyes-wordpress-plugin
STEP

CookieYes の無料版に登録

プラグインをインストールしたら、ダッシュボードから[Connect to a new account]をクリックして進みます。

CookieYes プラグインのダッシュボード

「Start Free Trial」に進むとクレジットカード情報を求められて有料契約になります(14日間は無料ですが無料版にはできません)。必要なプランを選びましょう。

無料版は以下の条件があるので「月に1,000件くらいしかアクセスがない」「とりあえず試してみたい」という方向けです。この機会に Cookie 利用同意を導入したいなら、月10ドルのベーシックプランがオススメです。

CookieYes プラグインの料金プラン選択

Free プラン(無料)

  • 100 ページ/サイト
  • 月に 5,000PV まで
  • 基本設定のみ
  • 言語は英語のみ
  • 地域によって出し分けできない

Basic プラン($10/月/ドメイン)

  • 600ページ/サイト
  • 月に 100,000 PVまで
  • 詳細設定も可能
  • 日本語にも対応できる
  • 地域によって出し分けできる
  • 自動的に日本語にしてくれる

日本人にとっては、言語の壁があるのは痛いかもしれません……なお、「ページビューが超えたらどうなる?」「更新時期はいつ?」と気になる方は、公式のFAQをどうぞ。

メールアドレスをパスワードを設定し、利用規約に同意すれば登録完了して、以下のようなダッシュボードに遷移します。認証確認のメールが届いているので、確認しておきましょう。

CookieYes ダッシュボード
STEP

「Microsoft consent mode & Clarity API integration」を確認

「Advanced Settings」に進んで下の方にスクロールすると、「Microsoft consent mode & Clarity API integration」の項目が2つともオンになっていることがわかります。これで CookieYes 側はOK。

「Microsoft consent mode & Clarity API integration」の項目
STEP

WordPress に戻っても接続されていない場合は既存アカウントで接続

WordPress のプラグインから登録すれば(理論的には)問題ないはずなのですが、以下のような画面のまま接続されていないように見える場合は、既存のアカウントで接続するため[Connect to an existing account]を選んで進みましょう。

上記の流れならログインしているはずなので、[Connect Site to CookieYes]をクリックして進みます。

プラグインの設定のまま進んでいいかと聞かれるので、「Keep the web app for this site」にチェックを入れたまま[Continue]で進みます。ちなみに、CookieYes 側で設定していたならもう一つの選択肢です。

また価格表が出てくるので、先ほど選んだプランを選びましょう。無料なら左の[Continue with Free]です。

CookieYes のダッシュボードが表示されたら、WordPress 側に戻りましょう。

Your website is connected to CookieYes web app と表示されていたら完了です。

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Cookie 同意バナーの色を変える

「Cookie Banner」から編集できます。コーポレートカラーを入れておいても良いかもしれませんね。

なお、無料版では自動的に日本語になりません(有料版なら日本語を使えます)ので、英語の文章を日本語に書き換えることで対応できます。ただし、当然のことながら英語圏の方にも日本語が表示されることになるため、本末転倒感は否めませんね……。

Cookie 利用の同意を得られないと、どうなる?

Cookie(クッキー)は、訪問者のアクセス情報を保持する小さな塊なのですが、これが無効になるとセッションの連続性が失われ、すべてのページビューが独立したセッションとして扱われるため、ユーザー行動の分析がほぼ不可能になります。クラリティを入れている意味……

項目制限される状況の例
セッション数1回の訪問で3ページ閲覧 → 3セッションになる(セッションがページビューとしてカウントされる)
セッション録画3ページ分が3つの別録画になる(セッション=ページビューになるため録画が分かれる)
アクティブ時間/総滞在時間実際には1回のセッションで5分間閲覧していても、セッションが分割される(セッション時間が短くなるため、滞在時間が実際より少なく表示される)
セッションあたりのページ数3ページ見ても各セッション1ページずつなので、常に「1」になる
ファネル分析次のステップに引き継がれないため、完全離脱する(使い物にならなくなる)
スマートイベントセッション数が実際より多くカウントされる
コンテンツインサイトすべてのセッションが一度きりの訪問として扱われる
Clarity コールアウト不正確なデータを表示する可能性がある
Copilot質問内容によっては不正確な回答になる可能性がある
ユニークユーザーすべてのユーザーがユニークユーザーとして扱われる
リピートユーザーすべてのユーザーがリピートユーザーとして認識されない
ライブユーザーライブセッションが短くなる
トップユーザー/全ユーザーリピートユーザーが新規として扱われるため、特定できない
ユーザーインサイト「低」のセッションが増加し、「中」「高」のセッションが減少
チャネル判別できず「その他」として分類される項目が増加
ソース前ページからの遷移になるため「Direct」が増加
リファラー前ページからの遷移になるため、サイト自身のドメインがリファラーとして多く記録される
ブラウザ/デバイス/OS/国別セッション数ページビュー=セッション数になるため、実際より多く表示される
最初の閲覧ページ/最後の閲覧ページすべてのページが入口ページかつ出口ページとして扱われる
JavaScript のエラーセッションセッション数が多くカウントされる
セッション録画すべてのセッションでページ数が「1」として表示される
クイックバックすぐ戻る行動が別セッションになるため「0」になる(追跡不可)
Changes to Clarity Reporting Without Cookie Consent より引用意訳

逆に言うと、Cookie を使えるとこれだけの情報を取得できるということですね。

スゴイけれども、ちょっとコワイと感じたのなら、世界はきっとそのコワさをなくす方向に動きます。アクセス解析がすぐに滅亡する!ってことはありませんが、どんな未来になるかは注目していきたいところ。

この分野に関しては、私自身もまだまだ勉強中の身ですが、Cookie レス対応の国産ツールである「QA Analytics」や「QA ZERO」を開発している丸山さんの記事が未来を示唆しているのでご一読を。

https://qazero.com/blog/wceu-2025
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企業とビジネスライター商談会 in 東京・参加レポート https://clarity.kosgis.com/blog/report-250207/ Wed, 12 Feb 2025 23:50:00 +0000 https://clarity.kosgis.com/?p=1073

2025年2月7日、新宿で初開催された「企業とビジネスライター商談会」に参加。多様な専門分野のライターが集結し、企業との商談を実施。出展者としての体験を通じて、名刺やチラシの準備、ブース設営の重要性を再認識。ビジネスライターにとって有益なイベントであり、今後の参加も推奨される内容でした。]]>

平日金曜日の、2025年2月7日。新宿のTIME SHARINGさんにて「企業とビジネスライター商談会」が初開催されました。

先にお伝えしておくと、私はライターではありません。コンテンツマーケティングは担っていますが、情報設計とその検証・改善がメイン業務です。Open AIがDeep Reserchを発表してからは、ChatGPT Proをゴリゴリに使っています。とはいえ、ホームページ制作の一環でSEOやCROをサポートする関係上、言葉へのこだわりはありました。配置と言葉を変えるだけで、導線が光るのですよね。

要するに「ウェブに関する何でも屋」という明らかに場違いな出展者としての参加レポートとなります。結論は「企業を相手に仕事をしているライターさんなら出展して損はありません」です。

https://toianna.online/biz-writer-matching-company

開催に至るまでの背景は、主催であるトイアンナさんが書かれていらっしゃいます。私が抱いた印象としては、「ビジネスライターの社会的認知・地位向上」という思いが大きな軸として感じられました。

https://note.com/toianna/n/nb12d41a2bd50

出展されたライターさんのご紹介(一部・順不同)

まず、出展されたライターさん(一部)をご紹介します。とても真摯に対応していただける方ばかりです!気になるライターさんがいらしたら、お問い合わせください。

  • 2025年2月7日現在の内容です。
  • お名前の前にある肩書きは、私の印象からつけているケースもあります。

農学博士のコンテンツライター
ゆうさま

農学博士として東京農工大学で環境分析の研究に取り組み、実務経験を経てフリーランスライターとして独立されています。論理性を重視しつつ読み手に負担をかけない文章表現が強みで、取材記事を月13本担当されるなど、精力的に活動されています。取材時は明るい雰囲気づくりにも配慮し、多ジャンルのインタビューやディレクションもまとめてお任せできるので、根拠ある文章作成を必要とする方にぜひおすすめです。

医療・メディカルライター
サユコさま

現役の医療従事者として実務に携わりながら、エビデンスに基づいた正確な医療ライティングを提供しているのが特徴です。臨床検査技師や放射線技師など複数の資格とYMAA個人認証マークを保持し、病院向けWebサイトや医療者向け資料、産婦人科・美容領域の記事執筆まで幅広く対応可能。読者層に合わせたわかりやすい文章づくりを重視し、専門性と読みやすさを両立しているので、医療・美容関連のコンテンツ制作を依頼したい方におすすめです。

SEOライター・セールスライター
アルケミスタKさま

SEOライティングから構成書の作成までスピーディーに対応し、WebマーケティングやIT分野を得意とされています。3,000文字規模の記事なら短時間で執筆可能なうえ、ディレクションやリライト業務の経験も豊富。セールスライティング講座を修了し、商品のターゲットに合わせた魅力的なレター作成もお任せできます。2021年には基本情報技術者試験を受験し、IT関連知識をさらに深めている点も強みです。

ケアマネライター
古賀優美子さま

保健師として15年、介護職として5年の実務経験を活かし、介護・医療・福祉に特化したライティングを提供。実際の現場での知見をもとに、一次情報を多く取り入れた信頼性の高い記事を執筆されています。健康経営や転職などの分野にも対応し、リサーチスキルの高さには定評があります。YMYLに関わるコンテンツを扱う企業・メディアの方にはおすすめのライターさんです。

ことばでプロデュースするライター
夏野久万(なつのくま)さま

10年以上のライターキャリアを背景に、丁寧なヒアリングから課題を明確化し、柔軟な「執筆+企画力」で幅広いニーズに応えてくださいます。企業向けの冊子・ブックライティング、パンフレットなどをはじめ、SEO記事や採用インタビュー、漫画原作、企業系動画シナリオまで幅広いジャンルをカバー。目的に合わせたルールブック(マニュアル)づくりや取材体制の整備も手掛けられるので、成果をめざす方にぜひおすすめです。

コトバを編む人
奥村サヤさま

インタビューを通じて相手の生き方や想いをていねいに掘り下げ、「名刺代わり」となるブランドストーリーを生み出すフリーライター・編集者です。紙媒体やWebメディア、企業noteの運営サポートなど幅広く手掛け、伝え方を工夫することで読者の心を動かし、新たな可能性につなげる記事制作が強みです。言葉にならない感性を創り出したい方に、ぜひおすすめです。

総合力のコンテンツライター
手塚裕之さま

6年間で通算2000記事以上を執筆し、SEO記事からインタビュー、撮影まで単独で対応できる総合力が強みです。ビジネス、金融、不動産、税務、エンタメ、スポーツなど幅広いテーマに携わり、媒体を問わず多彩なコンテンツを提供。取材のみ、執筆のみなど柔軟に対応できるので、最適な形で情報発信をサポートしていただけます。まずはお話しされてみてください。

BtoBのインタビューライター
藤原友亮さま

スムーズなヒアリングと正確なビジネス表現を強みに、企業取材や採用広報、レポート制作など多彩なコンテンツを手掛ける制作チームです。インタビューで引き出した想いをナラティブにまとめ、人の心を動かす情報発信をサポートされています。

編集視点のライター
廣瀬翼さま

企業・個人からディレクション、インタビュー、記事ライティング、書籍編集まで手掛けてこられました。ビジネス本から古典分野まで幅広いテーマに携わり、さまざまなコンテンツ制作を担当されています。6年間のクライアントワークに裏づけられた経験で、対話の中から本質的なエピソードを引き出し、読者の心に響くストーリーづくりを得意とされています。

金融特化ライター
三枝徹さま

32年のサラリーマン経験と22年の管理職経験を活かし、金融・ビジネス系ライターとして活躍されています。執筆記事は300本以上におよび、製造業・金融の知見や情報セキュリティ、マネジメントノウハウを組み合わせた総合的な取材・コンテンツ提案が強み。構成から入稿まで一貫対応できるので、多角的なビジネス領域の情報発信を任せたい方に最適なライターです。

医療広告・薬機法ライター
佐藤おさむさま

診療放射線技師としての実務経験と病院広報の実績をあわせ持ち、医療広告ガイドラインや薬機法・景表法を遵守したコンテンツ制作を得意とされています。医療機器の導入事例からクリニックのWebサイト制作までカバーし、デザイナーとの協業でLPやパンフレットもワンストップ対応。AIを活用して短納期の大量受注にも柔軟に応じられるので、医療分野の正確かつ魅力的な発信をしたい方におすすめです。

取材専門のビジネスライター
蜂巣稔さま

物流・生成AI・BtoBの分野に精通し、サプライチェーンマネジメント領域での20年以上の実務経験を活かした深掘り取材が強みです。通関士とグリーンロジスティクス管理士の資格を所持し、環境に配慮した輸送やDX導入などの先端領域にも対応可能。経営者インタビューや事例紹介、SEO記事、研究会レポートまで幅広く手掛けるため、最新の物流・AI業界動向を捉えたい方におすすめのライターです。

BtoBライター
稲田和瑛さま

企業や官公庁の情報発信をサポートされています。ビジネス書のブックライティングからWebメディアの導入事例やオウンドメディアの執筆など、幅広い領域に対応し、業界知識を踏まえた綿密な取材と論理的な構成力が強みとのこと。法律や特許など、一般の方には難しい内容でも、読者の理解や行動を後押しするコンテンツ制作で厚い信頼を得ています。

セールスライター兼コンテンツディレクター
西原小晴さま

丁寧なヒアリングと9年以上の実務経験を活かし、企業の課題に寄り添った提案型のライティングを得意とされています。心理学の知見と大手印刷会社での制作実務から培ったスキルを融合し、LPライティングやホワイトペーパー、生成AI導入支援など幅広く対応。わかりやすく効果的な文章でビジネス成果を後押ししてくれる頼もしいライターです。

感性をことばにするライター
長谷川美果さま

外資系人材会社での広報経験とオウンドメディア立ち上げ実績を活かし、企業noteや社内報、採用広報など幅広く企画・取材・執筆・編集を手掛けるフリーランスライター兼編集者です。国家資格キャリアコンサルタントとして300名以上にインタビューした対話力が強みで、企業の魅力を最大限に引き出す構成力と企画力が特徴。認知やエンゲージメント向上に貢献する記事づくりをお任せできます。

ライター兼コンテンツディレクター
大久保崇さま

BtoB事業、HR・採用領域、SaaS・Tech分野に精通されています。クライアントのファンを育みつつ、クライアントの時間を生み出すことをコンセプトに、インタビューやマーケ支援、オウンドメディア運用など多彩な手法でサポート。記事制作などのタスクを一括請負し、成果に直結するコンテンツを得意とされており、とても話しやすい方です。

あたたかいイラストで魅せるライター
デヤブロウさま

街歩き・地域情報ライターとして、まち・人・お店の魅力をあたたかくやわらかい筆致で紹介するデヤブロウさん。数多くの大手媒体で執筆経験を持ち、取材から執筆、イラスト制作までワンストップ対応が可能なのが強みです。地域の風土や人々の声を大切に拾い上げ、読み手が共感できる記事づくりを徹底。独自のイラストを交えながら、見る人を惹きつける表現で街の魅力を発信されているので、地元PRや観光情報発信を考える方にぜひおすすめです。

言葉でビジネスを前進させるライター
二階堂ねこさま

年間120件以上のインタビューを通じて、人とビジネスを深い共感でつながれています。リクルートスタディアプリやエムスリーなどで実績多数。読者の心に刺さる質問力とストーリーテリングで、取材現場から企業のブランドづくりを支援。ゴールを見据えた文章設計と、信頼感を大切にした取材スタイルが魅力的で、ビジネスを前進させたい方におすすめのインタビューライターです。

成果につなげるライター
トイアンナさま

P&GジャパンやLVMHグループでのマーケティング経験を活かし、10年以上のライター実績で1,000件を超える成果を出されています。月間50万PVを誇るブログ運営で培ったWeb戦略や企業ブランディングを強みに、広報誌・自社メディア・キャッチコピー・採用ページなど多彩な領域で活躍。企画段階から参画し、クライアントの要望を最大限に反映する提案型ライティングが特長です。
今回のビジネスライター商談会を主催していただいた方。

ビジネス特化型のインタビューライター
小町ヒロキさま

「想いをコトバに、コトバをきっかけに」をビジョンに、企業の課題解決を全力サポートされています。徹底的なリサーチを基に、社員・導入事例・経営者インタビューなど多彩な形で企業の魅力を深掘りし、記事化やプレスリリース、動画制作まで幅広く対応。これまで200社以上を取材し、読み手の心を動かす物語性のあるコンテンツを数多く創出されているので、成果へのコミットを期待される方におすすめです。

FP金融ライター
松田聡子さま

ITエンジニアから転身し、FP業務の実務経験を活かした金融ライターとして活躍中。日本FP協会認定CFP、DCアドバイザーなどの資格を保持し、投資や保険、年金から企業の財務内容まで幅広く執筆可能。正確な専門知識と読者目線の両立を重視し、難解なマネー情報をわかりやすく伝えてくれるのが魅力です。金融関係の記事の監修先を探している方にオススメです。

SEOにも強い取材ライター
鶴原早恵子さま

取材・インタビューから撮影、CMS入稿までワンストップで対応されています。企業やサービスの「伝えたい想い」を的確にくみ取り、読み手にしっかり届く文章へと仕上げるのが大きな強み。イベントや講演会の取材、導入事例のインタビュー、ホームページのリライトなど多彩な案件を手掛けており、柔軟な対応力とコンテンツ制作全般をサポートしてくださいます。

企画から相談できるベテランライター
香川妙美さま

12年以上のライター経験と累計1,500件を超える執筆実績、900人以上のインタビューを通じて培った取材力が大きな強みです。IT・DXや医療、飲食、住宅メーカーなど幅広い業界に精通し、レポートやPRリリースなど多彩なコンテンツを手掛けてこられました。明瞭で理解しやすい文章と丁寧なヒアリングにより、企業やサービスの魅力を的確に発信できるので、多種多様なニーズに応えてくれるライターを探している企業におすすめです。

ライター兼採用マーケター
後藤久美子さま

600件以上の取材経験に加え、10年以上の求人分野執筆経験を背景に、経営や採用活動を深く理解した上で発信戦略を組み立てておられます。飲食チェーンや営業経験を生かし、こまやかにコミュニケーションを取りながら、HPライティング、求人ページ、ホワイトペーパーなど幅広く対応できるのが強みです。採用を強化したい企業の方は、お話を伺ってみてはいかがでしょうか。

日英翻訳に強い宮崎のライター
堀美穂さま(ほりちゃん)

海外就労経験で培った英語力とフットワークの軽さが強みのライター・日英翻訳者の方です。タウン誌の取材記事からブックライティングまで幅広く手掛け、これまでに通算250本以上を納品。外国人のパートナーと暮らす多文化視点を活かし、読者を惹きつける文章を提供してくださいます。海外展開したい方にもオススメのライターです。

企業の財産をつくるライター
小山典子さま

企業の広報・採用活動を「コトバ」で支援するライター・編集者として、インタビュー記事やLP制作、会社案内コンテンツなどを幅広く担当。徹底したヒアリングで組織や人の魅力を丁寧に抽出し、読み手にわかりやすい情報へ落とし込むのが得意です。フォトグラファーやイラストレーターと連携するチーム体制も整え、企画から納品まで一貫して対応されています。

テクニカルライター
studioKOKSさま

工業高専卒の技術者×メディア記者として製造業や専門商社、メディアなど多様な現場を渡り歩いてきた経験を活かし、「正しく、よみやすく、わかりやすく」をコンセプトにしたテクニカルライティングを提供されています。求人記事や製品説明、導入事例の取材・執筆からアーティストインタビュー、公共事業紹介記事まで幅広く対応し、企業や法人が抱える情報発信の課題を的確にサポート。技術的な知見とメディア視点を両立させる文章設計が強みなので、専門性をわかりやすく届けたい方に最適です。

当日の振り返り

設営までに行ったこと

私は新潟(長岡)からの参加のため、7時すぎの新幹線で新宿へ。方向音痴なうえ、都内では Google マップが仕事しないことも多いので早めに出発したのですが、越後湯沢を過ぎてトンネルを抜けたら春でした。連日、大雪への警戒が叫ばれていたというのに、ユニクロの極暖が……暑い……!

都内のイベント会場って、入口がわかりにくいことも多いじゃないですか。なんとか目的のビルにはたどり着いたものの、「関係者以外入っちゃアカンよ」的な掲示。おそらくここしか入口はないはずだけど……と、5分ほどその近辺で右往左往しつつも、慣れた様子で入っていく方がいたので一緒に入らせていただきました。違う階の方でしたが、特に不審がられなかったので、問題なかったと信じたい……。

少し早めに到着したので、いそいそと設営していたら「逆だよね?」とツッコまれ、改めて動線に気づくくらいにはテンパっておりました。この緊張は、一日中ずっと続くことになります。暑い。

収容人数100〜150名の会場。開場して30分もしないうちに、参加者さんが途切れず賑わいました。

持っていったのは、チラシ100枚、A5を掲示できるスタンド、名刺、テーブルクロス、カエルのぬいぐるみ。

名刺は、瞬殺でした。「200枚用意しておいたほうがいい」と言われていたのに、残っていたのが30枚くらいだったらしく。ライターさんに挨拶して終わりだろうと思っていたら、参加者さんとも名刺交換させていただくことができ、ついには「名刺代わりに……」とチラシをお渡しするしかなくなってしまいました。200枚が多いと思うなら、100枚は必須ですね。電子名刺が流行っていますが、こういうときは紙が間違いありません。

チラシは Canva で作成し、上下3ミリの塗り足しを含めたJPG(216mm×303mm)を3倍サイズにして保存し、プリントパックの画像入稿を利用しました。この方法は初めてだったので心配はあったものの、すんなり工程が進んで問題なく使えるレベルのものをいただきました。プリントパックさん、いつもありがとうございます!

このチラシのスタンドがなくてですね……ダイソーのカタログスタンド A4 3段(550円)の評判はいいらしいのですが、売っておらず。Can★Do の NEW カタログスタンド A4(110円)はあとから知りました。やっぱり、立てておけると遠くからでも見てもらえるので便利です。他にも、目立つ工夫をされている方は多かったので、きっと出展された方のレポート記事で、次回開催に初参加したい方向けの知見が集まることでしょう……!

スタンドがないのでピクルスに持たせていたチラシと、全然役に立たなかったQRコード

ちなみにチラシは、5m離れていてもキャッチコピーが目に入ってくるのがわかりやすいと思っています。私は紙モノが得意というわけではないのですが、セミナーのスライドと似たようなものですよね。おかげで、AIを活用したライティングについて興味を持っていただけました。

それと、皆さんのチラシを見て、コレもっと知りたいなと思ったときに気づいたのですが……QRコードだけだと、パソコンで見たくても見られません/(^o^)\ そもそも、ブース巡りされている方は紙でチェックしながらまわっておられたので、アナログ最強ですね。検索キーワードを載せておくのは、まだまだ有効かもしれません。

早々に自分の価値に見切りをつけることにした

今回、どんな参加者さんが来られるのかはまったく想像できておらず、「ライターを求める企業の方が来られるんだろうな」という程度の浅い認識でした。実際、「ライターを求める企業の方」ではあったのですが、代理店や編集者、制作業者の方がほとんど……全員だったような??

私は他のライターさんとの差別化を狙って「AIを活用して効率的にライティングをおこない、改善しましょう」にしたのですが、盛大にコケました。コンテンツを育てる方法なので、とにかく量を増やしたい要望にはマッチしません。開始30分後には、一番の目的だった「ライターさん全員のことを知ってつながる」に振り切りました。

クライアントとペルソナの共通認識をつくるためのシンプルなプログラムを用意して、そのペルソナをAIで動かすためのプロトタイプをつくりました。興味を持たれたらご連絡ください。

自社のリソースを言語化して一緒に盛り上げてほしい企業さんが来られていたら、また違っていたのかもしれませんが、そういった企業にアプローチするのが代理店ですし、地方と違って直接商談するなんてことはないのでしょうね。中小企業なら直接取引したほうが、全力で応えられるライターさんがたくさんおられたので、もったいないなあ……と、無邪気に考えていました。つぶされてきたライターさんの話も伺うことができたのでなおさら……

それでも、しっかりと商談されているライターさんの姿を拝見できたことで、改めて「誰にどんな価値を、どのように届けるのか」という問いを突きつけられたイベントでもありました。

今回はライター業界でしたが、これは制作業者にもデザイナーにもフォトグラファーにもコンサルタントにも、「業界」と称されるものすべてに関わる話なんですよね。自分は何者かって話。おかげでアイデンティティが崩壊しかけ、数日間鬱状態になるほどに……。(夫には「なんかすごいところに行くといつもそうなるよね」と言われました)

なお、次の日にはライターさんからいただいた資料を拝見し、一人ひとりの紹介文をつくって送って了承いただいたものが冒頭の紹介文ですが、(スルーしてもらえれば何もしないつもりだったので)返信期限を短く設定したことで急かしてしまい、数字の間違いや転記ミスも多く、申し訳ないことをしてしまったと反省しています。それでも、快諾していただいた方、主催のトイアンナさん、ありがとうございました。皆さんのフットワークの軽さも、見習わせていただきます。

ビジネスライターなら、参加して損はありません

あとは、ブックライターの方からお話を伺えたことで、ずっと検討中だったクラリティの本をKindleで出してみてもいいなと思えました。これはMicrosoft社の機能追加状況を伺いつつ、6月までにはやれたらいいなあ。

次回以降も人気のイベントになることが想定されます。ビジネスライターといっても、本当にさまざまな方が出展されていたのでとても刺激的な一日でした。同業者の方々とつながれる機会も貴重だと思いますし、皆さんが配布されていたチラシには費用も掲載されているので、それらを知ることができる機会もなかなかないのでは……?

3月末で5年目を迎えるため、2月中にMVVを固め直そうとしていたところだったので、私自身「何をするか・しないか」を改めて深く深く考えさせられる、転換期を迎えるほどの機会となりました。

正直、私のような異物は、初開催ならではの手探り感のおかげで受け入れられたようなものです。今後の参加は見送りますが、きっとまた素敵なライターさんが集まることでしょう。寛大に迎えていただき、本当にありがとうございました。次回以降の盛会もお祈りしております。

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SEO SIMPLE PACK の noindex を元にしたシンプルなサイトマップを生成するプラグインをつくりました https://clarity.kosgis.com/blog/seo-simple-pack-sitemap/ Thu, 23 Jan 2025 12:56:24 +0000 https://clarity.kosgis.com/?p=1054

SEO SIMPLE PACKのnoindex設定を反映したシンプルなサイトマップ生成プラグインを開発しました。投稿タイプやタクソノミーのindex/noindex状況を確認し、noindex設定された投稿やタクソノミーを自動的にサイトマップから除外します。]]>

ごめんください。コスギです。

SWELL で有名な了さんのプラグイン「SEO SIMPLE PACK」を拡張し、サイトマップを自動生成するためのプラグインを開発しました。

公式プラグインにはなっていないので、使えそうなら使ってください、という感じ。案件として使っているので、それなりにメンテはします。

作ろうと思ったきっかけ

SEO SIMPLE PACK は国産のシンプルなSEOプラグインとして、使いやすさが魅力です。しかし、サイトマップ機能は備わっておらず、別途プラグインを入れるか自前で生成しないといけませんでした。

また、「noindex」設定を反映させた柔軟なサイトマップが欲しかったため、SEO SIMPLE PACK で noindex にした投稿やタクソノミーをサイトマップに含めないようにして、自動的にアップデートされるシンプルなサイトマップを手軽に導入できる仕組みが必要でした。

そこで、SEO SIMPLE PACK の noindex 設定をそのまま利用しつつ、WordPress の「パーマリンク構造」や「投稿タイプ」「タクソノミー」などに応じて自動生成するサイトマッププラグインを作成しました。

プラグインの主な特徴

noindex 設定を尊重

  • 「SEO SIMPLE PACK」で noindex が設定された投稿やタクソノミーを、自動的にサイトマップから除外します。
  • カスタム投稿タイプやタームごとの noindex 設定にも対応します。

サイトマップの構成をシンプル化

  • /sitemap.xml へのアクセスでサイトマップインデックスを生成し、そこから各年別・投稿タイプ別・タクソノミー別のサイトマップファイルへリンク。
  • 大規模サイトにも耐えられるように年別のURLを分割していますが、余計なオプションは極力排除。

軽量&拡張しやすいコード構成

  • WordPress のフックを使って動的にXMLを吐き出すだけなので、速度への影響は最小限。
  • クラスごとに処理を分割しているため、開発者が機能を差し替え・拡張しやすくなっています。

SEO SIMPLE PACK 本体との連携

  • 管理画面の「設定」→「Sitemap Settings」を開くと、
    • noindex が適用されている投稿やタームの一覧
    • 投稿タイプ・タクソノミーごとの index/noindex 設定状況を確認でき、SEO SIMPLE PACK本体の該当設定画面へジャンプできます。

使い方

ダウンロード

前提条件

  • WordPress 5.0以上(PHP 7.4以上推奨)
  • 「SEO SIMPLE PACK」プラグインが有効化済みであること

インストール

  • 管理画面の「プラグイン」の「新規追加」画面で zip ファイルをアップロード
  • 管理画面の「プラグイン」から「SEO SIMPLE PACK Sitemap」を有効化

基本的な設定

  • 「設定」→「Sitemap Settings」にアクセスすると、投稿タイプやタクソノミーの index/noindex 状況が一覧表示されます。
  • noindex を切り替えたい場合は、各リンクからSEO SIMPLE PACKの「一般設定」ページへ飛び、投稿タイプ/タクソノミーのインデックスをON/OFFしてください。

サイトマップの確認

  • /sitemap.xmlにアクセスするとサイトマップインデックスが表示されます。
  • 投稿、固定ページ、年別投稿、カテゴリー、タグなど、noindexじゃないものだけ自動的に反映されます。

今後の展望

  • ページネーション対応
    大規模サイトでは1年分の投稿でも多い場合があるため、サイトマップをさらに細分化(月別など)できるようにしたいですね。5万件の限度もありますし。
  • 翻訳対応
    シンプルなので問題ないとは思うのですが、英語のみなので多言語対応できたらと思っています。
  • 重要度と更新頻度対応
    サイトマップの重要度と更新頻度には対応していません。それらが必要なら他のプラグインでもいいかなと思っているのですが、noindex を引き継げるのが良いので検討します。
  • 公式プラグインへの登録
    これは憧れみたいなものです。

参考リンク

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Microsoft Clarity(クラリティ)の新機能!アテンションヒートマップを活用しよう https://clarity.kosgis.com/blog/clarity-attention-heatmap/ Sun, 19 Jan 2025 14:16:49 +0000 https://clarity.kosgis.com/?p=1031

Microsoft Clarityのアテンションヒートマップを使えば、ユーザーがどこに注目しているかが視覚的にわかります。コンテンツやデザインの改善に活用し、より効果的なページ作りを目指しましょう。]]>

はい、ごめんください。Microsoft Clarity(クラリティ)大好きコスギです。

「Microsoft Clarity って、スクロールマップはあるけどアテンションマップないんだよね……」と常々思っていましたが、2025年1月、ついにアテンションマップが搭載されました!!待ってた!待ってたよ!!

「(なんか盛り上がってるけど)アテンションマップって何?」「便利そうなのはわかったけど、どうやって活用したらいいの?」と思う方向けに解説した記事です。

アテンションマップとは
  • ページ内の注目領域を可視化し分析する機能
  • 注目度の高い箇所を赤く表示して視覚化
  • 割合だけでなく値にも注意が必要
アテンションマップを活用するには
  • 赤い部分の要素を徹底的に検証し改善しよう
  • 赤くない部分にこそヒントがたくさん
  • 他指標とあわせてユーザー体験を向上しよう

Clarity の活用サポートも行っています。勉強会は記事にまとめる意図もあって聴講スタイルですが、ワークをしながらのセミナーのほうが得意なので、一緒に画面を見ながら進めていきましょう。

Microsoft Clarity のアテンションマップとは?

Microsoft Clarity は無料で使えるユーザー行動分析ツールで、ヒートマップ機能レコーディング機能などが強みのサービスですが、ついにアテンションマップまで搭載されるようになりました。

アテンションマップを簡単にいうと「ページを見ている人が、画面上のどこを注視しているかを推定できるツール」です。これまでもクリックやスクロールなどのヒートマップはありましたが、どこに注目が集まっているかを手軽にチェックできるのがアテンションマップです。違いもあとで説明しますね。

アテンションマップでわかること

Microsoft Clarity のヒートマップ機能から「注意」を選ぶと確認できます。和訳ェ……

Microsoft Clarity のアテンションマップ
  • 重要なコンテンツが注目されているか
    「ここはスクロールを止めてほしい!」という推しポイントが赤い(注視度が高い部分)かどうかを確認できます。
  • (逆に)注目が集まっていない部分はどこか
    青いエリア(注視度が低い)は「画面が止まっていない」だけなので、その理由を考えましょう。スムーズに読めている証拠ともいえます、が……?
  • ボタンやバナーが見られているのにクリックされない要素
    スクロールマップやクリックマップと掛け合わせると、根拠や分析に深みが出ます。現実的な問題に向き合うことになります。

スクロールマップとアテンションマップの違い

Clarity にはもともとスクロールマップの機能があり、「ページのどこまでユーザーがスクロールしているか」がわかりました。ただし、スクロール率が高いからと言って「本当にそのコンテンツを読んでくれているかどうか」は不明だったんですよね。

スクロールマップ

  • ユーザーがどこまで下に動かしたか(到達度)
  • ユーザーが離脱しやすいエリアを探りたいときに便利

アテンションマップ

  • ユーザーがどこに注目したか(注視度)
  • ユーザーが手を止めているエリアを探りたいときに便利

スクロールマップは「移動の情報」アテンションマップは「視線の情報」と捉えるとわかりやすいです。Clarity のヒートマップとしてもうひとつあるクリックマップは「クリックの情報」です。これはそのままですね。ヒートマップの活用に関してはこちらもどうぞ。

https://clarity.kosgis.com/blog/microsoft-clarity-seminar-03/

アテンションマップで見落としがちな注意点

ということで、アテンションマップを利用する際の注意点です。特に以下の3つは活用のポイントにもなりますので、押さえておきましょう。

注視しているとは限らない

アテンションマップは「ユーザーが該当箇所でブラウザを止めていた時間」をベースにしています。そのため、他タブで作業している間に画面が放置されている場合でも赤く表示されることがあり、実際に読んでいない可能性を含む点に留意が必要です。

クリックマップも合わせ、ヒートマップでわかることをコンビニに例えると、以下のような違いがあります。

  • スクロールマップ:どれくらい店内の奥まで進んでいるか
  • アテンションマップ:店内のどこで立ち止まっているか
  • クリックマップ:どの商品がよく手に取られているか
Microsoft Clarity のアテンションマップの赤いところは、注視しているとは限らない
コンビニの商品棚の前にいても、買おうと思っているとは限らないのですよね

アテンションマップを「コンビニの店内で立ち止まっている」と考えたら、商品を見ずにスマホを見ていることもありますよね。実際の画面でも、似たようなことが起きていますから、ユーザーの意図を捉えましょう。

赤くないエリアを見逃さない

赤いエリア(注目度が高い部分)にばかり目を奪われがちですが、実は青色や緑色の注目されていないエリアこそ重要かもしれません。「これは読んでほしい情報なのに読まれていない」「配置やデザインに問題があるかも」といった発見につながります。

Microsoft Clarity のアテンションマップの赤くないエリアから得られる示唆はたくさんある
これだけでも仮説が立って改善案が出てきます

行動データ(クリックやスクロール)との関連を確認

アテンションマップはあくまで「見ているかもしれない」だけであり、実際にクリックや購入、問い合わせといった行動につながっているかどうかは別問題です。アテンションマップ上で赤くなっているのにクリック率が低い部分や、逆に注目度が低くても成果を上げている要素がないかを合わせて検証しましょう。

Microsoft Clarity のアテンションマップは行動データ(クリックやスクロール)との関連も確認
興味のある人は見るけれど画面を圧迫するので、アコーディオンにして省スペース化してみます

アテンションマップの目的別活用チェックポイント

アテンションマップを活用しやすい目的ごとの活用パターンをご紹介します。単赤い部分を探すだけのツールではなく、「なぜそこが注目されている(されていない)のか」を、他の指標と合わせて考えることで得られるものが大きいのですよね。

ページの離脱率を下げたい

「このページでサイトを去ってしまうのをなんとかしたい」と思うことは多いです。サンクスページでの離脱はともかく、重要なページの離脱率が高いのは悩ましいですよね。スクロールマップを見て「ファーストビューを見ただけで帰ってしまう」「中盤で急に離脱が増える原因が知りたい」といった声も、サイト運営者あるあるではないでしょうか。特に、広告使ってファーストビューで離脱しているのを見るのは、叫びたくなるやつ……

ページの離脱率を下げたいなら、スクロールマップ×アテンションマップの組み合わせ
離脱しやすい箇所を見極めてから、注視状況を見るとわかりやすいです
  • ファーストビューで離脱している?(スクロールマップ)
  • ファーストビュー以下でも注視されている箇所はある?(アテンションマップ)
  • ページ中盤(本文や製品説明)で離脱が急増していない?(スクロール×アテンション)
  • 説明を読んでページ内リンクをクリックし、そのまま離脱している?(スクロール×アテンション×クリック)
  • アテンションが高い部分と離脱率に乖離がないか?(スクロール×アテンション)

スクロールマップもアテンションマップもファーストビューに集中しているなら、ユーザーの期待とのズレが大きいことがほとんどです。こういった現実を突きつけられるのも、Microsoft Clarity の良さであり痛さであり……

CTA(ボタン)のクリック率を上げたい

「ボタンを置いているのに、クリックしてもらえない」という悩みもあるあるです。「購入はこちら」「お問い合わせ」などがスルーされているのは、悲しいですよね……。

CTA(ボタン)のクリック率を上げたいなら、アテンションマップ×クリックマップの組み合わせ
遷移後の内容は価値を実感してもらえる記事にします
  • CTA ボタン付近のエリアが赤い?青い?(アテンションマップ)
  • CTA ボタンのクリックと注視のバランスは?(アテンション×クリック)
  • 競合 CTA 同士のエリアの色は?(アテンションマップ)
  • CTA に関連する要素の注目度は?(アテンションマップ)

ウェブサイト上に「お問い合わせ」などざっくりしたコンバージョンポイントしかない場合は、「メルマガ登録」「友だち登録(LINE)」「SNSをフォロー」「資料請求」など、もっと手前のステップを新たにつくることが効果的な場合もあります。ユーザーの熱量の見極めも大切ですね。

コンテンツの配置を最適化して、読みやすさを向上させたい

私のように、つい情報量が多くなりがちなサイト運営者は、「本当に読まれているかな……というか、途中で疲れ果てていないかな……」と気になることがあります。渾身のネタを入れても「スベってないかな……」と気になるのも人の常。

読みやすさを向上させたいなら、デバイスごとのアテンションマップ比較から
デバイスの違いもチェックしておきましょう
  • 見出し・サブ見出しへの注目度は高いか?
  • 重要な画像や図解が埋もれていないか?
  • 文章が長すぎて飛ばし読みされていないか?
  • (モバイル環境)サイドバーはどのように扱われているか?
  • 抽象的な写真や大量の広告など、優先順位の低い要素で画面が埋まっていないか?

人は「見たいものだけ見る」生き物なので、情報量は多いに越したことはありません。ただ、多すぎて到達できない要素があるなら、改善の余地がありますよね。自分の事例を参考情報として出しているものでも、「自分語り」と判断されて読み飛ばされることも少なくない……です……

その他の改善ヒント

フォームの離脱率を下げたい

フォームでアテンションマップを活用できるケースはありますが、項目が混んでいることが多いため、そこまで具体的なヒントは得られない事が多いのではないかと思います。

むしろ、エリアマップでフォームの項目ごとにエリアを調整して、クリックやタップの状況を見極めるほうが参考になるのではないでしょうか。

ユーザーの混乱や不満ポイントを発見したい

Clarity では「使いにくさ」でいうとイライラしたクリックやデッドクリックが挙げられるのですが、これはクリックマップでわかることがほとんどです。レコーディングと合わせて確認するのがオススメです。

大切なのは、データだけを見て決めつけるのではなく、関係者(デザイナーやカスタマーサービス担当など)とのコミュニケーションに基づいて改善していきましょう。

Microsoft Clarity のアテンションマップに関するよくある質問

追加機能とのことですが、アテンションマップは無料で使えますか?

無料です!

Clarity は基本的に無料で使えるものなので、アテンションマップも無料で使えます。AI活用が前提にあることが理由にあるようなので、今後は仕様変更の可能性はあるかもしれませんね(2025年1月時点)。

赤く表示されていても、実際は読まれていない可能性がある?

はい、むしろ見にくくて困っていた可能性もあります。

必ずしも、その部分の内容を理解していたり、好意的に捉えているとは限りません。あくまでもユーザーがそこに留まっていた時間が長い可能性が高いと捉え、そこで何が起きていたのか、仮説を立ててみてください。

画像やバナーが目立ってない場合、すぐに削除したほうがいいですか?

いきなり削除ではなく、重要な要素なら配置を変えてみるのが先です。情報量が多すぎて目立っていない場合は、引き算のデザインを心がけましょう。

また、パソコン向けのサイトでは雰囲気を示すためによく使われる抽象的な写真は、ほとんどの場合飛ばされています。スマホでは不要かもしれません。画像の役割を再考してみましょう。

AI を活用して分析できるのでは?

叩き台にはなりますが……一応、分析はしてくれます。ChatGPT に3種のヒートマップを添付して、以下の参考プロンプトを使ってみてください。*****の部分は適度に変え、ページの意図を追記すると効果的です。

あなたはアクセス解析のヒートマップデータから、ビジネス上の課題を見極めて改善アドバイスをするプロです。
添付した Microsoft Clarity のヒートマップデータから、この*****(例:トップページ、サービス概要)ページの問題点と改善案をアドバイスしてください。

o1 pro ではそれなりのことをガッツリ出してくれるので、ものすごく分析された感じがありますが、人間側が仮説を持っていないことには、「なぜその答えを AI が出したのか」を読み解けず、ハルシネーションに負けてしまいます。仮説があるなら、壁打ち相手にはなります。壁打ちしながらでも学べることはあるので、一概に悪とは思いません。

ちなみに、Clarity に搭載されている AI の Copilot は、クリックヒートマップのことしか言ってくれないうえ、「それはそうなんだよなあ」と思うことしか出力しないので、過度な期待は禁物です。

Microsoft Clarity のヒートマップを活かすのは、人。

アテンションヒートマップそのものは、ヒートマップツールでは割と一般的な機能なので、やっとの印象も拭えないのですが、ウレシイことです。ページ分析がはかどりますね。

Microsoft Clarity で使えるヒートマップをまとめると、以下の3つです。

  • スクロールマップ:どこまで見られているか(離脱ポイントの把握)
  • アテンションマップ:どこに視線が集まっているか(注目度の把握)
  • クリックマップ:どこがクリックされているか(行動喚起の把握)

特にアテンションマップは、サイト運営者の推しポイントと、実際にユーザーが見ている部分とのギャップを埋めるのに役立ちます。「見られているのに行動されない」「注目されていないから行動もない」という事実が露わになることも多く、特に制作側にとっては胃の痛い話ですが、「ホームランを打てるのはプロでも3割だから、とにかくバッターボックスに立つ」というスタンスをクライアントと共有して、改善していきましょう。

Microsoft Clarity はウェブサイトに来てくれた方をファンにするためのヒントを得られるツールです。もっと活用したい事業主や法人、またはクライアントに提案したい企業の担当者さん向けのサポートを行っています。「わからないことがわからない」という方でも、ご安心ください。

\ 単発相談からパートナー契約まで /

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アクセスが少ないサイトでも Microsoft Clarity を活用するには https://clarity.kosgis.com/blog/clarity-on-low-traffic/ Sun, 15 Dec 2024 22:07:00 +0000 https://clarity.kosgis.com/?p=994

アクセス数が少なくても、Microsoft Clarityならユーザー行動を分析できます。データが限られている場合の見方や、改善のヒントを得る方法を詳しく解説します。]]>

はい、ごめんください。Microsoft Clarity(クラリティ)研究所のコスギです。

少しずつ広がりつつあるこの Clarity 、「無料でヒートマップが使えて、訪問者の行動がわかる!」という価値を期待して導入した方も多いと思います。あの Windows の Microsoft 社のツールだと知ってビックリする方もいますね。

とはいえ、「うちのサイトはアクセスが少ないから、Clarity を使っても意味あるかな?」と疑問に思う方もいるでしょう。とりあえず入れた GA4 を見ても、月間セッションが100件とかね。その半分は自分のアクセスだったりすると、切ないですね。

この記事では、アクセスが少なくても Clarity を有効活用できるのかClarity を使っても意味がないならどうすれば良いのかをまとめました。

ついでに、集客改善の相談に乗ってくれる GPT もつくってみたので、参考にどぞー

アクセス解析のデータが少ないと、何が起きる?

Clarity に限らず、アクセス解析のデータが少ないデメリットは、以下のようなことが挙げられます。

  • 一部ユーザーの行動が全体傾向に見えてしまう(データの偏り)
  • 分析したいページにユーザーが来ておらず、分析できない
  • レコーディング機能で確認できるセッションが極端に少ないため、一般化しづらい
  • 季節性やトレンド変動の判別が難しい(外部要因に左右される)
  • 問題発見から対策立案までのリードタイムが長くなる(データがたまるまで時間がかかる)

デメリットというより、もはや解析以前の問題です。無い袖は触れません。このように改善効果検証が難しい環境では、アクセス解析を行うのは危険です。

データが少ないと仮説の精度が落ちる

Microsoft Clarity のヒートマップで考えてみましょう。ページ内のクリックやスクロール動向から改善ポイントを見つけるために効果的な機能なので、これが無料で使えることにワクワクした私のような方も少なくないはず。

以下は弊社サイトの中でも、商品の購入導線として重要なページを3日間(22PV、22タップ)と30日間(249PV、203タップ)で単純比較したものです。10倍以上の差がありますね。

Microsoft Clarity のヒートマップ比較
黄緑色のアコーディオンをクリックすると解説を読める仕様

左側:データが少ない場合の仮説

  • 3つの購入方法のうち、書籍に興味を持たれている。書籍を最初にしておくと良いのかも?
  • アクセスコードの引き換えボタンが押されているため、このページに来るユーザーの購入意欲はそこまで高くない?
  • ページ内で完結しているようなので、回遊導線を増やしたほうがいいかも?

右側:データがある場合の仮説

  • 3つの購入方法のうち、公式サイトからの購入方法が人気。自社サイトで購入する方法を開いておかなければ気づいてもらえなそうなので、このままでいきたい。
  • ハンバーガーメニューを押されているので、このページからサイト回遊が起きている。余計な導線は入れなくても良さそう

上記はデータ量を日数で調整しているだけなので、そもそも別の問題が起きていることもあるでしょうが、得られるデータが少ないために偶然性が高く、仮説が異なっています。これって、結構怖くないですか?

では、どれくらいのデータがあれば良いの?

たとえば、A/Bテストで「コンバージョン率が0.5ポイント程度で変化するとして、それを90〜95%の信頼度で検出したい」となると、一般的には数千〜数万のセッションが必要です。要するに、こういうこと。

  • 小さな差異を検出したいほど、必要なデータ量は増える。
  • 信頼度を高めたいほど、必要なサンプル数は増える。

事業規模が大きければ数%の変化によって得られるインパクトが大きいため、この2つの重要性は高まりますが、小規模サイトでは「正直、数万のセッションはちょっと……」と感じるでしょう。

あくまで目安として、サイト全体の傾向を把握するなら、数%の差異を見込んで1,000〜5,000セッション以上が妥当だと考えます。あとは信頼度の問題です。競合サイトが気になるところですが、どの市場でどのくらいのシェアを見込んでいるかによります。ニッチな市場なら、そもそも母数が少ないですからね。

そして、Clarity のようにページ単位での行動傾向を把握するなら、せめて数百PVは欲しいところ。これより低い場合、偶然性の方が高くパターンが見いだせません。つまり、集客施策に力を入れたほうが良いフェーズですね。

しっかり解析するなら、この10倍以上が必要になると考えておくとわかりやすいでしょう。また、十分なデータ量が貯まる期間で解析サイクルも変わります。

「見たいページを見る」のではなく「なんのために解析するのか」に立ち戻ると、やるべきことが見えてくるのではないでしょうか。

アクセスが少ないサイトに共通する課題を洗い出す

とはいえ「アクセスが少ないのはわかってる。だから集客が課題だと思ってるけど、どうすればいいのかわからないYO!」という方も少なくないですよね。おつかれさまです。

そもそも、アクセスが少ない原因は、以下の4つに集約できます。

  1. そもそもユーザー像がわかっていない(戦略)
  2. 流入施策ができていない(露出・集客)
  3. サイトが重くてアクセスしにくい(技術)
  4. そもそもアクセスを増やす必要がない(方針)

たとえば、紹介で継続的に回っているスモールビジネスの場合など、④のように無理にアクセスを増やす必要がなく、そもそもアクセス解析の必要がないケースもあります。自分のビジネスに注力したほうが良いでしょう。

とはいえ、「将来のためにアクセスはあったほうがいいし……」と考えるなら、いつ、どのようにするために、どこまで目指すのか、具体的に計画して取り組まないことには始まりません。

④を選ばないのであれば、①〜③の問題に取り組む必要があります。ひとりで考えるのがしんどければ、相談してくださいね。まあ、今なら ChatGPT に教えてもらえば、かなり整理されるんじゃないでしょうか。

上記の思考プロセスに基づいて集客課題の改善相談に乗ってくれるGPTをつくってみたので、「もっとアクセスを伸ばしたいんだけどな……!」と思っている方は使ってみてください。

少ないアクセスでもできる Clarity の活用法

明らかに集客改善が最優先の場合を除けば、アクセスが少ない場合でもできることはあります。広く分析できるほどのデータ量に頼れない分、特定の行動やページをじっくり観察することでインサイトを得られるのが Clarity のよいところ。

期間を長めに設定して傾向を把握する

短い期間では、たまたま来訪したユーザー数名の行動が全体を決定づけてしまいがちです。上記の「データが少ないと仮説の精度が落ちる」でも説明している状況ですね。

Clarity の解析対象期間はデフォルトが「過去3日間」になっています。クリックヒートマップを見て「全然クリックされてない!」と判断するのは早計ですが、お金をかけて追加したものだと余計に焦ってしまいますよね。これは制作側も冷や汗かきます。

Clarity の期間を「過去7日間」や「過去30日間」に設定してみると、いかがでしょうか。日ごとのアクセス変動に惑わされず、ユーザーの行動を把握しやすくなります。

3日間と30日間では、目次の活用度合いがちょっと違いますよね

特定のページや行動にフォーカスする

全体的にアクセスが少ないウェブサイトでは、トップページから順に分析してみても、薄い情報しか得られません(そりゃそうだよね、くらいのものしかわからない)。

そこで、ビジネス上重要なページ(お問い合わせ、商品詳細、サービス説明など、コンバージョンやコンバージョンの一歩手前のページ)や、特定の行動(必要な項目へのスクロール、CTAボタンのクリックなど)について深めてみると、少ないデータからでも改善のヒントが見つけやすいです。
※コンバージョン:ウェブサイトの目的を達成すること / CTA:コンバージョンに直結する行動を喚起すること

たとえば、「ある特定のランディングページ」がコンバージョンの入口となっているなら、そのページのヒートマップやレコーディングを継続的に確認してみましょう。似たようなランディングページをほかにも作っているなら、共通点も見えてくるかもしれません。

また、「資料請求ボタン」のクリックがあれば、その行動をしているユーザーがどのエリアで滞留しているか、どの要素に注目しているかが見えてくることもあります。

ページやボタンの意図がはっきりしているほど、Clarity の分析はラクになります。

たとえば、以下は弊社の主要コンテンツを一覧できるページで、どのカテゴリが人気なのかがわかります。

コンテンツの特性を活かしてユーザーのインサイトを探ることもできます

また、全体的にモバイルのユーザーが多い(6割以上)ですが、ショップページにアクセスしたユーザーに絞り込んで使用デバイスを確認してみると、以下のとおり。とはいえ購入したのはモバイルユーザーなので、PCでは情報収集に留まっている印象もあります。ここは伸びしろですね〜

Microsoft Clarity のデバイス別データ
ショップまでの情報量が多いのか、購入への心理的ハードルが高いのか……

改善施策後の行動比較で効果検証する

少ないデータであっても、何らかの改善施策を行った前後で比較すれば「クリックが増えた」「必要なエリアまでスクロールされた」といった小さな変化を捉えられます。データがたまれば、信頼度も高くなりますよね。

たとえば、ボタンのテキストを「こちらをクリック」「リンクはこちら」「もっと見る」などを「無料で相談する」「次:◎◎のデメリット3つ」などに変更するところからでも大丈夫です。汎用的な文言になっているボタンのテキストは比較的簡単に変更できて反応も変わるのでオススメです。

また、お問い合わせフォームの上に厳選したよくある質問を追加したら、そちらをクリックされただけでなく、同様の問い合わせが減ったなど、ビジネスインパクトがあるとウレシイですよね。こういった改善はユーザーのインサイトに共感しながら動線をなぞると見えてくることもあります。

変更前と変更後の2つの期間を Clarity で比較したい場合は多いと思います。ヒートマップなら比較機能がありますがダッシュボードにはないので、今のところ、タブを並べて確認するのが便利です。変化を実感すると、やる気も出ますよね。

以下は、弊社の主要コンテンツ一覧のビフォーアフター施策とその結果(施策前 5/1〜5/31、施策後 7/1〜7/31)です。

Before:縦にコンテンツがズラズラと並んでいる
この一覧には34の記事があり、PCでは3列で表示させていたものの、スマホではすべて縦に並んでしまっていました。

After:カテゴリを追加し、スクロール量を軽減
4つのカテゴリリンクを画面上部に置きました。表示を2列にしたうえ、説明も短めにして1記事のスペースを減らしました。タイトルの最初に何の記事かわかりやすくなっていたことも功を奏しています。

Before

Microsoft Clarityでのビフォー(クリックマップ)

After

Microsoft Clarityでのアフター(クリックマップ)

クリックマップは上記のような感じ。明らかにファーストビューでのクリック箇所が増えています。ハンバーガーメニューに進んでしまっていたことも軽減されました。

これですね、スクロール量を減らして回遊を効率化したため、基本的な定量データとしてはさほどインパクトのある結果にはなっていません。しいてあげるとしたら、以下の2点です。10ポイント以上の改善は大きいですよね。

  • 過剰なスクロールが 0.11%(12セッション)→ 0.01%以下(1セッション)
  • 一覧から詳細ページへの遷移が 53.65% → 63.89%(10.24ポイント増)

これが7月以降も続いているため、改善効果としては高かったのではないかと思います。

Clarity は SEO と CRO の両方に目を向けられるツール

結局、アクセス解析は改善ポイントがわかる魔法でもなんでもなく、結果を示すものでしかありません。やったことが表れるだけなので、問題発見以上に目的検証のために使うほうが効果的なのですよね。

ですから、提供するコンテンツの価値やマーケティング戦略が欠けていれば、どんなに行動データを可視化しても明確な改善方向は得られません。「なにかイイコトがわかるんじゃないか」と期待する気持ちはわかります(こんなブログを立てているからこそ、私自身が誰よりも期待してます)が、コンバージョンから目を背けているうちは「解析やってるつもり」でしかないんです。

以下はフィルターとセグメントを活用しようで説明している図ですが、4つの改善ポイントに目を向けられることが、Microsoft Clarity の良さでもあるかなと思っています。どこまで解析するのかなんてキリがないので、少なくともこの4つを押さえておけるといいですね。

Microsoft Clarity の得意分野はCROです。訪問したカスタマーとのミスマッチを減らしてCVまで通すのがだいじ。
SEOは認知→訪問、CROは訪問→回遊→CV
https://clarity.kosgis.com/blog/microsoft-clarity-seminar-05/

全体的なアクセス数は、多ければ多いほど良いというものではないですが、改善のためにはある程度必要。それを見極めながら自分のビジネスと未来のカスタマーとをマッチングさせていきたいですね。Clarity でお酒が呑める方は X(@clarityLabo)でお声がけください。お待ちしています✧٩( ‘ω’ )و✧← ほとんど呑めない

ということで、WACA Advent Calendar 2024 の16日目の記事でした。もうウェブ解析士ではありませんが、こうやってお誘いいただけてうれしかったです☺

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コーヒーをおごってくれた方の足跡をたどる https://clarity.kosgis.com/blog/follow-in-the-footsteps/ Thu, 12 Dec 2024 21:47:00 +0000 https://clarity.kosgis.com/?p=973

StripeのPayment Linksを活用してコーヒーチケットを販売し、Microsoft Clarityでコーヒーを奢ってくれた方の行動を分析してみた企画記事です。]]>

はい、ごめんください。Microsoft Clarity だいすきコスギです。

Stripe に明るいわけではないのですが、ノリと勢いで Stripe / JP_Stripes Advent Calendar 2024 に参加しています。

簡単に商品やサービスをクレカ決済できるので、副業とかフリーランスの方は Stripe を使わない理由はないですよ。ウェブサイトがなくても使えるところが Stripe のイイトコロなんですが、今回お伝えしたいのは(ウェブサイトがある前提で)以下の2点です。

  • Stripe でコーヒーチケットをつくってみよう(コンバージョンポイントのつくりかた)
  • ユーザーの行動動線を確認できるようにしてみよう(コンバージョンまでの導線の検証方法)

Striper の皆さまには今更感あると思いますし、私はエンジニアではないので「こういうのがサクッとできちゃうんだよー」くらいの軽いスナック記事ということで。

あらかじめサンクスページをつくっておこう

まず、プレゼントしてくれる相手に感謝を。「コーヒーごちそうさまです!」の気持ちを伝えられるサンクスページをつくっておきましょう。少額なら、重くならないテキストだけでもイイんですけどね。

プレゼントありがとう!めっちゃ励みになります!大切に使わせていただきますね!!
こういう画像をCanvaでつくって仕込むのもアリ

サプライズ的に、何かしらの豆知識を仕込んでおいてもいいですよね。検索エンジンに捕捉されないように、noidex 設定をしておくことをお忘れなく。

コーヒーチケットをつくってみよう

コーヒーでもクラフトビールでもクラシックプリンでも、自分の好きなものにしておくのがコツです。今回使う Payment Links公式ドキュメントも丁寧!) はとても使い勝手が良いので、Stripe 契約しているなら使い倒しましょー!

STEP
Payment Links で新規追加

Stripe にログインしたあと、左メニューから「商品」→「Payments」→「Payment Links」に進んで、[+ 新規 N]のボタンに進みます。

STEP
タイプを選択

今回は「顧客が支払い金額を選択する」を選びます。もちろん、商品を登録しておいて販売することもできます。

商品が登録して「商品またはサブスクリプション」を選ぶこともできますが、今回は「顧客が支払い金額を選択する」で。

私はコーチングサービスを商品として登録してあり、初月の支払いとサブスクの支払いに使っています。URL一本で支払ってもらえるので、めっちゃ便利ー!!

STEP
「支払いページ」の情報を入力

画面左側のタイトル(必須)、説明(任意)、画像(任意)を設定すると、右側にプレビューが表示されます。わかりやすいですね。

「支払いページ」タブのところで情報を入力します。
  • 「事前設定金額を提示」にチェックを入れて金額を入力すると、金額を最初に設定しておけます(設定しなければ0円のまま、ユーザーが金額を入力しなければ次に進みません)。
  • 「限度額を設定」にチェックを入れて金額を入力すると、ユーザーはその金額内で選ぶことができます。最低価格は「少なくとも自分がほしい金額」、最高価格は「間違って入力されないようにしておきたい金額」にしておくといいですね。Stripe の決済手数料の都合上かと思いますが、最低額は50円です。
STEP
詳細設定は必要に応じて

今回はただのコーヒーチケットなので、顧客の情報は最低限(メールアドレスとクレカ情報のみ)にしてあります。つまり、詳細設定は何もしていません

商品やサービスの提供時に顧客の住所や電話番号が必要なら、チェックを入れておきましょう。請求先と配送先も入力できますよー

STEP
「支払い後」の情報を入力

「確認ページを表示する」なら、Stripe 上で決済が完了します。
「デフォルトをカスタムメッセージに置き換える」をチェックすると、右側に表示する画面が変わります。ほとんどの場合問題ないとは思いますが、多言語対応していない点だけ注意。

「支払い後」タブのところを確認してみましょう。

しかし今回はあえて、Stripe の確認ページは使いません

STEP
「確認ページを表示しない」を選び、サンクスページのURLを入れる

あらかじめつくっておいたサンクスページのURLを入力します。右側のプレビューが消えます。

今回は「請求書 pdf の作成」にチェックを入れずに使います。必要ならこういうこともできる、ということで。

「確認ページを表示しない」を選んで、最初につくったサンクスページのURLを入力します。

サンクスページに utm パラメーターを入れることもできますが、ヘタに使うとセッションが切れかねないのと、Stripe の支払いリンクと1対1ならURLだけでCV判定できます。だもんで、そのままでいいんじゃないかな説。

STEP
最後に右上の[リンクを作成 ✓]ボタンをクリックすれば完成!

以下のような画面に変わって、支払いリンクが発行されます。

コーヒーチケット用の支払いURLができました!

好きな方法でウェブページに埋め込もう

自由度の高いリンクを使う

https://buy.stripe.com/〜〜〜 というURL(支払いリンク)をコピーするだけで使えます。メールの文章内に使っても良いですし、以下のように独自のボタンでリンクさせてもいいですね。以下から画面を確認できます。

普通に稼働しています。返金はしないのでご注意ください。

ちょっとひねってカード型

[購入ボタン]をクリックすると、さまざまなオプションを設定することができます。一番上にコードが入っているので、少しスクロールすると以下のような画面になります。

購入ボタンは、比較的柔軟にカスタマイズできます。
  • 言語:決済ページの言語を設定します。日本人向けなら日本語でOK
  • ボタンのテキストを変更:デフォルトだと「購入する」になっているため、イイカンジの文言に変更しておきましょう。絵文字も使える柔軟性!
  • 対応されている決済手段:どんなクレカに対応しているのかの表示を変えます。どちらでも。
  • スタイリングオプションの変更:色やフォント、ボタンの形を設定できます。

[変更を保存してコードをコピー]を押すと、コードがコピーされている状態になります。あとは、購入ボタンを表示させたいページにペーストするだけ。

WordPress なら、HTML ブロックにペーストするだけで、以下のようになります。

普通に稼働しているので、コスギにコーヒーおごりたいって方はポチポチどうぞ(/・ω・)/

コーヒーをおごってくれた方の足跡をたどれるようにしてみる

Microsoft Clarity 研究所の記事としては、これが本題です。

STEP
フィルターを設定してセグメントに保存

Clarity を開き、以下のフィルターを設定してセグメントに保存しましょう。

  • ユーザー情報 → 期間:過去30日間
  • パス:閲覧済みURL / 指定の値で始まる / サンクスページのURL
Microsoft Clarity のフィルターを設定したらセグメントに保存します。
STEP
ウォッチリストに設定

ダッシュボードの「ウォッチリスト」ウィジェット → 新規追加で「セグメント」を選択し、保存したセグメントを選択して[追加]します。

ウォッチリストで保存したセグメントを選ぶと、ダッシュボードを開いたときに状況がわかりやすいです。

こうしておくことで、数字が変化すれば絞り込んで情報を確認できるようになり、どんな経緯でコーヒーをおごってくれたのかを調べられるようになります。

とはいえ実際には、コーヒーをおごってくれるような奇特な方はなかなかいない(そういう流れにしてあれば別)ので、大切なのは以下です。

実際の商品やサービスで活用してね

はからずも「コーヒーをおごってくれた人をストーキングするには」みたいなアブナイ記事になってしまいましたが、Microsoft Clarity 活用の本質は「ウェブサイトの成果を高めるために、カスタマーがつまづいているところを改善し、もっと使いやすくすることから目を背けない」です。

今回のように、明確な成果となるポイント(コンバージョンポイント)をウェブサイトに導入することは簡単にできます。Stripe の Payment Links を使えば、ネットショップを立ち上げなくても、記事を書いてリンクで売ることもできるわけです。ウェブサイトにアクセスがあるなら、これで十分という方も多いのではないでしょうか。

コンバージョンポイントができたら、導線を設計して動線を検証したくなりますよね。Microsoft Clarity はここで役立ちます。

Stripe を使うために初期費用やメンテナンスコストはかかりませんし、3.6% の決済手数料で済みます。Payment Links を使っても追加コストはありません。コードは書けなくても、ある程度ウェブサービスを使える人なら使えます。「セルフアフィリエイトができる」と考えるとわかりやすいかも?

まあ、Clarity で行動分析をするしないに関わらず、ふだん情報発信している人はコーヒーチケットの窓口を設けておいてもイイんじゃないかなと、私は思います。海外向けにしておいてもいいですよね。ひとりでも送っていただけたら、励みになるじゃないですか☺

普段は Microsoft Clarity の使い方を発信しているので、ユーザーの行動動線をもっと良くしていきたいと思ったら、活用してください。

https://clarity.kosgis.com/blog/hypothesis-testing-with-clarity/
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