Microsoft Clarity 研究所 https://clarity.kosgis.com Microsoft Clarity(マイクロソフト クラリティ)の機能や可能性を探っています Thu, 13 Jun 2024 02:47:55 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.5.4 https://clarity.kosgis.com/wp-content/uploads/2024/01/cropped-HEm0sWv4_400x400-32x32.jpg Microsoft Clarity 研究所 https://clarity.kosgis.com 32 32 新潟&静岡 WordPress Meetup の開催レポート #wpmeetup https://clarity.kosgis.com/blog/wordpress-meetup-240610/ Tue, 11 Jun 2024 22:16:59 +0000 https://clarity.kosgis.com/?p=544

はい、ごめんください。Microsoft Clarity(クラリティ)大好きコスギです。今日は WordPress のネタです。 WordPress は特定の企業がつくったものではなく、コミュニティでつくられているもので […]]]>

はい、ごめんください。Microsoft Clarity(クラリティ)大好きコスギです。今日は WordPress のネタです。

WordPress は特定の企業がつくったものではなく、コミュニティでつくられているものです。そのコミュニティは世界中にあり、日本にも28のグループ(2024年6月現在)があります

このグループごとのコミュニティイベントを「WordPress Meetup」と呼んでいるのですが、割とノリで開催されることが多いのですよね。内容は、セミナーっぽい勉強会や手を動かしてみるハンズオン(ワークショップ)がほとんどですが、なんでも質問会やもくもく会、フォトウォークやみんなで美味しいものを食べるなど、多岐にわたります。だいたい誰かが「これやってみたいんだけど」と手を挙げて開催されます。

ちなみに私(コスギ)は新潟のオーガナイザー(世話人)でして、今回は静岡のオーガナイザーの遠藤さん(以下、たぬきさん)に「WordPress の静的化」をテーマにハンズオンをしてもらいました。

WordPress を静的化するのは難しくない

たぬきさん曰く、「別に大したことはしていない、プラグインを入れるだけだからカンタンだよ」とのこと。「その “カンタン” が知りたいんだよー!!」ってことで始まりました。思ったより人数が多かったので、自己紹介をチャットで送っていただいたのを読み上げて、ハンズオンスタート。スライドも参考にどうぞ(手を動かすまでのことは記載されています)。

https://www.docswell.com/s/tanuki-wp/Z38RQY-2024-06-10-150719

静的化するための流れとやったこと

具体的なことが一切わからなかったのですが、今回、やってみてよくわかりました!

STEP
公開用の環境とは別に、開発用の環境を作る

ローカル環境でも良いのですが、私はエックスサーバーにサブドメインを取って開発環境をつくりました。たぬきさんと同じ構成です。

STEP
開発用の環境に、WordPress を構築する

今回は、この Microsoft Clarity 研究所のブログを静的化してしまおうと思ったので、本番環境を All-in-One WP Migration and Backup で Dropbox にエクスポート(有償アドオン)し、開発用環境でインポートしました。

開発用環境には Basic 認証も設定してあります。IP制限もできるとベストですかね。

この時点で、公開環境のバックアップができていますが、同じサーバー内だとバックアップも消えてしまうので、Zip ファイルとしてダウンロードしておいたり、Dropbox や Google ドライブなど別の場所に保管しておくことを強くオススメします。何かあっても復旧できるようにしておくの、だいじ。

STEP
開発用の WordPress に Staatic をインストール

静的化用のプラグインにはいくつか種類がありますが、今回は Staatic を使いました。全部英語なので、日本人にとって心理的ハードルが高いかもしれませんが、そんなに難しくはないです。プラグインの検索で出てくるので、インストールして有効化しましょう。

https://ja.wordpress.org/plugins/staatic
STEP
Staatic で設定し、Publish(公開)

ここの設定を間違うと公開中の別のサイトに影響してしまうため、慎重に行ってください。怖かったら、関連サイトのバックアップを外部に持っておきましょう。私みたいになっちゃうよ!\(^o^)/

Staatic の Build で公開用のサイトのURLを設定
Build で公開URLを
Staatic の Deployment で公開先のルートディレクトリを設定
Deployment でディレクトリを
開発環境に Basic 認証をかけているので、Advanced の設定をしておく
適宜 Advanced 設定を

特に、Deployment Method で Local Directory を選ぶと、自分の契約しているレンタルサーバーに関連する箇所に影響するため、「Target Directory には公開先のルートディレクトリを設定する」と聞いてもわからない人は、わかる人に頼んだほうが良いでしょう。余談に記載しましたが、私はやらかしました/(^o^)\

設定が済んだら、「Publications」→[Publish now]で公開されます。確認のアラートは出ません。

STEP
公開環境がまるっと、静的化された WordPress に置き換わって公開完了

公開環境を確認すると、静的化されたサイトに置き換わっているはずです。ファイルマネージャーなどでも確認してみると、WordPress で使用するPHP類がないことがわかります。ただ、画像などは wp-content ディレクトリの中に入っているので、WordPress の管理機能だけを失ったサイトってことになります。

Deployment Method で 「Zipfile」を選ぶと、静的化されたサイトを ZIP ファイルとしてダウンロードできるので、公開する前に構成が気になる方は確認してみてください。

また、WordPress 側のパーマリンク設定によっては、URLが「/archive/?p=XXX」となっている場合もあるかと思います。その場合、HTML化したら(当然)動かないので、/archive/XXX/index.html というディレクトリ構造にすべて変わっています。内部リンクもそのようになるみたいですね。

静的化して、PSIは変わった?

PageSpeed Insights(PSI)で、ページの表示速度などをチェックできるのですが、ビフォーアフターはこんな感じです。デスクトップはもともと悪くないので、モバイルの方です。

ビフォー

アフター

その他の指標も改善していますが、特に Speed Index が大幅に改善しました!つまり、アクセスしたらすぐに表示されやすくなったってことですね。あとは画像、CSS、JavaScript を圧縮したりなどの改善が考えられますが、個人的にはこれで十分かなと思います。

静的化の際に気をつけること

PHP のできることと JavaScript のできることの違いがわかっていれば、静的化のための条件はだいたいわかると思います。つまり、PHP で動的に変更するコンテンツには注意が必要です。以下のようなものが要件に入っていたら要注意。

  • お問い合わせや資料請求などのフォーム
  • サイト内検索フォーム
  • ログインが必要な会員機能
  • 管理者のログイン状況で出し分けているコンテンツ
  • アクセスごとに変わるランダムコンテンツ
  • リアルタイムでPVランキングを出すコンテンツ
  • 定期的に裏で AJAX を読み込んでいるコンテンツ
  • GET パラメータを使ったパーマリンク(?p=XXX など)
  • PHP で稼働するリダイレクト など

これらはプラグインで対応していることが多いので、「静的化したらこのプラグイン機能、使えないじゃん!」ってことはよくあると思います。だから、ある程度想定していても、実際にやってみないとわからないことは多いのですよね。

こういった難しさ……というか、「見えないメンドクサさ」みたいなものはありますが、企業サイトやブログなどのシンプルな構成なら難しくはないだろうなという印象です。それどころか、条件が合うならやらない手はないかもしれないと思ったほど。

当然、なんでもかんでも静的化すれば良いというものでもありません。

WordPress 静的化のメリット・デメリット

表示速度向上のメリットは、上述のとおりとして。それ以外に私が感じた部分です。

メリット①:セキュリティ的に安心できる

WordPress を使い慣れていると、WordPress じゃなくてもいいサイトに WordPress を入れて、メンテナンスできずに放置し、いつの間にか乗っ取られている……みたいなことは少なくありません。

WordPress を使い続けるなら、WordPress そのもの(コア)や、プラグインやテーマの更新はもちろん、データベースやPHPも最新版に更新していくメンテナンスが必須なんですが、

  • デザインが崩れかねなくて、でもステージング環境を用意してメンテする予算もなくて……
  • 制作会社に作ってもらったけど、サブスクを継続する予算がなくなったから……

なんて理由で更新されない → 脆弱性を突かれてインシデントに、みたいなことは日常茶飯事です。こういう背景があるので「WordPress はセキュリティ的に問題があるから」と言われることが多いですが、世界中でたくさんの人に使われていて狙われやすいってだけなんですよ!(力説)

ですから、更新頻度が低くて危険にさらされるリスクが高いのなら、

静的化する → 公開サイトには WordPress の管理機能がなくなる → 悪さされない!

ということができます。もちろん、開発環境は外部から侵入されないローカル環境に置いたり、別の開発用環境のセキュリティは高めておく必要があります。セキュリティ管理の対象を集めておくと、管理しやすいのではないでしょうか。

メリット②:WordPress を静的サイト構築ツールとして使える

「更新情報は note と SNS でやってるから、存在証明としてのウェブサイトがほしい、更新はそんなにしない」というニーズは、結構あります。自前でブログを持つ前から発信している方に多い印象なので、特に最近は増えているのではないでしょうか。

公開サイトをメンテナンスする必要がないため、「更新する際にはお申し付けください」として、静的化したものだけを納品することもできますね。当然、説明と合意と契約を交わす必要があるので、静止画を納品したら「PSDの著作権もこっちにあるんでしょ?納品されないのはおかしい」と言われるような事案と同じ轍を踏まないようにしておきましょう。そもそも「更新頻度が低い」って、月1なんでしょうか?年1なんでしょうか?だいぶ違いますし、状況が変わることもありますもんね。

開発環境が離れていることで、オリジナルテーマ論争にも終止符を打てます。つまり、デザインを優先させたことでプラグインなどの更新を滞らせることになったとしても、公開環境は HTML や画像、CSSなどの静的化された環境ですから、更新せずに WordPress を使い続けることはできます。

制作方法が変わることでメンテナンス契約を見直すこともできますから、制作会社なら、このメリットは結構大きいのではないでしょうか。公開環境のメンテ工数と開発環境の保持工数のプランを出すのもアリですよね……まあ、オトナの事情って色々あるので……

デメリット:手放しで対応できるわけではない

プラグインを入れて設定して公開すれば静的化できてしまうため、やっていることは非常にシンプルです。ただ、設定を一歩間違うと、公開している他のサイトを書き換えてしまいかねません。そこで復旧できればまだしも、下手すりゃ損害賠償を求められる可能性はゼロではありません。

また、実際に静的化した際、プラグインが稼働しているかどうかをチェックする必要もあります。フォームなどを自前で持てないのもそうですし、開発者用ツールでネットワークを確認し、一定の間隔でPHPにアクセスするような機能も使えません。

静的化して得られる恩恵は大きいですが、必要な機能とのバランスを取る必要があります。PHPで動くツールを外部サービスに頼ってしまうのも、メンテナンスを軽減させるために良い方法だと思うのもひとつです。

なんでもかんでも静的化すれば良いというものでもないですが、静的化の手段を持っておくと、提案の幅が広がることは間違いないですね。

余談

実はやらかしてました

私は Meetup 中に、チャットを見ながらみなさんの反応を見つつ、実際にサブドメインを足したり、開発用環境をつくったり、プラグインを設定したりして、静的化の流れを一通りやってたんですよね。もちろん、バックアップも取って。

そこで何を思ったか「Target Directory」にこのブログではなく、もうひとつの公式サイト(会社用)のパスをいれてしまっていたんです。だから、「お、こっちのブログなら簡単に静的化できた!……けど、管理バーが表示されるのは、まだキャッシュが残っているせいかな?」と、楽観的に構えていました。

そして夕方、自分の会社サイトにアクセスしたら大惨事。ヒュッと血の気が引いて、レンタルサーバーのバックアップから復旧することにしました。前日、何もしてなくてよかった……。

慌てたせいで2回ほど「バックアップの取得」をしてしまっていましたが、「バックアップから復旧」することで事なきを得ました。当然、つくったサブドメイン用の環境は作り直しですが、データベースは残っていましたし、何よりこっちのブログは Migration で Dropbox にバックアップを取っていたのですぐに復旧できました。

そしてサクサクと開発用環境をつくりなおし、今度はパスを間違えることなく、無事に静的化できました。自分のサイトで失敗しておくのは経験になります……。バックアップは定期的に外部に持っておくのがオススメデスヨー

今回の Meetup は30分くらいではじまった

ちなみに、今回の新潟&静岡合同 WordPress Meetup は、こんなノリで始まりました。13:52に声をかけて、14:35にはイベント立ってます。

お互いにフッ軽すぎて「わたしたち、ひまじん……?」と思ってて、当初、「月曜日の午後だし、5人くらいくればいいほうだろう」と思っていたのに、フタを開けたら20人くらいの参加応募がありましてね。テーマが良いとこうなります。

たぬきさんに質問するとなんでも打ち返してくれるので、それも良いテンポで楽しかったです。やっぱり課題感を持っていた方が集まったおかげで、質問もポコポコ出ていたのもとても良き。たぬきだけに。

この日は金曜日から連続で各地域で開催されていたので、お近くの地域でもやっているかもしれません。オンラインでも開催しているので、まだ Meetup に参加したことのない方はぜひチェックしてみてください。@Toro_Unit さんが作ってくれた国内の WordPress Meetup 開催マップがすごくわかりやすいです!

WordPress Meetup Map
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Microsoft Clarity のカスタムタグの使い方とオススメ指標 https://clarity.kosgis.com/blog/clarity-custom-tags/ Fri, 07 Jun 2024 14:03:26 +0000 https://clarity.kosgis.com/?p=477

はい、ごめんください。Microsoft Clarity(クラリティ)大好きコスギです。 クラリティを使っていると、「コレが取れたらいいのにな〜……」と思うこともありますよね。そんなときは「カスタムタグ」を使って、デフォ […]]]>

はい、ごめんください。Microsoft Clarity(クラリティ)大好きコスギです。

クラリティを使っていると、「コレが取れたらいいのにな〜……」と思うこともありますよね。そんなときは「カスタムタグ」を使って、デフォルト指標にはないデータを取得しましょう。

ということで今回は Google タグマネージャー(GTM)を扱える、中級以上の方向けです。

まあ……サクッとデータレイヤーに設定するだけで終わるので、すでにGTMでインストール済みでカスタムタグを使いたいだけなら、カスタムHTMLでデータレイヤーを直接ゴニョゴニョするのが地味に早いかもしれません。

クラリティをGTMで導入しているなら、公式が提供しているタグを利用している方が多いと思いますが、APIを簡単に参照できるタグがあります。公式ブログでカスタムフィルターを簡単に活用するために紹介されていた、非公式のものなんですけど(こういうノリ、MSさんにしてはオープンソースっぽさある)。APIに関する公式ドキュメントは以下なので、だいたいコレを扱えると思っておくと良きですね。

https://learn.microsoft.com/en-us/clarity/setup-and-installation/clarity-api

Luratic Microsoft Clarity でカスタムタグを設定しよう

では、早速カスタムタグを設定!……と言いたいところですが、まずはカスタムするための中身を用意してから設定しましょう。鍋があっても素材がなければ、料理できませんからね。

STEP

使いたい変数をつくっておく

ページタイトルを取得する変数
JavaScriptで色々取得できます

今回はカスタムタグに「ページのタイトル」を使いたいのですが、GTMの組み込み変数にはありません。

そこで、ユーザー定義変数「Page Title」をつくっておきます。「Javascript 変数」を選んで、document.titleって入れておくだけ。

こうしておくと、{{Page Title}}と設定するだけでページのタイトルを取得できます。

GTMの組み込み変数には色々あるので、先に眺めておくといいですよ。

STEP

Microsoft Clarity のタグ(luratic)を設定する

GTM→タグ→検索
名前が短いほうです

Google タグマネージャーのタグを追加する際に、テンプレートギャラリーから「Microsoft Clarity」と検索すると、2つ表示されます。

Official がついておらず、提供元が luratic になっているものを選びましょう。一瞬、こっちが公式だと思っちゃうくらいの存在感。

3つの権限を求められるので、進めていきます。

STEP

カスタムタグにページタイトルを設定する

GTMでMicrosoft Clarityを設定した画面
モザイクの場所はプロジェクトIDです

タグの設定を完了させましょう。クラリティの Project Id を入れるだけでも動きますが、Add Custom Tags に以下を追加します。

  • key:pageTitle(クラリティで使います)
  • value:{{Page Title}}(さっき作った変数)

※トリガーを All Pages にしておけば、ページが読み込まれるたびにクラリティのタグが発火します。私自身のデータは取りたくないため、WordPress にログインしている場合のページビューは例外としています。

設定し終えたら、[プレビュー]で確認しておきましょう。当然、自分を除外しているとデータは取れないことを加味しておいていただきたいのと、プレビューでも Microsoft Clarity はデータを取得するので、参照元に gtm-msr.appspot.com というドメインが含まれることを把握しておいてください。知らないと不審なドメインからアクセス来てる!?ってビックリするでしょうから。

この一連の流れで、カスタムタグの設定は完了です。説明はちょっと長いですが、やっていることは単純なのですぐ使えますよ。

その他のカスタムタグの実装例

汎用的にオススメできるカスタムタグをご紹介します。

Microsoft Clarity の最大の特長は、ユーザーの行動をさまざまな角度からフィルタリングできること。とはいえ、ただでさえ時間が溶けるツールですし、下手すればストーキングになりかねません。だからこそ、適切な理由をもって顧客理解を深める一助として考えてください。

CTAのクリック

CTA クリックのトリガー
特定の箇所を指定して使えます

まずはわかりやすいところから。CTA(Call To Action:コンバージョンに直結するボタンやリンクのこと)のクリックを取得して、「とりあえず興味は持ったらしい」ユーザーを絞り込むためのカスタムタグをつくってみましょう。CTAをクリックしているということは、「お店で商品を手に取ったけれど、カゴに入れるかどうかは別」みたいな心理状態です。

公式記事を参考に、カスタムタグに設定してみましょう。私のサイトはCTAに .cta-coaching という class を設定してあるので、これがクリックされたかどうかを取得するだけで済みます。

  • 「CTAがクリックされやすいページはどれか」を知りたい場合は、GA4側でCTAクリック数も測定しておき、PVで割ってCTAのクリック率を Looker Studio に渡して確認すると考えやすいです。クラリティはあくまで定性分析。

特定の項目の表示

CTA 表示トリガー

Microsoft Clarity にはアテンションヒートマップがないため、ページ中の項目がどれだけ見られているかどうかはハッキリわかりません。それを、GTMにある「Percent Visible」や「On-Screen Duration」で確認するものです。「施策としてコレを追加したから、どれだけ見られているのか確認したい」という場合にも使えます。

今回は、上記のCTAボタンがそもそも表示されているのかを「ボタンがすべて(100%)表示されているならtrue」としました。個人的には、Microsoft Clarity で分析するなら「何%見えているか」を確認するより「見てるのか・見てないのか」を確認したほうがユーザーの意図を検証しやすいと考えています。

動画の再生割合

動画の再生トリガー
上級の項目にチェックを入れるのがコツ

プロモーションや使い方などの目的はさまざまですが、ページに埋め込まれた動画を見てくれた人の興味関心度は、相当高いと思われます。そんなユーザーの行動、気にならないわけがないですよNE!

「動画を再生割合」なら、動画の長さに限らずどれくらい再生されたかを取得できます。動画用の組み込み変数「Video Percent」を利用すれば、難しくありません。実際に再生した割合ではなく進捗割合なので、飛ばし飛ばしで80%ということもあります。それでも、ある程度は参考になるのでは。

YouTube 動画そのものは YouTube アナリティクスのほうが詳細に分析できますので、Microsoft Clarity ではあくまでユーザーの行動にフォーカスして分析します。

コンテンツグループ

カスタムタグ設定
クラリティの設定に追加できます

ウェブサイトに存在するページには、それぞれ役割があるはず。それらをコンテンツグループとして取得し、活用することもできます。これはカスタム変数でデータレイヤーを取得するためのプログラムが必要になります。

最初からそこまで考えていないなら、ブログやお知らせのように記事のカテゴリを取得するところからやってみましょう。そうすると、「特定のコンテンツグループに興味を持っている人の行動」から見えてくるものがあります。

  • 「どのコンテンツグループが〇〇しやすいか」を知りたい場合は、GA4側でコンテンツカテゴリのカスタムディメンションを設定しておくと使いやすいです。絶対数や割合から考えたい場合は、定量分析のほうが得意です。

カスタムタグを設定したら

Microsoft Clarity のカスタムフィルター
除外設定はタグすべてが対象です

GTMの[プレビュー]でウェブサイトを操作しながら「Data layer」でデータを取得できていることを確認できたら、バージョンを公開して完了です。

GTMで設定できていれば、クラリティ側でやることは何もありません。30分〜2時間くらいで取得され、カスタムフィルターで使えるようになります。適切にカスタムタグを実装しておくと、ファネルにも活用できます

他にも、ログインユーザーの性別や年齢、ネットワークドメインなどをデータレイヤーに入れて取得することもできますが、個人的には、こういった属性情報で絞り込んで Microsoft Clarity を見ても、得られるものはないと考えています。やるなら Microsoft Clarity ではなく、別途安全な環境で顧客情報の分析を行ったほうが良いですし、「取得できるデータ」と「活用できるデータ」は異なることを認識しておくことを強くオススメします。

素敵なカスタムライフを(/・ω・)/

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Microsoft Clarity でファネルを活用するための流れとコツ https://clarity.kosgis.com/blog/leverage-the-funnel-with-microsoft-clarity/ Tue, 04 Jun 2024 02:25:25 +0000 https://clarity.kosgis.com/?p=457

はい、ごめんください。Microsoft Clarity(クラリティ)大好きコスギです。 Microsoft Clarity は、ユーザーの行動動線をさまざまな切り口で観察できるツールなのですが、ここにファネル機能が追加 […]]]>

はい、ごめんください。Microsoft Clarity(クラリティ)大好きコスギです。

Microsoft Clarity は、ユーザーの行動動線をさまざまな切り口で観察できるツールなのですが、ここにファネル機能が追加されました!(2024年6月4日現在、日本語だと「フィルター」になってるんですが……)

公式ページは以下。ちなみにセッションベースなので、サイトを離れたユーザー行動(AIDMAなど)ではなく、カートのカゴ落ちやユーザー登録時のエラーなど、一連の流れをドロップアウトしていないかどうかを観察するのに適しています。

https://learn.microsoft.com/en-us/clarity/setup-and-installation/funnels
https://clarity.microsoft.com/blog/introducing-funnels-in-clarity

実際に Microsoft Clarity のファネルを設定してみよう

クラリティでファネルに設定できるのは、スマートイベントURLの指定です。すでにスマートイベントを設定している方は話が早いと思うので、初めての方はURLの指定からやってみましょう。

確認画面を含んだフォーム(問い合わせ、資料請求、メルマガ登録、会員登録、カートなど)を実装しているウェブサイトで使いやすいです。本来ならスムーズに進んでもらいたいのに、どこのステップで落ちてしまっているかどうかを確認できます。

ファネルを追加する

ダッシュボードからでも進めますが、[設定]からいつでも行けます。

STEP
[設定]からファネルアイコンのメニューに進む

[新しいフィルター(New funnel)]から進みましょう

Microsoft Clarity の上部メニューにある[設定]から進み、ファネルのアイコンのメニューから設定できます
日本語だと「フィルター」になってますが Funnels です……
STEP
「ページのアクセス数」でURLを設定

「ページのアクセス数(Page visits)」から、ユーザー動線に必要なURLを選びましょう。

以下のように、URLの途中まで同じURLが混在していることもあるため、完全一致や前方一致を間違わないように設定する必要があります。正規表現も使えます。

[新しいフィルター(ファネル)]からページのアクセス数を選択し、URLを指定して追加できます
URLを入力すると候補が表示されます
STEP
ステップを最後まで追加

URLを追加すると右側に設定されるので、ステップ名を設定しておきましょう。このステップ名には日本語を使えます

何も入力しなければURLが設定されます
STEP
最後にファネル名を設定

このファネル名は英数字のみ(スペースは使える)なので、そこだけご注意ください。

日本語はマルチバイト文字なので文字と認識されないぽい……

ダッシュボードでドロップオフを確認

Microsoft Clarity のダッシュボードに戻ると、設定したファネルを確認できます。

カエルコムニスのカートのフローができました
  • コンバージョン率(Conversion rate
    ファネルを正常に完了したセッションの割合。一般的なCVRではなく、あくまでファネルベースです。
  • 変換されたセッション(Sessions converted
    ファネルを正常に完了したセッションの数。ファネルの完了をコンバージョンとしています。日本語ェ……
  • 変換する時間の中央値(Median time to convert
    ファネルを正常に完了するまでにかかった時間の中央値。Median なので平均値ではなく中央値です。

上記の画面は、30日間に2回のCVがあった(購入された)という弊社のデータです。

ECがメインのサイトではないため、(ECとして提供している)CV数は毎月これくらいで問題ないのですが、カートに入れたにも関わらず、購入手続きに進んだ人は4割しかいないのはちょっと意外でした。なお、購入完了はこの3分の2なので、まさに「カゴ落ち」が起きている状態です。

100%にすることはまず不可能とはいえ、原因を探ってできることはやっておきたいですよね。

ここからが、クラリティの本領発揮です( ・ω・ )و✧

Microsoft Clarity でファネル落ちを絞り込んで改善する

Microsoft Clarity はダッシュボードの項目からデータを絞り込める

ダッシュボードのファネルには、それぞれ「◎% この手順に到達しました/到達しませんでした」という項目があり、セッション数も記載されています。

この項目をクリックすれば、データのフィルタリングがなされたダッシュボードを見ることができますし、ここからレコーディングやヒートマップを確認することもできます。

つまり、どうしてカゴ落ちしたのかを探索できるんです!

実際にカゴ落ちしたレコーディングを見た洞察と対策

4セッション(3ユーザー)しかいないため、2倍速でレコーディングを見て思ったことの箇条書きです。結果的に、CV数は落ちるけれど、UX的に適切な動線の整備を対策として選びました。

ユーザー①

参照元がカートになっているので、一度切れたセッションで戻ってきてるのかもしれない。実際、ユーザーIDで絞り込んでみるとセッションが2件あった(今回絞り込んだ4件のうちの2件だった)。[購入手続きに進む]ボタンが押されているところで動画が切れているので、ツール側の問題は少なからずあるかもしれない。

  • 【洞察】どうやら、1件しか買えない商品を複数購入したくてもできない状況に思えた。
  • 【対策】複数購入したい場合は、公式サイトへの動線を設定しておくと良さそう。

ユーザー②

メリデメ記事からの流入なので、興味はあるけれどしっかり知っておきたいユーザーの様子。流れも丁寧に確認している様子が見て取れた。最終的に、公式サイトのほうで購入したような動作のように見える。

  • 【洞察】流れのページはスマホだとスクロールが長すぎて読み飛ばしがち。中間にもCTAはあるものの、ユーザー②のようなニーズの相手には、一気にスクロールしたあとのラストのCTAとはニーズが異なってしまう。
  • 【対策】ラストのCTAに、購入用の動線を追加しておく。また、流れをそれぞれアコーディオンにして、必要な部分だけクリックして表示できるようにしておくと、スクロールがエコになりそう。(ただし、ユーザー②はクリック後に開きっぱなしだったので完全とはいえない)

ユーザー③

価格更新のお知らせから記事からの流入で、その後も該当ページをよく読んでいたため、価格についてしっかり知っておきたいユーザーの様子。ユーザーIDで絞り込んでみたところ、次のセッションでは購入後の使い方のページに(検索から)流入していた。

  • 【洞察】おそらく、カートに入れた際の価格を確認したあとに「安くならないなら、公式サイトで購入しよう」となったのではないかと思われる。
  • 【対策】ショップページか商品ページに、追加費用はなにもないことを記載しても良いかもしれないけれど、自分の目で確認しないと気が済まないと思うので、キャンペーン時以外は気にしなくても良さそう。

ということで、実際におこなう施策案は以下のとおり。

  • 複数購入したい方向けのメッセージを出し、公式サイトへの動線を設定する(ショップページ)
  • ラストのCTAに、購入用の動線を追加しておく(流れを説明したページ)

流れのページはスマホ環境におけるUI/UX改善の余地がありそうだけれど、また別途行動分析して改善したほうが良いと判断しました。

それほど大きな影響はないどころか誤差程度のネタですが、一連の分析行動をなぞっておくのはオススメしますよ。楽しいYO!

他にもファネルを使えそうなパターン

以下のようなファネルで使えそうです。似たようなファネルもあると思うので、実際のウェブサイトの動線を洗い出してみてくださいね。

  • 広告流入 → ダウンロードフォーム → ホワイトペーパーダウンロード
  • 新規登録 → ユーザー情報入力 → 登録完了 → ログイン
  • 記事詳細 → メルマガ登録画面 → 登録完了 → バックナンバー閲覧
  • お問い合わせ入力 → 確認画面 → 送信完了
  • イベント詳細 → 申込画面 → 確認画面 → 申込完了
  • ログインフォーム → ログインエラー → パスワード再設定 → ログイン
  • 見積入力フォーム → (必要なステップ)→ 完了

なお、上記は個人情報の入力にも関わる部分なので、レコーディングを確認するうちに、「個人情報が見えちゃってる!!」ってことを発見できるかもしれません。そんなときは、以下の記事を参考に、マスクを設定しておくことを強くオススメします。そんなに大したことはしていないけれど重要なので、知らなかったでは済まされないですよ。

https://clarity.kosgis.com/blog/microsoft-clarity-risks-and-remedies/#howto
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初開催のQAアナリティクス会・参加レポート #QAAnalytics https://clarity.kosgis.com/blog/qa-analytics-meetup-vol1/ Thu, 23 May 2024 06:49:54 +0000 https://clarity.kosgis.com/?p=423

はい、ごめんください。クラリティ大好きコスギです。 Microsoft Clarity セミナーの日中、QAアナリティクスミートアップ が開催されたので、新潟(長岡)から神戸にファシリテーターとして参加してきました。つま […]]]>

はい、ごめんください。クラリティ大好きコスギです。

Microsoft Clarity セミナーの日中、QAアナリティクスミートアップ が開催されたので、新潟(長岡)から神戸にファシリテーターとして参加してきました。つまり、半分(以上)裏方です。そんな立場の振り返り記事。

そもそも「QAアナリティクス」って……?

要するに、WordPress 用のアクセス解析ツールです。このサイトを見ている方なら「アクセス解析……?」ってことはないと思いますが、ウェブサイトがうまくいってるかどうかを評価するツールですね。Google アナリティクスよりも使いやすい感じのやつ。

https://quarka.org

WordPress の公式プラグインディレクトリに登録されているため、「QAアナリティクス」と検索すると以下のように出てきますので、あとは[インストール]→[有効化]とポチポチするだけで導入できます。

QAアナリティクスのプラグイン画面

“カンタン” なアクセス解析ツールなんですが、説明文は Cookie 問題などを知っている方向けなので、ターゲットによってはちょっとわかりにくいかなという印象は拭えません。どこまで初心者向けにするのかは悩ましいところですが、個人的には、初心者向けに見せておいて上級者も納得のツール、みたいな出し方のほうがわかりやすいのではないかなあとは思います。ただ、これをやるとウェブリテラシーが低い方を相手にすることが増えてサポートが大変なのでバランスが大事ですねえ……。

ただ、うちのブログを読んでいるような方にはめっちゃオススメです。解析データを自社で持つ(ファーストパーティーデータ)ので、このあとの活用につながるんですよー

ちなみに以下から進んでもらったら、上限3,000PV が 5,000PV まで上がるフレンドライセンスで導入できます。「もう公式からQAアナリティクス入れちゃったよー」という方にも適用されるので、まだフレンド登録していない方はぜひ(/・ω・)/

Google アナリティクスと何が違うの?

今の Google アナリティクスといえば GA4 ですが、QAアナリティクスは、昔のユニバーサルアナリティクス(UA)に近いです。それ以外の違いとして、私が認識しているのは以下の4点。

  1. 解析データを Google ではなく、自社のウェブサーバーに持っている
  2. 数字だけでなく、ユーザーの行動が色でわかる(ヒートマップ)
  3. 数字だけでなく、ユーザーの行動を動画でリプレイできる
  4. 開発しているのが神戸住まいの日本人

つまり、UA と Clarity が連携されたようなツールです。サンクスページの閲覧などを目標に設定することもできますし。まあ、3つめまでは「ふーん、便利なんだな」という印象を持つことでしょう。

大きいのは4つめの「開発者が日本人」という点です。開発元は、神戸のウェブジョブズさん。つまり、ユーザーの細かい要望が届きやすいのです。QAアナリティクスはここに大きな可能性があります。

コミュニティであってセミナーにはしたくないという思い

開催前に打ち合わせランチ。ウェブジョブズさんはみんないい笑顔してるんですよね。ステキ。

ということでQAアナリティクスのミートアップは、ただのツール紹介イベントではなく「日本人がつくっている WordPress のプラグインだからこそ、一緒に解析を楽しんで役立つものにしていきたい」というコンセプトがあります。

ただし一般的なユーザーは、使い勝手が良ければ使うし、悪ければ使わないので「もっとココがこうなったらウレシイ」と声を上げる人はほとんどいません。WordPress のコミュニティで活動していると忘れがちですが、そもそも WordPress ユーザーは目的を持った建設的な対話に慣れている方が多いわけではない、という前提があるんですよね。だから基本姿勢が「情報収集」になりがち。目的がほんのりしているから、「勉強になった」で終わることも少なくありません。

普段からアクセス解析をしているような方は、アクセス解析が手段でしかないことを認識できています。目的はウェブサイトを通じたビジネスの改善だから。でも、こう考えている方は少数派です。「意外と、ホームページを改善したいと思っている方ってあまりいないのかも」とはウェブジョブズのコダマさんの弁。

それでも、今回の参加者さんからは「解析って手段でしかないのはわかってるんだけど、どうやって活かしたらいいのかはピンと来ていないから、それがツールを触るだけでわかるといいんだけどな」というニーズを強く感じられました。これは GA4 にも Clarity にも感じるものだと思います。

「ウェブサイトに訪問したユーザーの情報」に価値を感じられるかは、マーケットインの感性を持っているかどうかで決まるんじゃないかと、個人的には思います。プロダクトアウトは悪ではありませんが、バイアスにはなると考えています。ウェブコンサルティングをやっていると、こういったメンタルモデルへのアプローチをすることが多いのですが、技術課題の解決に追われてしまうこともよくある話で。

だからこそ目先の課題解決だけでなく、ユーザーの行動を見ることで、自分たちのマーケットをじっくり悩める時間がミートアップになってもいいんじゃないかなあ、とも思うのですよね。もちろん、「そんな悠長に考えてられない!」ということなら、自分たちでデータを見るより、プロにコンサルティングを依頼したほうが早いです。タイムイズマネー。マネーイズタイム。

とはいえ「ツールベンダーなんだから、サポートしてくれなきゃ困る」という思いを持つ方もいらっしゃると思います。そこをコミュニティ “だけ” で吸収するのは、私も少し違和感があるものの、基本は「WordPress を使うなら自己責任」論主義者なので、お互い対等な立場で建設的な対話ができればいいと思っています。あ、バグはすぐ調査してくれますよ。

「やっぱりこういう機能がほしいよね」と言語化できるようになれば、めっちゃいいツールになると思うんですよ。QAアナリティクスも、そういった場をつくろうとしているようですし、私はそこに共感してお手伝いしています。

実際どうだったの?

そもそもの対象者が「WordPressをお使いでウェブの活用に興味をお持ちの方」なので、「ウェブサイトの改善といっても、何をどうしたらいいのかわからない」「データをもっと活かしたい」といったニーズを持つ方々が集まりました。

車座になって自己紹介スタート

会場設営は椅子とテーブルを持ち込むところからだったので、ちょっと時間はかかりましたが……会場に入られた方は、前の方にテーブルが追いやられて、不格好な円形に並べられた椅子にギョッとしたのではないでしょうか。セミナー形式にしたくないという思いを、環境で表現した結果です。

私がオーガナイザーをつとめていたオフラインの Niigata WordPress Meetup ではたまにやっていた方式(下の写真)で、きれいなサークルに並べることで、対等な雰囲気をつくることができます。これを最初から聴講型(前を向いて数名ずつ座る感じ)に並べてしまうと、当然、気持ち的にも聴講するものだという意識が生まれます。そういうことは最初から書いておけって思いましたよね、すみません。

2019年に行っていたNiigata WordPress Meetup の一場面
こんな感じのきれいな車座になれるとベストだったんですけどね……?

最初は10名くらいかと思っていましたが実際には20名以上来られたので、2つの円に分かれて自己紹介をしあっていただきました。その後、くーすけ(QAアナリティクスのマスコットキャラクター)のぬいぐるみを投げながら質問しあっていただき、自己紹介タイムは終了。

なお、くーすけのぬいぐるみは一度も落とされることはなかった模様です。みんなありがとう。

運営課題のディスカッション

次に、1つのテーブルに4名程度座っていただき、それぞれのグループでディスカッションタイム。ウェブサイト運営で感じている課題について、自由に話していただきました。ウェブジョブズの皆さんには、それぞれのテーブルで参加者さんから出てきた話題を付箋に書いていき、あとでまとめる書記役になっていただきました。

私も書記役として入ったのですが、割とウェブの問題を解決する側の方が集まったこともあり、ウェブサイト以外の話に脱線していたこともあり(笑)、出てくる話題を片っ端から解決しつつ、話したいことを話していましたね。LINE公式アカウントとかどうなんだろうね?とか。

なお、私は突然のポンポンペインで若干離席してました……

QAアナリティクスの画面を見てみよう

先のディスカッションで得られた付箋をホワイトボードに貼って、出てきた課題から共通しそうなテーマで解析をしてもらおうかと思っていたんです。が、眺めてみたら内容があまりにもバラバラだったので、グループごとにQAアナリティクスをすでに導入している方の画面を見てもらったほうが良さそうだと判断。

ということで「トップページのデータを見て、改善案をみんなで出し合おう」というテーマで見ていただきました。

1つの画面を4人で見ているので、当初想定していたようなハンズオン形式にはなりませんでしたが、「これってどうなの?」「他に何が見れます?」と活発に質問が出されており、各テーブルのウェブジョブズの皆さんが答えるような感じになりました。私のテーブルにはちょうど中級者以上の方が集まっていたので、ディスカッションの続きをしつつでしたねー(腹痛が続いていたのでちゃんと聞けていなかったですゴメンナサイ)

そもそもネット回線が遅すぎてどうしようレベルだったので、ここはちょっと会場の再考は必要かもしれません。

振り返りタイム

各テーブルに再度くーすけのぬいぐるみを置き、話したら次の人にくーすけを回してもらいながら、今日の振り返りをしてもらいました。喋りながら両手でぬいぐるみを包み込む人、しっぽを持って振り回す人、ムニムニいじりながら話す人、などの個性が出るなあと思いながら眺めておりました。

ミートアップ全体を振り返ると、初回から伸びしろだらけですが、何かしら持ち帰っていただけたものがあったようなので一安心です。主催者側の「セミナーにはしたくない」という思いは尊重しながらも、それでもある程度のレクチャーの必要性は感じたので、今後も継続しながら模索できたら良いんじゃないかなと思っています。

めちゃくちゃレトロな喫茶店の外観なのに、ビールと唐揚げがウマいといわれたお店で懇親会

QAアナリティクスの今後

「やっぱりこういう機能がほしいよね」とみんなで言語化できるようになれば、めっちゃいいツールになる ―― それはそうだと思います。ただ、早い馬を追い求めても、自動車には敵いませんよね。QAアナリティクスは、この自動車になる可能性を秘めています。

QAアナリティクスで取得したデータはすべて、自分たちの管理しているウェブサーバーに入っています。このデータとAIを組み合わせたら、「アクセス解析データと会話できる未来」が実現するんです。つまり、わざわざデータを見て読み解く必要がなくなります。

それが、会場でちょろっとお知らせした「Brains」。ウェブサイトの規模やニーズに応じたAIが、アクセス解析データを分析してアドバイスしてくれる機能……って、すごくないです?めっちゃワクワクしますよね!!データを見ながらコンサルティングをしている私が、ずっと願っていた機能でした。ただでさえ、Microsoft Clarity の Copilot を ChatGPT に食わせたりしているくらいですし。

個人的には、マーケットインの認識を深めてくれる問いを出してくれるブレーンがいてくれると、アクセス解析データの活用をしやすくなるんじゃないかなあと思っています。結局、データを扱うのも人ですから。何より「なぜそのような情報を発信して、ユーザーを求めているのか」の答えは、提供側である人の中にしかありません

GA4 や Microsoft Clarity はベンダーが大きいので、提供される機能の意図などを読み取りながら扱うことができますが、QAアナリティクスはやっぱり、私たちで育てていける余地のあるツールだと思っています。

一緒に楽しみませんか?

とりあえず私としては、「みんなで画面を覗き込むのはしんどいから、QAアナリティクスの閲覧のみができるユーザー権限が欲しい」と伝えておきました。Google アナリティクスにも権限が細かくありましたし、これができれば各々の画面で好きなように確認できますから、ミートアップでも役立つだろうなって。次回が楽しみです!

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Microsoft Clarity(クラリティ)セミナーの登壇報告と質問回答 https://clarity.kosgis.com/blog/microsoft-clarity-seminar-report-and-qa-240517/ Mon, 20 May 2024 07:48:52 +0000 https://clarity.kosgis.com/?p=390

はい、ごめんください。クラリティ大好きコスギです。 去る2024年5月17日の19時より、ウェブ解析士協会 近畿支部さま主催のセミナーに登壇いたしました。金曜日とはいえ、平日にも関わらず60名以上のお申込みをいただき、中 […]]]>

はい、ごめんください。クラリティ大好きコスギです。

去る2024年5月17日の19時より、ウェブ解析士協会 近畿支部さま主催のセミナーに登壇いたしました。金曜日とはいえ、平日にも関わらず60名以上のお申込みをいただき、中でもオフライン参加は25名と多く、そのまま懇親会へと流れる大盛況っぷり。ウェブ解析士の資格を持っていない一般の方も参加され、とても熱量が高かったことを付記しておきます。

今回はそのセミナーについての反響と、いただいた質問に対する回答をいたします。

ちなみに、会場に来られた方々は全員懇親会まで参加されるほどの熱量でした!

今回の Microsoft Clarity セミナーで大切にしていたこと

Microsoft Clarity の基本的な情報はお伝えしたので、手段と目的を履き違えないことにさえ気をつければ使いやすいツールです。そのため、なまじツールをいじっている人よりも、事業やユーザーのことしか見ていないお客様のほうが、活用しやすいツールかもしれませんね。

Microsoft Clarity を使えるように鳴ることが目的なのではなく、ユーザーに問題なく行動してもらうことでビジネスがうまくいくことが大切

施策検証に使うことはもちろん、「ユーザー動線の交通整理ができているかどうかを確認しましょう」とお伝えしました。(だからイラストは交通誘導マンにしてあるんですが……私の誘導マンの認識が甘すぎる気がする……)

私自身、昔はとにかく様々なセミナーに参加して知見を得ることが多かったのですが、今ではAIに聞けば何でも教えてくれますし、わかりにくいところも噛み砕いて説明してくれますので、情報を得られるだけのセミナーに参加することはなくなりました。ですから、私がセミナーに登壇する際には、一方的な知識の共有という形式はしていません。それをしていたら、AIに替えられるためです。

つまり、私が登壇する際にはワークやディスカッションを必ず取り入れています。オフラインのほうが間違いなく目の前に人がいるので考えやすいですし、オンラインでもチャットで考えを共有していただけるようにしています。特に今回、大阪会場では全員ペアをつくれたために、ディスカッションタイムではオンラインでチャット参加している方にフォーカスするように意識していました。

知るのとやるのとでは天地の差があるのだから、考えることを放棄しているレベルでは話になりません。なぜなら、技術課題よりも適応課題のほうが多いためです。以下は参考として共有したスライドですが、これは問題や課題に対して持っておくべき大前提だと、私は思っています。

技術課題と適応課題

ですから、隣の人と話したことや、チャットに入力したことは全部知識のアップデートをするための土台になります。正解はないからこそ、考えて行動して経験していかないと判断できないんですよね。早速、導入して分析して知見を得た方もいます。Microsoft Clarity を導入できるのなら、まずは楽しんでみてください。

アンケート結果(n=41)

アンケート結果:性別

解析系のセミナーはいつも男性が多いイメージですが、女性が半数近いのは意外でした。感性に合うツールなのかもしれませんね。

アンケート結果:年代

40代以上が80%以上を占めるのは高齢化の波を感じますが、セミナーで持ち帰ったものを企業に展開できるのもこの年代ならではなのかなとも思います。

アンケート結果:お仕事

企業:個人=6:4くらいの割合でした。今回は企業としても個人として考えることもできる内容でしたが、個人のほうがフットワーク軽く使えるのではないかと思います。

アンケート結果:ウェブ解析士

「一般は参加できないんですよね?」という反応も聞いていたのですが、1割以上の参加をいただきましたが……SNSマネージャーの皆さん説ある。

理解できた:4.5

楽しめた:4.6

役に立った:4.5

弊社カエルコムニスのセミナーは、及第点(平均値)を4点としています。今回はどれも4.5点(5点満点)を上回る評価をいただくことができました。そして「あなたにとって、全体的にいかがでしたか?(10点満点)」の有意義だったかどうかを問う設問は平均値 8.6点(中央値 10点)をいただき、参加者の皆さんそれぞれで得られたものはあったかと思います。

以下、いただいたご感想。

  • とても有用なセミナーでした。
  • 無料で完璧なものはなし。いまあるものを工夫して使う
  • わかりやすくClarityに興味を持ちました
  • 操作よりも、考え方から説明していだいて、期待以上でした。
  • 隣の人と意見交換できて有意義でした。
  • とりあえずちゃんと入れて見ることからはじめます…
  • クラリティは最近知ったばかりで、どう使っていくべきか迷っていたのですが、事例をあげていただいたので、イメージがつきやすくわかりやすかったです。ありがとうございました。
  • お客様のビジネスを成長させるために、事故が起きないようにすることが大前提という言葉がめちゃくちゃ沁みました。
  • 実際の使用方法を踏まえたご説明もあり、Clarityの使用方法が少しクリアになりました。ありがとうございました。
  • 今回のセミナーで、新しく出てくるツールに振り回されず、目的に適したツールをうまく使っていくことが大事だなあと感じました。
  • Clarity活用のコツだけでなく、LPのフレームワークや自己バイアスの危険性など、サイトを改善する上で大事な考え方を改めて見直せました。ありがとうございました。
  • 仮説を立てて何を見るか、バイアスを疑っているのかが特に印象的でした。実際に使いたおして、検証→改善をくり返したいと思えました。大変勉強になりました!
  • 日頃業務でヒートマップツールを使ってサイト改善を行なっておりましたが、クラリティでも十分分析できるなぁと感じました。
  • 単なる操作説明ではなく、ユーザー目線やツール導入の目的の重要性についてがとても腑に落ちました
  • 特にケーススタディが楽しかったです!
  • なんとなーくでClarityつかってましたが具体的な使い方が見えて面白かったです、Copilot使ってなかったので活用していきます。現地に行けなかったことが残念すぎました。みんな使ってるのに今までなかったテーマだったのでめちゃくちゃよかったです。企画していただきありがとうございました。小杉さん、ありがとうございました!
  • 参加が数十分遅れてしまったので4にしています これから資料を見直します 専門家がどう使っているか、最新事例の一部や本音?も知れてよかったです 説明がとてもわかりやすかったです
  • Clarityは初めてでしたが、楽しくわかりやすく解説してくださり、ありがとうございました。Clarity面白そう!と興味を持てました。クライアントさんのサイトに使うにはAIや個人情報保護の問題もありハードルが高いので、まずは自分自身のサイトで試してみたいと思います。GA4より視覚的な分、レコーディングなどリアリティがありすぎてドキドキしました。見ないデータを決めるのは大事というお言葉の意味がよくわかりました。

今回は Zoom をつなぎながら大阪会場で行ったものの、どちらから参加されたのかを伺う設問がなかったのは致命的でした……オフライン(会場)の方々のほうが盛り上がるのは当然なので、ディスカッションタイムは意図的に Zoom チャットの方々にフィードバックしていたんですが、どうだったかな。今度は項目忘れません……!

いただいた質問と回答

質問を6ついただいたので、お答えします。

領域ヒートマップについて、利活用方法をもう少し詳しく知りたい

クリックヒートマップとスクロールヒートマップはわかりやすいですが、領域(エリア)ヒートマップはちょっと扱いに迷いますよね。公式サイトの紹介が一番わかりやすいですよ。

https://clarity.microsoft.com/blog/introducing-area-maps-a-heatmap-to-see-which-elements-are-the-most-popular

モーダルウインドウでログイン(サインイン)を促した際、どれだけのユーザーがそれを使っているのかを確認することができます。もう少し細かく見ると、どの方法でサインインしたのかもわかります。

クリックヒートマップだとボタンの要素に対して計測されることがあり、ボタンに含まれるアイコンをクリックしたとかテキストをクリックしたとかまで詳しくなるのですが、「この要素がどれだけ使われているのか」を判断する際に有用ですね。

やはりクリックやタップを見ているので、インタラクションを含む特定のエリアを実装している場合に使える機能です。そのため、必要がないなら使わなくてもいいんですよ。

画面構成などがあまり使ったことがなく理解が少なかったので、その辺の時間を少し増やしてもらえると嬉しいです

こういったツールは、教えてもらうよりも自分で触っていただくことを推奨します。また、クラリティも少しずつメジャーになりつつあるので初心者向けのブログ記事も多いですし、今後は初心者向けのセミナーも開催されるでしょうから、そちらのアンテナも立ててみてください。ご自身で探そうと思えば、情報はいくらでもあります。

……というのは正論として。実際に動いているデモ画面をもっとお見せしたかったのですが、90分モリモリだったのでそこはご容赦ください。あとで動画で振り返っていただくことを想定していますし、むしろ、ご自身でできる方だろうなとお見受けします。というか、一緒にやれたら面白いんじゃないかなという印象もあったので個別にご相談いただいても良いですよ?

全体的に、Clarityの使い方、設定の仕方がわからないことが多く、もう少し初心者向けのセミナーもあると嬉しいです。

自分で調べようと思っても、どこからどう調べたらいいのかわからないから、一緒にやってほしいって方は少なくないですよね。ウェブ解析士関連の資格を持っているなら、これくらは設定できるようになっておきましょうよー……とは思うのですが、「コスギさんはスパルタだからね」と言われたことがあるので自重しておきます。

そのような方は「ちょっと復習がてら、クラリティの画面を触ってみる勉強会をしてほしいです」と、支部長に相談してほしいのです。オンラインでもやってくれると思いますよ。

もしそういったコミュニケーションも苦手で、触る前の導入からフォローが必要なら、弊社でお手伝いすることもできます。企業向けのワークショップもあるので、ご相談いただければ対応もいたします。設定した先のことも必要でしょうから、継続的にフォローしますよ。

このツールの肝はフィルター(誰がどんな目的で訪問しているか?)だと思っています。ここを詳しく知りたいです。

解析ツールを使い慣れている方の質問ですねー!(おそらく懇親会の対面で会話しましたよね……?)

フィルターに関しては以下の記事も参考にしていただきたいですが、もうそのまま「誰がどんな目的で訪問していますか?」と返したいです。それによって、見るポイント変わってきません?

https://clarity.kosgis.com/blog/microsoft-clarity-filters

基本は、現在感じている課題を元にユーザー行動の仮説を立てて検証するのが一番わかりやすいです。それが集客やコンバージョンなら、サーチコンソールやGA4のデータのほうが活用しやすいのですが、Microsoft Clarity はユーザーの行動分析ツールですから、ページの評価や回遊の課題からフィルターを導き出せるといいですよね。

サイトの目的がふんわりしていると、ユーザーへの興味も行動に対する解像度も低くなりますから、ツール以前の問題です。もしクライアントさんを支援する立場だとしたら、ここまでわかるのだということを一度体験してもらうと「え!?こんなことまでわかるの!?じゃあ……」と乗っていただきやすいので、一緒に目的→ゴール→現状→課題→目標→施策→検証……と深めていけたら良いのではないでしょうか。

施策実施時以外、どのくらいの頻度でどのようにクラリティをチェックしてますか?

セミナーでもお伝えしましたがクラリティは時間が溶けるツールなので、なるべく見ないようにはしています。ですので、施策検証以外で確認する場合は以下のとおりです。

  1. コンバージョンがあったとき(not EC)→ ユーザーIDでチェック
  2. 本家から新機能の情報が発表されたとき → 確認
  3. 毎週金曜日にクラリティのネタを探すとき → ついでに公式ドキュメントも

アクセスしたついでに、エラーページがないかもちょろっと確認することもあります。施策ほどではないけれど、ゴニョゴニョしていると意図せずできていることがあるんですよね……。

ちなみに、集客系の施策実施後は Looker Studio でサーチコンソールと連携したデータを見ており、ある程度アクセスが増えてからクラリティを見てテコ入れすることが多いです。

GAとの連携などききたかった。

先に公式ページをご紹介しておきますので、「GA4と連携する方法」の参考にしてください。

https://learn.microsoft.com/en-us/clarity/ga-integration/ga4-integration

これによってクラリティでGA4のデータの一部を確認できますが、クラリティのフィルターを適用できるものでもないため、個人的には使っていません。

UA時代には、GAで設定した目標をクラリティのフィルターに使えたのですが、GA4ではまだ対応していないんですよ/(^o^)\

つまり、シームレスに連携することは今(2024年5月)のところできません

もし連携するのであれば、ページのURLを合わせて見る、つまり重要なランディングページについて定量(GA4とサチコ)・定性(クラリティとアンケート)の分析を行うことから始めると良いのではないでしょうか。

まとめとゆるぼ

今回の Microsoft Clarity のセミナーでは、「初めて知ったのでこれから使ってみたい」「とりあえず入れていたけど理解が深まった」といった方が大半でした。無料で便利なツールだからこそ、リスクも把握したうえで使っていただきたいと願っています。リスクは以下でまとめていますので、参考にどうぞ。

https://clarity.kosgis.com/blog/microsoft-clarity-risks-and-remedies

企業でワークショップをしませんか?

「Microsoft Clarity を導入したけれど、どうやって使えばいいのかわからない」という組織の方向けに、ユーザー行動から30個くらいの改善課題を洗い出すワークショップ型研修をご提供できます。正式な内容は50万円以上を想定していますが、5名程度のチームを対象に5時間程度・15万円(+税・旅費交通費)で実施いたします。モニターとして先着2社のみ限定とさせていただきますので、興味を持たれた方はカジュアルにご相談ください。

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Microsoft Clarity の Cookie から保持するデータを考えてみた https://clarity.kosgis.com/blog/microsoft-clarity-cookies/ Wed, 01 May 2024 04:02:57 +0000 https://clarity.kosgis.com/?p=380

はい、ごめんください。クラリティ大好きコスギです。 アクセス解析界隈でも Cookie に関して賑やかになりつつあるのですが、そもそも Microsoft Clarity はどういう Cookie を取得しているのか、ど […]]]>

はい、ごめんください。クラリティ大好きコスギです。

アクセス解析界隈でも Cookie に関して賑やかになりつつあるのですが、そもそも Microsoft Clarity はどういう Cookie を取得しているのか、どんな情報を送っているのか、セッションはどれくらい保持しているのか、などを調べてみた備忘録です。「Cookie(クッキー)」がどのようなものかはわかるくらいのニッチな中級者向け。

考察はいらんという方は、公式サイトを見てください。

https://learn.microsoft.com/en-us/clarity/setup-and-installation/cookie-consent
https://learn.microsoft.com/en-us/clarity/setup-and-installation/cookie-list

Microsoft Clarity が扱う Cookie

名前目的
_clckサイト固有の Clarity ユーザー ID と設定を保持しておくもの。
5種類のデータが入っているらしく、有効期限は1年間のようです。
_clskユーザーの複数のページビューを1つの Clarity セッションとして記録するもの。
こちらも5種類のデータが入っており、有効期限は24時間のようです。
CLIDClarity を使用しているサイトで、Clarity がこのユーザーが初見かどうかを識別するもの。
32桁のIDと、日付が2つ入っていました。有効期限は1年くらい。
ANONCHKMUID が広告に使用されるクッキーである ANID に転送されるかどうかを示すもの。Clarity は ANID を使用しないため、これは常に0に設定されます。
今のところ確認できてませんが……
MRMUID をリフレッシュするかどうかを示すもの。
値は0、ドメインは .bat.bing.com 、有効期限は1日かな。
MUIDマイクロソフトのサイトを訪問する固有のウェブブラウザを識別するもの。これらのクッキーは、広告、サイト分析、およびその他の運用目的で使用されます。
32桁のIDっぽいですね。有効期限は1年と24日……?
SMマイクロソフトのドメイン間で MUID を同期する際に使用されるもの。
これも未確認です。
Clarity cookie list の表を意訳したもの

他にも、Chrome の拡張機能で確認する限りでは、ANON と NAP を確認できたサイトもありました。clarity.ms がドメインなので、サードパーティー Cookie でしょうか。

clarity.ms がドメインのCookie

これらは Microsoft Clarity だけでなく、MS関連の Cookie のようなので、Microsoft のプライバシーに関する声明で確認できます。

名前目的
ANONANID (ユーザーの Microsoft アカウントに由来する固有の識別子で、ユーザーがどの広告を選好するのか確認する、または運営上の目的で用いられる) を含みます。 また、ユーザーが Microsoft アカウントと Microsoft からの興味に基づく広告の表示のオプトアウトを関連付けることを選択した場合、その広告の表示をオプトアウトするというユーザーの選択を保存するためにも使用します。
NAPユーザーの Microsoft アカウントのプロファイルに基づいてわかる範囲で、ユーザーの国、郵便番号、年齢、性別、言語、職業の暗号化された情報を格納します。
Microsoft のプライバシーに関する声明 より

MUIDANONNAP は、異なるドメイン(bing.com)でも同じ値を確認できています。有効期限はバラバラですが、1ヶ月以上先ですね。

つまり、_clck_clsk はファーストパーティ Cookie、それ以外はサードパーティー Cookie と判断できます。Google はサードパーティー Cookie を段階的に廃止する予定というアナウンスしている(そして延期している)ようですが、Microsoft はどうなるか、今後まったりと追っていきます。サードパーティー Cookie の廃止でどんなことが想定されるのかは、Web担当者フォーラムの以下の記事がわかりやすいかも。

https://webtan.impress.co.jp/e/2024/01/31/46400

Microsoft Clarity におけるセッション保持の考え方

まず、用語が似ていてわかりにくい「セッション Cookie」は、有効期限を設定せずにブラウザが閉じられたら一緒に消滅する Cookie です。ですが、最近のブラウザは見ていた画面を復元する機能がついているので、一緒にセッション Cookie も復元されるんですってね。

ですが、Microsoft Clarity で使用している Cookie はどれも有効期限を確認できたので、「持続的 Cookie」といえます。

同一ユーザーかどうかを判断している _clck の有効期限は1年間。つまり、意図的に削除しなければ最短でも1年間は、再訪問しても同じユーザーだと判断されるわけですね。Microsoft Clarity 側では、ユーザー ID に絞り込んで追うことができます。ただ、録画データの保持期間は30日間であることは覚えておきたいところ。

そして、同じセッション(訪問)だと判断している _clsk の有効期限は24時間。つまり、何度サイトを離れても、24時間以内に(同じブラウザから)戻ってくれば一連の録画データとして確認できると考えられます。

このセッションの考え方は、Google アナリティクス(GA4)とは異なるかもしれません。UA時代は「セッションは30分」が一般的だったんですが、Microsoft Clarity の場合はそれより長いんですよね。一連のユーザーの行動にどこまで連続性を考えるのかツールによってスタンスが違うため、その特徴は押さえておきましょう。Microsoft Clarity に関しては「ユーザー行動分析ツール」と銘打っていますし。

あとはソースを見てみないとわからない部分ではあるのですが、「同一ユーザーがスマホで調べた後にパソコンでじっくり読む」みたいな行動は少なからずあるので、ここを Microsoft さんはどう考えているのか気になるところです。サードパーティー Cookie で、MSログインが有効なユーザーは追えるのかな。Chrome は Cookie を別デバイスで引き継ぎそうなものですが、このあたりは実際どうなんだろうとか。

大したオチはないですが、ユーザーは1年、セッションは1日って覚えておけば、ニーズに応えられそうでしょうか。

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Microsoft Clarity ネタで登壇した WordCamp Kansai 2024 参加レポート #wckansai https://clarity.kosgis.com/blog/wordcamp-kansai-2024-report/ Tue, 27 Feb 2024 04:45:05 +0000 https://clarity.kosgis.com/?p=342

はい、ごめんください。クラリティが好きすぎて非公式エバンジェリストを名乗り始めたコスギです。 先日の2024年2月23・24日に開催された WordCamp Kansai 2024 で、「ユーザー行動の分析からサイトの改 […]]]>

はい、ごめんください。
クラリティが好きすぎて非公式エバンジェリストを名乗り始めたコスギです。

先日の2024年2月23・24日に開催された WordCamp Kansai 2024 で、「ユーザー行動の分析からサイトの改善ポイントを探ろう」というタイトルで登壇してきましたので、その振り返りと補足記事です。サブタイトルは「Microsoft Clarity なら、初心者もニッコリ☺」なのですが、とても便利なツールだからこそメリットとリスクはちゃんと知っておきましょうねという話。

スライドは以下です。動画ももう公開されています。はやっ!!(マイクが近くて声がデカイので音量注意)

文字ばかりのスライドなので補足

視覚的にわかりやすいヒートマップ

ブログやページに目次を入れることが一般的になりましたが、目次のどこがクリックされているのかなどもわかりますね。こういったヒートマップの全体像をAI(Copilot)がまとめてくれる機能もあります。

ただ個人的には、目的ありきの検証前提でツールを使っているので、Copilot のまとめを読んでも「まあ、それは見ればわかるんだけどさ」「改善施策はそっちじゃないんだよなあ……」という感想になることがほとんどなので、たまーにしか使いません。とはいえ人間の盲点があるので、参考にならないとまでは言わないです。

Microsoft Clarity のクリックヒートマップ事例とCopilotによる要約
たまーにズレていることもあります

ユーザー行動を追体験できるレコーディング機能

個人情報を取得しない状態での録画機能です。録画は長さがまちまちなので、10分を超えるような場合は Copilot を使うことが多いです。右上の[レコーディングを要約する]から複数のセッションを選択することもできるので、ここは使いやすくなってきた印象です。

以下のようにクリック数でソートすると、とんでもない量のクリック数の録画が出てくることがありますが、動きを見ると「文章を選択したり画面をカチカチしながら読むクセのあるユーザー」ということがわかるのですよね。こういう方は Know クエリで入って来た後にじっくりと読み進めるため、熱量の高いユーザー(ファン)になりやすいです。

Microsoft Clarity のレコーディング(録画)事例
右画面の下にある▼はクリックです

Microsoft Clarity のライブデモを見てみる

Microsoft Clarity の公式サイトに、[ライブデモを見る]ボタンがあるので、そこからすぐに確認できます。言語設定もできますが、英語でもそんなに難しくないですよ。日本語訳がビミョーで違和感が拭いきれなければ、英語で使うのもオススメです。「る」だけ改行しているとか、ちょっとね……

https://clarity.microsoft.com/

クエリの種類を調べてみる

ここは Know クエリと Buy クエリの話として、Google Search Console(サーチコンソール)を見ていただきたいところ。検索パフォーマンス → 検索結果の画面をスクロールすると、自分のサイトが検索結果としてどのように扱われているのかを確認できます。私は表示回数でソートし、クエリの検索順位とクリック数を確認しています。毎回確認するのがメンドクサイので Google Looker Studio(ルッカースタジオ)を使っているのですが。

Google サーチコンソールの画面

実際に行った施策の検証事例

実際に解析をすると30分くらいタラタラタラタラ喋っちゃったので、1.5倍速にしました。余計に何を喋ってるかわからないと思うので、要所要所で飛ばしながら見ていただけたら。気力があったら改善後の解析に差し替えます。

そして「こうすれば回遊が上がりそうだな」と、登壇2日前(2月22日)に回遊動線のリンクを1ページのみ設定してみた結果。

2023年2月18日〜21日(施策前4日間)のセッション別のページ数

Microsoft Clarity のダッシュボードで施策の検証事例(ビフォー)
セッション別のページ数は 1.79

直前の期間だけに絞ると、30日間の平均より値が高めだな……と一抹の不安を覚えつつ……

2023年2月22日〜24日(施策後4日間)のセッション別のページ数

Microsoft Clarity のダッシュボードで施策の検証事例(アフター)
セッション別のページ数は 1.74

減っとるやん/(^o^)\/(^o^)\/(^o^)\

脳内で盛大なツッコミをして、データがイイカンジになるところを見せたい衝動に駆られましたが、現実を受け止めることにします。とはいえ、セッション(=母数)が減ればそれ以外の指標の差異は大きくなりやすいので、定性的な情報も見てみましょう。

施策箇所をヒートマップで検証

ということで、設置したリンクがクリックされたかどうかを、クリックヒートマップで検証したところ……

Microsoft Clarity のクリックヒートマップによる施策の検証事例(アフター)
設置したリンクはちゃんとクリックされてた\(^o^)/

1ページのみの施策でも行動としての動作を確認でき、その録画でも閲覧者自身に関わるページを閲覧する(当初想定していた)動作も確認できたので、この施策を全ページに展開してから再度検証を行うことにします

そもそも4日間という誤差の大きい期間ということや、ページ下部でスクロールが必要な箇所の改善ということもあり、定量的には劇的に変化が見られるものではないと判断できるものの、定性的には効果がありそうと判断できるのが Microsoft Clarity のオモシロイところですね。だから大好きなんですよー

質疑応答の回答

登壇中にいただいたご質問をまとめました。たっぷり聞いてくれてええんやで。

①どれくらいのタイムスパンで解析を行えば良いですか?

身も蓋もない言い方ですが、解析頻度は目的によります毎日変動する数値を見ていくなら、毎日見たほうが良いですよね。施策が月1回なら、施策してから毎日14日間、週間、月間で変化を見る、などになるかなって。

目標に達するまでは毎日〜3日に1回など確認することを継続したほうが良いのですが、毎回レポーティングしているとメンd……大変なので、Looker Studio などで定点観測できるようにしておくことをオススメします。ちなみに、私はほとんど文章の入ったレポートを作成しなくなりました。誰も読まないですから。

ココだけ見ておけばいいよね、というKPI(うまくいっているかどうかを判断するための重要な指標)をあらかじめ設定しておくほうがずっと大切です。重要な指標が上がらなければ原因を探って改善する、とかのほうが動きやすいんですよ。それを毎日見ておけば「あれ?上がってこないな……」と気づけるじゃないですか。

②異常値をどのように考えたら良いですか?(追記あり)

異常値のほとんどはスパムです。まずはその前提から考えます。

  1. 参照元が Direct などで不明? → ほぼスパム(クラリティで bot アクセスを確認)
  2. 参照元が知らない企業? → リファラースパムの可能性大(検索して調べてみる)
  3. 参照元が Social などのSNS? → Yes の場合はサイト外でバズっている
  4. 参照元がビジネスツール系? → 企業内部で話題になっている

ということで、ほとんどがbot(スパム)アクセスと判断できると思いましたが、後ほど詳しい話をお伺いできたので、考え方として重要なところだけ共有します。

ということで「異常値があっても実際に売れているから、どう考えたら良いのかわからない」というご質問でした。つまり「おそらくSNSでバズっているのに、再現性がなくもどかしい」という話。なにこのうれしい悲鳴。

これはダークソーシャルがらみですね。LINEグループなど、解析ツールでは把握できないSNS上のコミュニティがあります。そこで拡散されると、異常値になることがあります。今回はそのタイプだろうなって。「ダークソーシャル」で検索すると色々と出てきますが、参考までに以下をどうぞ。

https://markezine.jp/article/detail/33761

それこそ、このタイミングで購入した方向けに、(スライドの4象限で示した)アンケートなどのユーザーインタビューを使って検証するのもオススメです。ただアンケートを送るのではなく、ダークソーシャル内の検証を考えたものにすれば、再現性も見えてくるのでは。業種によってはダークソーシャルでのシェアがかなり多いこともありますしね。

もちろん、なぜ「ダーク」なのかを想定した検証が大切です。彼らにとって心理的安心感のあるところに企業都合の光を照らすことは、ブランド毀損にもなりかねないので注意が必要です。

③個人情報を個別にマスクする方法はありますか?

あります!以下の記事の「あやしい箇所は手動でマスク設定しておく」から紹介しています。

https://clarity.kosgis.com/blog/microsoft-clarity-risks-and-remedies/#index_id7

逆に、マスクしない方法もあります。たとえば、「この記事、いつ更新したんだっけ?そうそう更新日を確認すれば……マスクされてるー!/(^o^)\」ってときに活用できます。タイトルなど、個人情報が関わらない箇所で更新が想定されるような場合は、マスクを解除しておくと分析しやすいですね。

Microsoft Clarityでマスクをしない場合の事例
マスクオフを設定するとこんな感じになります

ご参加いただいた方の声

https://twitter.com/masaki_horii/status/1761560025393402308

ポストありがとうございましたー!!
実際の業務に取り入れたいなと思った時、導入してあるんだけどうすれば?と行き詰まった時に、いつでもお声がけください(/・ω・)/(ウェブのお仕事もちゃんとやっていますYO)

登壇にあたっての余談

娘が撮ってくれた写真。最前列まで満席でした!多謝!!

WordCamp に登壇できるのは、審査があるためかなり貴重なのですが、このような機会をいただけてウレシかったです。そして何より、「やっぱり目的大事だよね」というフィードバックが多かったことに感動しました。今もじんわりと心があったかくなるくらい。

数年前に東京で登壇した際に「目的や戦略はいいから解析の手法が見たかった」というフィードバックをいくつかいただいたんです。それがずっと胸にチクチクと刺さり続けていて、「WordPress 界隈の方々、手段が目的化しているのはもったいないなあ……」「でも、求められるのは手法の方なんだろうなあ……」とモヤモヤした思いを抱えていたんですよね。またこのフィードバックが来るかと思うと、正直、怖かったんです。

それでも、Microsoft Clarity は個人情報が隣り合わせのツールでもあるため、私も自戒を重ねていたからこそ、今回はちゃんと伝えておかなければならないと考えました。これでも「目的は別にいらんから手法を詳しく」と言われたとしても「そんな状態でユーザー行動分析できるとお思いか?あなたはともかく、訪問者の個人情報に興味がないまま、今後やっていくおつもりか?」と前のめりのスタンスになりました。

これはスライド作成にあたって、リスクに関する記事を書けたことが大きいです。登壇は人を成長させますね。とはいえ、まだ私も十分理解していませんから、私より危機感がないのはマズイんじゃないかって。だから「Microsoft Clarity は便利で面白そうだけど怖い」という感覚を持っていただけたのなら、役割を果たせたかなと思います。

それと、私は「GA4は嫌い」を連呼しています。面倒くさいし、難しいし。世の中には必要性もわからずに「嫌いだから使いたくない」と言えない人のほうが多い印象なので、私のように「嫌い」って言えたらいいんじゃないかと思っていて。解析は役に立つけれど、戦略や目的がハッキリしておらず、検証の必要性がないなら解析ツールなんて不要なんですよ。訪問者の情報を持っているのなんて、リスクでしょ。

私は、必要だから使っています。定性分析するにしても、定量分析でわかることはたくさんありますし。ただ、極力触りたくないので Looker Studio を使っています。GA4を見る必要があるときは、得意な人に相談します。嫌いでも、やらなきゃならないときはやります。オトナなので。

あとは自分のサービスに関する事例を提供できるようになったことは、東京のときよりも大きく変わったなって。事例ですから、具体的なサービス内容はわからなくても、「自分たちだったら、ここをどう考えようかな」と思考プロセスから理解しやすくなったのではないかと思います。

動いているところをお見せできなかったのは心苦しいですが、公式サイトにはデモが用意されているので、興味がなくても触るだけ触ってみることをオススメします。嫌いでも、やらなきゃならないときはやらなきゃね。Microsoft Clarity の魅力に関しては一晩中語れるので、社内セミナーや勉強会があれば呼んでくだされ。

https://clarity.microsoft.com/
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Microsoft Clarity(クラリティ)のデメリット(リスク)と対処法 https://clarity.kosgis.com/blog/microsoft-clarity-risks-and-remedies/ Fri, 09 Feb 2024 05:25:59 +0000 https://clarity.kosgis.com/?p=315

ごめんください。クラリティ大好きコスギです。 Microsoft Clarity(マイクロソフト クラリティ)は無料で使えるユーザー行動分析ツールですが、知っておかないとマズイ落とし穴があります。 クラリティ好きとしては […]]]>

ごめんください。クラリティ大好きコスギです。

Microsoft Clarity(マイクロソフト クラリティ)は無料で使えるユーザー行動分析ツールですが、知っておかないとマズイ落とし穴があります。

クラリティ好きとしては、良いところも悪いところも知ったことで使っていただきたい。Microsoft Clarity に限らず、どのツールも必ずメリットとデメリットがあるので、ひとつのツールのデメリットを挙げて「これは使わないほうがいい」と判断するのはもったいないですから。

ただ、ツールには開発者の思想が入っているので、その思想が「好きになれない」という理由で検討するのもアリだと思っています。私も Google アナリティクス(GA4)は開発者向けみたいになっているのが、個人的には好きになれないですし。じゃあ MS さんはどうなのよって話。私は Apple 派なので MacBook Air と iPhone を使ってますけれど。

関連情報が多いので結論をまとめると、以下の3つです。前提は大丈夫だからリスクの対処法を知りたい方は「Clarity のマスク設定はバランス以上を推奨」からどうぞ。

  1. AI を導入できていない企業は(ポリシー的に)Microsoft Clarity を使えない
    = (解析ツールの導入を相談される)制作会社は把握して対応できる必要がある
  2. ユーザー行動データは個人情報なのかどうかは人それぞれ
    = だからプライバシーポリシーに個人情報の範囲を明記しておくべし
  3. 氏名やメールアドレスなど明らかな個人情報はマスキングしておくべし

Microsoft はAI推進派。つまり……

そもそも Microsoft 社は OpenAI 社にも出資している AI 推進派です。Microsoft Clarity で取得したデータも AI 活用されることが前提になっています。ですから、AI 反対派だったのに「無料だから」という理由で Microsoft Clarity を使うと、取得されたデータをAI活用されることに対して「聞いてない!」みたいなことは起こるかもしれません。

実際、すでに Microsoft Clarity には Copilot(コパイロット)として、AIによる要約機能が搭載されています。この時点で、すでにAIが学習しているということがわかります。以下の記事も参考にどうぞ。

https://clarity.kosgis.com/blog/microsoft-clarity-copilot-trial-report

ということで、「Teams は使えるけど、Copilot は使えない」という企業は、Clarity の導入も難しいでしょう。ですから、Microsoft Clarity の導入を相談された制作会社は、相手の企業がAI活用の一端を担うことになることに同意できるか確認しておく必要があります。「わかりやすい」「無料」だけでとびついちゃいけない。

むしろ私のように、「AIバンザイ!ChatGPTバンザイ!止まったら仕事できない/(^o^)\」というAI推進派は、Clarity の進化をワクワクしながら見ていけるのではないでしょうか。

だからこそ、注意すべき点があります。

意図せず個人情報を取得してしまいやすい

そもそも、個人情報は定義されている?

Microsoft 社は、Windows や Office 製品などによって企業が保有するデータ(ファーストパーティーデータ)をたくさん持っており、そこには個人情報も含めた企業情報が入っています。そして Microsoft 社は、このファーストパーティーデータをAIに活用することを公言しています。

「改めて考えたらちょっと怖い」と思ったら、自分のお金を家ではなく、銀行に預けるようなものと考えてみてください。運用されるので預けたお金は数字になりますが、預けた人の情報は固く保護されています。ですから、データ保持は信用の世界なんですよね。

個人的には、世界的大企業である Microsoft 社が「一個人」なんてみているわけがなく、「こういうニーズの一部」という程度にしか扱われないことを信じて疑っていないために、別に怖くはありません。それに、ChatGPT に私を覚えさせることのほうが大変です。ChatGPT の企業向けプランが出ていることから、特定の業務に限ったニーズに応える姿勢はあるものの、個人情報を取得してどうこうしないようにしている印象はあります。Microsoft 社の本社がアメリカではなくヨーロッパにあったのなら、状況はもっと違っていたかもしれないんですけども。

しかし、自分はともかく顧客やユーザーの個人情報を Microsoft 社に渡してAI活用されるのは気持ち悪いし怖い、ということもあるでしょう。ただのチラシなど個人情報を取得しないサイトならともかく、お問い合わせや申し込み、購入フォームがあるのなら、Microsoft Clarity を「使わない」か「適切に設定して使用する」のどちらかになります。

もちろん「個人情報」をどこまでの範囲と捉えるのかにもよります。Microsoft Clarity で得られる録画データを個人情報といってしまえば、それはもう、そのとおりです。人それぞれだからこそ、企業はプライバシーポリシーなどで「(自社の考えている)個人情報の定義」を明記しているわけです。

これはもうスタンスを明確にしておくべき話なので「自分の情報が使われるのは嫌だけど、ユーザーの情報から得られるものがあるかも」と都合の良いことを考えているなら、Clarity は導入しないほうが良いです。何のためにデータを取得するのかを考えてからでないと、ユーザーの個人情報をリスクにさらしてしまいかねません。

ここは Clarity に限らず、広告ツールでも話題になっているクッキーのデータにも関わってくるので、アユダンテの寶さんの記事も合わせてどうぞ。「自分たちのビジネスがユーザーや顧客、社会とどう関係を築いていきたいのかを、倫理を含めた長期的な視点をもって意思決定する」ことの大切さが書かれています。

https://ayudante.jp/column/2024-01-10/11-00

ちなみに、GA4では個人を識別できる情報を取得すること(=Google アナリティクスによって Google に個人を識別できる情報を譲渡すること)は禁止されています。Clarity は明言していないぶん、透明性を確保することを推奨しています。個人を識別できる情報ではなく、一定の行動パターンを取得して、さらに保護したうえで使用するという認識です。以下のFAQがわかりやすいです。

https://learn.microsoft.com/en-us/clarity/faq#privacy

一番の問題は「Microsoft Clarity を導入したサイトはユーザーが行動を把握され、拒否できない」(DNT設定ができない)というのは大きいかと思います。個人を識別できない行動データから恩恵を得られることも多いですが、「なんか気持ち悪い」という感情面はどうしてもあるでしょう。

ただし、このスタンスは Microsoft 社そのものなので、いまさら Clarity に限った話でもないのかなという印象はあります。FAQには “Clarity doesn’t currently respond to browser DNT signals.(クラリティは現在、ブラウザのDNTシグナルに応答しません)” とされているので、将来的には変わるかもしれません。

ちなみに、Cookie の同意に関する情報は公式にも記載されています。ファーストパーティ Cookie とサードパーティ Cookie の両方がありますが、どんなデータを扱っているのかは以下でまとめました。

https://clarity.kosgis.com/blog/microsoft-clarity-cookies

Clarity のマスク設定はバランス以上を推奨

個人情報が見えちゃうパターン

「個人情報が見えちゃうって、どういうこと?」と不思議に思っている方向けに、実例をお見せします。私の別サイトで行っている診断系ツールを、私がやってみたものです。

ニックネームの名前欄はマスクされた
ニックネームの入力欄に自分の名前を入れたところ

Microsoft Clarity の録画データとして、どこまで情報が秘匿されるのかを知りたかったため、マスク設定は(一時的に)「リラックス(Relax)」に設定してから確認したところ、テキストはまったくマスクされていませんでした。

そのため何を選択しているのかはバッチリわかりますが、ニックネームの入力欄はマスクされました。選択項目はマスクされず、入力欄はデフォルトでマスクされるのでしょう。マスクされた情報は Clarity に送られません。

ちなみにここで「コスギ」と入力していますが、●は5つなので、文字数もわかりにくい感じですね。

次のページで平文で表示されるとマスクされない

次のページでは、ユーザーの診断結果が表示される仕様になっていますが、ここで名前が表示されてしまっています。「リラックス(Relax)」モードで入力欄は自動的にマスクされていても、テキストはすべて表示されますね。

つまり、

  • お問い合わせ内容の確認画面
  • 相手のメールアドレスや名前を使って表示している完了画面

の場合は注意……というより、間違いなく対策が必要です。

設定したらすぐにマスクされた

モードを「バランス(Balance)」にし、名前の部分を<span data-clarity-mask="true"> 〜 </span>で囲んでもう一度試した結果、ちゃんとマスクされていることを確認できました。録画データは30日間で抹消されますが、過去のデータにさかのぼってマスク設定はできませんので、確認する場合は再度試す必要があります。

ついでに日付の部分までマスキングされていますが、マスク対象はdata-clarity-mask="true"を設定しておくとすぐに対応できます。

フォームの内容や確認画面など絶対にマスクしておきたい箇所は、CSSセレクターで設定することもできるので、form(formタグの中身全部を対象)としてClarity のマスク設定に入れておくのがオススメです。

確認画面の情報が form タグに入っていない場合や、完了画面に個人情報を使用している場合は、適切なCSSセレクターを設定しておきましょう。

こんなかんじで、簡単に個人情報が見えてしまう(=意図せず Microsoft 社に個人情報を譲渡してしまう)ことは少なくないので、以下のように対策しておきましょう。

設定は「バランス(Balance)」か「厳密(Strict)」を選ぶ

マスクの設定は、一部をマスクする「バランス(Balance)」か、すべてをマスクする「厳密(Strict)」をオススメします。最初に Microsoft Clarity を導入した時点では「バランス(Balance)」になっています。

バランスモード
(一部のテキストがマスク)
厳密モード
(画像もテキストもマスク)

ただし、ECサイトなど大量の情報が頻繁に更新されたりソートや検索されたりしている場合は情報が見えている方がわかりやすいので、しっかりとマスク設定した上で「リラックス(Relax)」を選ぶのもアリだと思います。用意されているということは、使いみちがあると考えています。

フォーム送信を行ってみて、その流れを確認しておく

Microsoft Clarity にはスマートイベント機能ができたので、フォームを送信する行動は自動的にセグメント(特定の条件でデータをグループ化)されますが、シークレットモードのブラウザなどからアクセスして検証しておくほうが間違いありません。

あやしい箇所は手動でマスク設定しておく

HTMLの要素や構成についてある程度わかる方なら、公式ドキュメント(英語)を見ておくことをオススメします。CSSセレクタで簡単に設定もできますし。

https://learn.microsoft.com/en-us/clarity/setup-and-installation/clarity-masking

ホームページを業者に作ってもらった方などは、制作業者に相談してください。そもそも、アクセス解析ツールは個人情報についての合意形成も必要なツールですから、サイトを成長させるパートナーとしてコミュニケーションが必要です。

私(コスギ)も解析や導入、レポーティングのお手伝いはしていますが、「Clarity の入れ方を教えてくれればそれでいいのに」という方は、他のサイトをご参照いただくか、辞めておいたほうが良いかもしれません。「Clarity の導入を機に好奇心対応から脱したい」という方は、ご相談ください。

Microsoft Clarity 以外に使えるツールはないの?

無料で選ぼうとすると「タダより高いものはない」のとおり、何かしらのリスクは大きいです。そのリスクを価格が担保してくれる有償ツールなら、いくつかあります。

そもそも、規模の大小に関わらず、検証するつもりがないサイトは解析ツールの導入は不要です。ユーザーの情報を取得するのは、プライバシーに関わることを表明しなければならないため、逆に手間がかかってしまいます。

「そうはいっても、自分のサイトがどれだけの人に見られているのか、知りたいと思ってもいいじゃない……」という方は、Google サーチコンソールを設定しておくだけで大丈夫。個人情報は取得されませんし、Google 検索における評価がわかります。導入方法もたくさん紹介されていますしね。

検証を必要とするなら、個人的なイチオシはウェブジョブズさんの「QA アナリティクス」です。WordPress サイトならすぐに導入できますし、何より日本製。開発者の丸山さんは神戸の方で、昔「ホームページの処方箋」という連載をされていたので、知っている方も多いかも……?広報支援のアドバイザーには運営堂の森野さんもいらっしゃるので、本質を突いた情報も発信されています。こういうのとか↓

https://qazero.com/blog/maruyama-morino-ai-ua-ga4

「QA アナリティクス」は無料で使えますが、有料だと年額2万円弱。元々無料のツールを使っている方は、少し高いと思うかもしれません。ですが、「使ってみたいだけ」という方と「ちゃんと改善したい!」という方の、それぞれのモチベーションに応えられている印象は強いです。サイトのキャッシュポイントを改善すれば、年額2万円なんてペイできますから。

ちなみに、GA4 の有償版である Google アナリティクス 360 は、月間10億ヒットまで月額130万円(年額にして1,560万円)なので、QA アナリティクスの料金体系は、いかに中小零細企業に寄り添ったものなのかがわかるのではないでしょうか。Microsoft Clarity が(今のところ)永年無料を謳っているのは、データを得れば得るほどAI活用ができるからというメリットがあるからでしょう。

とはいえ、データの管理と保管には膨大な設備と費用が必要なので、数年後には有料になっているかもしれません。そのとき、今のデータを人質に取られるようなことをされたくなければ、多少投資をしてでも自社にデータを持っておくメリットも大きいのではないでしょうか。

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Microsoft Clarity が大好きなウェブ解析士マスターのこれまでとこれから https://clarity.kosgis.com/blog/i-was-a-web-analyst-master/ Sun, 24 Dec 2023 21:00:00 +0000 https://clarity.kosgis.com/?p=261

はい、ごめんください。コスギです。 今回はウェブ解析士 Advent Calendar 2023 の参加エントリーですが、実は1週間後にはWACAを辞めている立場です。これまでの記事で皆さんがウェブ解析士やSNSマネージ […]]]>

はい、ごめんください。コスギです。

今回はウェブ解析士 Advent Calendar 2023 の参加エントリーですが、実は1週間後にはWACAを辞めている立場です。これまでの記事で皆さんがウェブ解析士やSNSマネージャーの良さを語っていただいているので、私のようなエントリーもあって良いのかなと思い、参加することにしました。“ウェブ解析などWACAに関することならなんでもOK” ってことですし。

これまでを振り返ってみた

(初級)ウェブ解析士になる

私はウェブ解析士のことを知るまでは、独学で「ホームページをつくっていた」人間で、開発も上司の書いたプログラムを修正しつつ学んでいたようなサラリーマンでした。2010年くらいからクライアントさんに投資対効果を相談されるようになり、だいぶ迷って失敗もしていたのですが、2012年にウェブ解析士のことを知って、人生が変わりました。

今まで、マーケティングのマの字も知らなかった人間です。「そういう概念があるのか!」って、目から鱗がボロボロ落ちてドラゴンが生成されてしまうくらいには、新しい世界でした。めちゃくちゃ面白くて、当時の初級のテキストを時間を忘れるほど読みこんだり書き込んだりしていたので、「初級の勉強時間は何時間くらいですか?」と聞かれても、自分がどれだけ時間を費やしていたのかわからないのが正直なところです。適当に答えていましたゴメンナサイ。

そして同年7月頃に臨んだ初級ウェブ解析士の試験では、鼻息荒く満点を目指していたものの、9X点(忘れた)だったことに対して湧いた気持ちは怒りでした。「これは絶対問題が悪い!」と。

今にして思えば、おそらく計算問題を間違えていたと思うのですよね。ウェブ解析士マスターになっても、割り算ができなかったので。当時は「%で割る」という概念が腑に落ちず、CVRとCV数からセッション数を出すまでに相当時間がかかっていたんです。

上級ウェブ解析士になる

そんなわけで、「一体ワシの何が悪いというんじゃい!」と言わんばかりに、自分のマーケティングの知識を検証する気持ちで上級ウェブ解析士に殴り込m挑戦することにしました。初級は新潟にイケメンG先生が来てくれていたのですが、上級は東京開催のみ。8万円の講座ですが、旅費交通費込で12万くらいでしたね。安宿でしたが、東京は雪がなくて歩きやすかったのを覚えています。

そしてマーケティングを学ぶことになったわけですが……これがまったく理解できませんでした。フレームワークは、まだ理解できるんです。けれど膨大な計算の表は、気を抜くと何を計算していたのか見失ってしまいます。レポートに至っては、考え方をプロセスではなく結果として覚えるしかない状態に陥ってしまい、とことん打ちのめされました。全体像が見えないまま講座は進み、質問したくても質問するための言語化ができず、合格できる感触がまったくなかったので、試験にはお情けで受かったようなものです。今なら普通に落ちます。

「このままじゃ何もできないから、実践的に学ばないとヤバい」と危機感に背中を押されるように、ウェブ解析士マスターに申し込みました。

ちなみに、ウェブ解析士マスターになって数年後、ようやく上級のカリキュラムに一貫性が保たれたと思うくらいには教えにくかったので、私が上級を受けたときに拭えなかった違和感は間違ってたわけじゃなかったなって思いました笑

ウェブ解析士マスターになる

ウェブ解析士マスターの講座も新潟(長岡)から毎回東京に通っていたのですが、実は講座のことをほとんど覚えていないんですよね。レポートが大変で、再提出を食らいまくって、毎回へこたれながらも新鮮だった気持ちはあったはずなのですが……。上級の認定日が2012年12月2日で、マスターの認定日が2013年4月23日だったので、怒涛の日々だったことは確かです。4ヶ月間弱で取得したのか私……(今更)

よく覚えているのは、オープンセミナーのこと。

ウェブ解析士マスターの認定要件としてオープンセミナーの開催があって、そのときには当時代表理事だった江尻さんに新潟まで来ていただいたんです。車で迎えに行ったはいいものの、道を間違えてお昼も早々に切り上げて、開場もギリギリ。セミナーには仲間が数人来てくれました。みんな神。

そもそも、当時の私は人前に立って話す経験がなく、姿勢も滑舌も悪いうえ、頭が真っ白になってしまったんです。江尻さんにほとんどフォローしていただき、仲間からも「まあ、がんばってたと思うよ」と評価されるほどでした。

そしてマスターの合格発表のときでも、「期待を込めて今回は合格」みたいなふうに言われたような記憶があります。とりあえず根性で通過したけれど、スキルとしてはまだまだという状態でした。上級もそうですが、昔は合否判定が甘かったんです。ただ、スキル不足は悔しいほど痛感していたので、認定をもらったからには前に進むしかなかったですね。

まだサラリーマンだった当時、ウェブ制作部隊の私はウェブマーケティングを社内に持ち込もうと思っていたんですが、「そういうのは自分の仕事をこなしてからやれ」とのことだったので、様々な理由をつけて辞めちゃいました(テヘペロ)
※この会社にはめちゃくちゃ恩があって、新卒で入ってから結婚しても出産しても所属させてもらっていたので、辞めるときにはこれでもかという理由をつけたんですが、それすら見透かされていたかも。

ということで、2013年6月1日に「コスギス」として独立。ウェブ解析士マスターを取得して2ヶ月後のことでしたが、その後も江尻さんは目をかけてくださって、ウェブ解析士協会の活動に関わらせていただきました。まだお尻に殻のついたままのヒヨコでしたが、おかげで今でもお付き合いをさせてもらっているクライアントさんがいます。

一番大きかったのは、ウェブ解析士マスターとして教える側に立ったことで、教えられるように理解するための習慣がついたことでした。これはもう、すべてが挑戦だったので、厳しかったけれども最高の環境でした。問題集をつくって Kindle で販売するのは数年間続けていましたし(そのあと協会のカリキュラム部として公式に作成することになりました)、アドベントカレンダーもやってたんですよね。昔の記事……懐かしい……調べてみたら、2012年から2016年までやってました。

とにかく自分の学びになると思ったことは何でも飛び込んでいた(巻き込まれに行った)ので、小川卓さんや清水誠さんにもお会いできて一緒にプロジェクトをやったり、たくさんのマスターの皆さんとプロジェクトをやったりと、もう、戦友のような仲間がたくさん増えました。馴れ合うわけでなく、お互いを尊重した上で弱さを共有し補完し合える仲間。最高です。そういえば温泉にも行ったなあ。

そうやって、ウェブ解析士マスターとしての業務を続けて数年もすると視野が広がってきて、同じことを伝えていても、コミュニケーションが円滑なチームは成果出やすいことに確信を得るようになりました。「もしかして、私のコンサルティング能力とは関係ないのでは?」と思ったことがキッカケで、本格的にコミュニケーション心理学とストレングスファインダーを学ぶことにしたんです。

そうやって得たひとつの答えは、「信頼関係がすべてを解決する」でした。私自身のスキルは大したことないので「ウェブ解析士マスター」という肩書きによって信頼を得ていたことは、たくさんあったと思います。その信頼に応えたいと思う気持ちだけで、この10年、成長できたんじゃないかなって。

そんなふうに紆余曲折を経てきた私でも、「コスギさんは師匠です!」と言ってもらえるくらいになったので、私に限ってはウェブ解析士の資格で人生が変わったと言っても過言ではないです。思い出すと、ちょっと泣けてくる……めちゃくちゃ助けてもらったなって。もらった恩が大きすぎるので、ちょっとずつ恩送りしているのですけども。

退会を決めた理由はシンプル

自由に学べる環境は整備されている

10年経って、ウェブ解析士協会も色々と変わりました。カリキュラムはわかりやすくなりましたし、安定的に毎年更新されていますし、いつウェブ解析士を受けても申し分ない内容です。認定試験も、知識や記憶力ではなく考え方を問うものになっているので、吸収しやすい内容になっています。

そして、WACA会員向けのセミナーも増え、テキストではカバーしきれないノウハウを学べる環境です。上質な内容を破格で得られます。元 Google の金谷さんが顧問に入ったことで、検索に関する興味深いセミナーも開かれていますし。

更に、WACAの認定資格の1つである、SNSマネージャーは心からオススメしたい。特に上級。運用企画書は実務を想定している内容なので、自社で使うために資格というプロセスで学べます。解析についてはウェブ解析士と合わせて学んだほうが理解に深みが出るかと思いますが、講師陣がSNSを楽しんでいるので、学べることはとても多いですよ。

超個人的には、ウェブ解析士 → SNSマネージャー → 上級SNSマネージャー → 上級ウェブ解析士 の順で取得すると、全体 → 特化 → 全体 と視野がこじ開けられるので、メキメキ力がつくと思います。ウェブ解析士だけだと、オードブルとか幕の内弁当みたいな感じなので、その中で自分が特化したいスキルを選んで深めるのがオススメ。

講座の内容は平準化されていますが、やっぱり講師の色は出ます。独学メインでやりたい方は関東方面の講師、コミュニケーションも大切にしたい方は関西方面の講師をオススメしたいです。もちろん、ご自身の地域の講師がいるなら師匠にするのが一番です。特に少人数でやっている講師は、親身に相談に乗ってくれます。

ちなみに、マスターはみんな忙しいので「忙しそうだから、声かけるのは申し訳ないかな……」と思っていると成長の機会を逃します。邪魔になるくらい突っ込んで大丈夫。そんな人のあしらいくらい、みんなわかってますから。

そんなわけで、学びたいと思ったことを学べる環境は、相当整っていると思います。インプットばかりで……と思ったら、学んだことを活かすために委員会に入ったら良いのではないでしょうか。以前より少しハードルが上がっている(=能動的な人が多い)ので、挑戦できる機会は多いですし、「戦友」も得られますよ。

私にとっての刺激がなくなってしまった

ここ数年で協会が組織として構造化されつつあることで、昔のようなカオスはかなり減りました。オンラインやオンデマンドで学べるコンテンツは飛躍的に増え、トラブルはゼロにならないまでも、激減したと思います。知らない間に色々あったらしいのは、今度お会いできた方にオフレコでお話しするとして……むしろ私もカオスに一枚噛んでいたのかもしれないのですが……

昔、オフラインの会場に来ていただく講座しかなかったときは(受講生さんも大変だったと思いますが)、私自身も受講生さんたちのフィードバックから学べることが多く、とても刺激になっていました。基本、100%の同じ内容を継続するより、300%を目指して追求したほうが、結果的に継続したんですよね。次はどんな場にしようかと考えるのも楽しかったです。

ただ、オンラインになると手軽な分、一方通行で教えることが増えてしまい、受講生さんからのフィードバックが薄く、やりがいを見失ってしまいました。それでもと試行錯誤してみましたが、先述のとおり、あまりに刺激的な日常を過ごしてきたので、オンラインではやっぱり物足りないのです。

とはいえ、この感覚は時代遅れかなとも思うのですよね。スマートに自分のペースで学び、糧にするのもしないのも本人次第。そんな時代かもしれません。学び方がスマートになったため、育てる側に立つにしても物足りなさを感じている状況なので、私がWACAに求めるものは、もう満たされてしまっていたんです。

満足したら終わりだと思っている人間が、満足したので、終わる。何かトラブルがあったから辞めるのではなく、理由はこれだけでした。そこに気づいてしまったのが今年の10月で、そこからは自分の気持ちを言語化するためのエンドロールでした。

そんな中、やっぱりオフラインの熱気は素晴らしいと再認識する機会はありました。オンラインは学びやすいですが、孤独なまま学べる人はそう多くありません。オフラインで知り合って、SNSでつながって、自分の挑戦を応援してくれる人がいる環境で人は成長するのだなあと。だから、“わざわざ” リアル会場に足を運ぶような物好きは、同じような物好きと高め合うのが一番なんですよね。類は友を呼ぶなら、友が類を呼ぶ環境は大事。

とはいえ、すべての人間が成長思考ってわけでもないので、学び方を選べるWACAの構造はめっちゃいいと思います。

ただその熱気の中で、自分がすでに一歩引いた立場から見ていること、仲間に感謝はしていても、師匠と仰げる人はいないことを実感して、やっぱり物足りなさを感じました。こういうの、転職活動でもあるみたいですね。今の職場環境では自分の成長が見込めないから次に進む、みたいな。とても似ていると思いました。私の場合、本格的な老害になる前に去りたいのも大きいです。すでに老婆心で粉を吹くレベルですから……(このエントリーも)

何があれば辞めなかったのか

ついでに、何があればWACAを辞めなかったかも、と考えたら、コーチングの提供によるフォローかもしれません。ウェブ解析士の資格取得プロセスで得たインプットは、アウトプットする前に思考の整理が必要なんですが、それが本人の能力や環境に依存しているため、盲点が見過ごされてしまっているんじゃないかなとか。過去の私みたいに勘違いしてイキっていることもあるし……ダニングクルーガー曲線そのまんまでしたからね。恥。

他者と話したほうが自分の思考を整理しやすい方はなおさら、自分でなんとかするのが当然のような環境では、何を相談したらいいのかすら言語化できません。そんな状況なので、講師に相談するにも時間がかかってしまいます。だからこそ、懇親会で紐解いてもらったりする機会が貴重ってことになるんですが……それでいいのかしら。

ウェブ解析士はコンサルタントを育てるカリキュラムでもあるので、傾聴よりもアドバイスするほうが板についている人がほとんどです。そんなこともあって、WACAの組織としてコーチングのアプローチを盛り込むのは難しいだろうとも思います。「この先どうやって資格を活用したら良いのかわからない」とモヤッている方は、どうぞお気軽に相談してください。WACAにいてもいなくても私のスタンスは変わらないですが、離れた相手だからこそ話せるみたいなのもあるかもしれませんし。

あ、その点ではSNSマネージャー(特に上級)はチーフがメンターの構造になっているので、「他者と一緒に学びたい」「師匠が欲しい」と思っている人にはおすすめですし、SNSの運用も合っていると思いますよ。

ウェブ解析士マスターの肩書きがなくても解析できる人に

WACAを辞めるといっても、ウェブ解析を全部わかったなんてことはなく、むしろGA4は苦手だし嫌いです。でも、クライアントさんが使っているから使うしかないし、定量分析からは逃れられないので、Looker Studio と連携して、見たい KPI だけ見るようにしています。コロコロ変わるGA4の仕様まで突っ込まれるような業務は、信頼できるウェブ解析士マスターの仲間と一緒に請けています(こういう補完関係ができたのもWACAのおかげ)。

そうやって省力化していった結果、学ぶことが限られるようになりました。自分は仮説を立てて、分析は ChatGPT にお願いすればやってもらえますし。ビジネスフレームワークも ChatGPT が教えてくれますし。むしろ中小零細企業のことなんて、現場の話を聞かないとわからないことだらけですから、クライアントさんから学べることのほうが多いんですよね。

施策をやるのも人ですし、知恵を持っているのも人ですから、そこにフォーカスしないと見えるものも見えないなって。見えた気になっている状態でGA4ガーとかやってても、上滑りするだけでしょう。何度痛感したことか。

AIの登場で、コンサルティングも分析業務も任せられる時代が始まって、5年後にウェブ解析士ができることって何だろうなあと考えていたんですよね。今のところ、AIにお願いできるように課題を切り分けて、一緒に決めて進めることなんじゃないかと思っています。決めるのが人なのは、今後も変わらないでしょうし。でも、1人では決めにくいことも多いと思うんですよ。一蓮托生で一緒に決めて、進んでいくのがウェブ解析士の仕事なんじゃないのかなとも。それを「ウェブ解析士」と呼んでよいのかは疑問が残りますが。

私は施策をしたあとの検証は必要だと思っているので、そのための解析の知識はあったほうが良いのですが、ビジネスフローの中で自分の強みはどこにあるのかを見極めて、どう磨くかだけで良いじゃんと思うようになって今に至ります。自分で全部やろうとしなくていいんですわ。

現在の私は、GA4は嫌い、Google サーチコンソールには頼りまくって Looker Studio と連携し、Microsoft Clarity を遊び倒すスタンスです。WACAを退会しても解析をやめるつもりはないですし、何よりGAのユーザーエクスプローラが好きで眺めていた私にとって「ユーザー行動分析ツール」の Clarity は大好物なんです。最近は Copilot の機能が他にも取り入れられていますが、検証するのはまだまだ人間。とはいえ、過去のデータと比較して自動で提案してくれる未来は、そんなに遠くない気がします。

ということで、ウェブ解析士マスターの肩書きがなくても、Microsoft Clarity が大好きな人として認識していただくため、今以上に精進します。チーフSNSマネージャーでもありましたが、SNSの分析のほうがAI向きかもしれません。こっちは目的とか目標とかの戦略部分がしっかりしていればなんとでもなります。個人的には、市場判断に課題感。課題が見つかるとワクワクしてきますねー

これからもウェブ解析士としてやっていきたい方へ

もしご自身の強みがぼんやりしていたら、「はたらきかたのつよみチェッカー」でザックリと4つの傾向を出せます。そして、以下を確認してみてください。

https://coaching.kosgis.com/service/training/easy-strengths-checker/
考えたいが大きい

思考力と分析力に長けているため、教える側を目指すと知識を棚卸しできて充実します。ただし、思考時間を必要とします。紙などに書き出したり、他者にアウトプットする習慣をつけ、効率よく思考を整理する環境を整えましょう。自分なりのビジネスフレームワークをつくると効率化しやすくなります。

WACAの活動に参加するなら、様々なセミナーに参加してレポートを書くのもオススメです。カリキュラムを独学しやすいので、ご自身の思考の赴くままに、たっぷり学び尽くしてください。物足りなくなったら、事務局に相談してみると良いですよ。事業推進部とつながると思います。今はAI活用のネタがホットかな。

助け合いたいが大きい

クライアントから愛され、一緒に成果を積み重ねていくことに長けています。何よりも信頼関係を構築することを目指すと充実します。人間関係に左右されるため、職場やクライアントは選びましょう。とはいえ、必要以上に自分を卑下しなければどんな相手とも信頼関係を築けるため、その上で一緒に学んでいきましょう。

WACAの活動としては、会員部に参加すると学べる上に仲間が増えるので一石二鳥です。まずは支部長に相談してください。上位資格を目指すより、興味のある周辺情報をオフラインで学べる環境に身を置くのがオススメ。講師の話を五感で得るのはもちろんですが、同じ受講生のアウトプットを挟むと吸収しやすくなります。

動かしたいが大きい

前に立ってリードすることに長けているため、導く側を目指すと充実します。良くも悪くも目立ちやすいため、社会貢献などの広い視野を前提に活動しましょう。自分より上の立場の人から教えられることが増え、伸びたいように育っていきます。尊敬する人を見つけ、可愛がられて育つ環境を整えましょう。師匠の数だけ成長します。

WACAの活動としては、ウェブ解析士マスターか、チーフSNSマネージャーを目指しましょう。動きやすい上流にいるほうが活躍します。ただ、合わない人はとことん合わないので、尊敬できる講師を見極めましょう。非難は未熟者がやることなので、謙遜と社会的意義を見失わなければ、何をやってもうまくいきます。

こなしたいが大きい

決められた業務をコツコツ継続したり、しっかりと終わらせることに長けています。考えながら手を動かすよりも、「思考」→「行動」とフェーズをキッチリ分け、余計なことを考えずに作業できる環境が必要です。プロジェクトには仕組みを作るフェーズから関わって、終わりを意識した安定性を担保しましょう。

資格を取得するプロセスより合格を目標とする傾向があるため、ゴールを資格取得の先に置くと資格が手段となり、活かしやすくなります。もしWACAの活動に参加するなら、委員会の議事録役からやると現状を把握できます。そのうえで、平準化できそうなところをサポートしてみてください。課題は多いので……笑

結果はバランス良く出ることのほうが多いので、違いが1%程度でも、一番大きい項目を見るのがオススメです。元ネタはストレングスファインダーなので、興味があればメリデメを確認してからどうぞ。

まとめ

WACAの退会エントリーなんてダサいから書くことはないだろうと思っていて、Microsoft Clarity のフィルターをまとめた記事をアドベントカレンダーのネタにする予定だったのですが、気づけば10,000字近くも書いてしまいました……それなりに思い入れのあった10年でしたし、ウェブ解析士の資格で人生が変わったのは間違いありません。

ただ、私は満足できないので、また新しい世界で師匠を探しに行きます。今のところ、顧客の視座の考え方を深めながらウェブの制作と施策と検証をやりつつ、チームという形態の可能性を深め、50までに某コミュニケーション心理学の教授まで取りたいなあと考えています。やっときゃ良かったなんて思いたくないので、やりたいことは全部やりたい。なーんてフラグを立てて途中で死んでも、悔いはないです。やりたいと思って進んでいるならそれでいい。人生の幸福度は結果ではなく、自分が主体的に選択するかどうかに比例するそうですよ。

だから、これからウェブ解析士の資格を取るべきかどうかを迷っている方への思いは、「知るかそんなもん、欲しけりゃ取れよ」ってのが本心なんですが、構造的に自分で考えられる人向けになっているのは(今のところ)しょうがないです。どんな資格も受け身で何かを得られるようなものではないので、「欲しい」という気持ちが本心なら大丈夫です。あとは、興味を深めるか、仲間を見つけるか、トップを目指すか、仕事に活かすかなどを考えるきっかけにしてください。

それに、フォローしたがっている人はたくさんいるので、今回のアドベントカレンダーに参加している方々のSNSをフォローするところから始めてみてください。

では、良いお年を。コスギでした(/・ω・)/

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Microsoft Clarity ならではのフィルター設定を解説(オススメもあるよ) https://clarity.kosgis.com/blog/microsoft-clarity-filters/ Sun, 17 Dec 2023 07:54:48 +0000 https://clarity.kosgis.com/?p=255

ごめんください。クラリティ大好きコスギです。 Microsoft Clarity も3周年だそうです。デザインの一新以外にも、色々とありましたね。最近だと、ヒートマップにも Copilot が使えるようになりました……ヒ […]]]>

ごめんください。クラリティ大好きコスギです。

Microsoft Clarity も3周年だそうです。デザインの一新以外にも、色々とありましたね。最近だと、ヒートマップにも Copilot が使えるようになりました……ヒートマップなら、自分で見たほうが良いかなって印象もあるのですが。もうちょっと使い込みたい。

https://clarity.microsoft.com/blog/3rd-year-of-clarity/

今回は、Microsoft Clarity の「これは特徴的だし、オモシロイな」と思ったフィルターについてです。期間の設定など、よく使われる設定は省略しています。公式ドキュメントには全部載っているので、わからないところは合わせてチェックしてください。英語ですが、ページの翻訳一発でいけます。

https://learn.microsoft.com/en-us/clarity/filters/clarity-filters

Microsoft Clarity はもちろん、アクセス解析ツール全般に通じますが、フィルターを選んで使うのではなく、自分やクライアントのサイトに訪れるユーザーの行動の仮設を立ててから、データを見ましょう。そうすれば、自然に必要なフィルターを選ぶことができます(「この切り口が欲しいのに足りない……っ!」って思えてくると、カスタムタグに手を出せるようになります)。

ユーザー情報

曜日

Microsoft Clarity のタイムゾーンは UTC とのことなんですが、確認する限りでは日本時間になっているぽい(深夜1〜4時の録画データが日中よりも極端に少ない)のですよね……?もし違和感があれば調整の必要はありますが、日本時間になっていると考えられるなら、曜日によるフィルターは使いやすいです。

平日と休日でアクセスされやすいページの傾向が異なるようなら、平日は toB のニーズ、休日は toC のニーズが高いので、もし「toCのつもりでやっていたけど、平日のワークタイムにもアクセスが多い」のであれば、toB の展開もしやすくなります。

ここまではGA4などの数値ベースで見えるのですが、クラリティはユーザー行動分析ツールなので、ワークタイムに来るユーザーの仮説を立ててから録画の Copilot をさらってみると良いですね。

「対象とするユーザー像によっては使えるフィルター」なので、傾向がわかっているなら無理に使わなくても問題なし。

Clarity ユーザー ID

GAでいえば「ユーザーエクスプローラ」と同様のことができます。ユーザーを匿名化して、複数のセッションを横断して分析できる機能です。

たとえば、コンバージョンしたユーザーで絞り込むセグメントをつくり、Clarity ユーザーIDで絞り込むと、コンバージョンまでのユーザー行動がわかります。

母数にもよりますが、Copilot にも助けてもらいながら最低でも20件くらい行動を眺めていると、共通した動きが見えてきます。スムーズにコンバージョンしていないユーザーを見るのがポイントで、セッション数や閲覧ページ数が多いユーザーから見ていくと改善ポイントがわかりやすいです。

ユーザーによる処理

このセクションは、まさに Microsoft Clarity!ってフィルターが多いですね。クラリティは日本語で使えますが翻訳がわかりにくいため、英語表記を見ておくとわかりやすいです。

分析情報(Insights)

イライラしたクリック(Rage clicks)

ユーザーが同じところを何度もクリック/タップしたデータです。「一度クリックしたのに動かなくて、またクリックした」ような状況を確認できます

たとえば「フォームのボタンを押したのに反応しない」といった問題を発見できます。時々、シングルクリックで良いところをダブルクリックする方もいるので、録画を見たときにダブルクリックがデフォルトの方なら気にしなくてOK。

デッドクリック(Dead clicks)

ユーザーがクリックしたものの、反応しなかったデータです。「クリックしたユーザーの期待に応えられていない」ような状況を確認できます

たとえば「スマホで画像を拡大して見たかったのに、拡大されない」といった問題を発見できます。イライラしたクリックと一緒に出やすいことが多いです。ただ、デッドクリックの中でも、文字を選択しながら読む方は意外と少なくないため、その場合は気にしなくてOK。

過剰なスクロール(Excessive scrolling)

ユーザーが想定外の速度でページをスクロールしたデータです。「ファーストビューで迷子にさせてしまっている」ような状況を確認できます

たとえば、検索結果からタイトルに惹かれてページを開いたものの、前置きが長かったり、お目当ての内容が見つからずにページを上下に高速スクロールしているような問題を発見できます。動画を確認したり Copilot に要約してもらったりして、問題がないかを確認しましょう(割とそこまで大きな問題ではないことが多い印象です)。

クイックバック(Quick backs)

ユーザーが新しいページに移動し、すぐに前のページに戻ったデータです。「ページを開いたけれど思ってたんと違う」ような状況を確認できます

たとえば、ページ内のリンクをクリックして次のページを見たものの、すぐに前のページに戻ったり、次のページに移動してしまったりする問題を発見できます。ただしこれも、ステップを示したページではよくあることなので、よく読んでもらいたいページに絞ってクイックバックが起きているかどうかを調べましょう。

こういったユーザー行動を確認できますが、意外と問題ではないことも多いので、重要なページに絞り込んで確認するのがコツです。

操作(Actions)

カーソルの動き(Cursor movement)

ユーザーがマウスを移動したセッションのデータです。モバイルやタブレットでは、ユーザーがスワイプした場合が該当します。スクロールやクリックのような行動よりも前のユーザー行動と言えます。

個人的には、使ったことがありません。強いて使うとしたら、クリックが多すぎるようなデータと合わせて、マウスが迷っていないかどうかをチェックするようなときでしょうか。

入力されたテキスト(Entered text)

ユーザーがフォーム要素などに内容を入力したセッションのデータです。コピペしたときも該当しますが、違いはわかりません。何を入力したかはわからないため、入力動作があったデータに絞り込む場合に使います。

これとコンバージョン行動の除外を合わせると、「何らかの入力はした(エンゲージメントが高い)のに、コンバージョンしなかった」というデータを絞り込めます。

選択している文字列(Selected text)

ページ上でユーザーがテキストを選択したセッションのデータです。ユーザーが読んでいるコンテンツやコピーされているコンテンツを識別するのに役立ちます。

このような行動をするとデッドクリックも起きやすいのですが、コピペされやすいコンテンツやコピペを想定していないコンテンツを確認することができます。

ページサイズを変更しました(Resized page)

ユーザーがブラウザのウインドウのサイズを変更したり、スマートフォンで横向き/縦向きを切り替えたりするセッションのデータです。横にはみ出た状態になっているか、コンテンツが小さい/大きいと感じさせている参考になります

別のウインドウで作業を促すようなページ(申込方法のステップなど)では、起こりやすい印象があります。個人的には、そこまで重視するフィルターでもないかな。

クリックしたテキスト

ユーザーが特定のテキストをクリックしたセッションのデータに絞り込めます。また、テキストを選択した場合も絞り込むことができますが、正規表現や部分一致ではなく、完全一致でしか使えません。

そのため、CTAなど特定のボタンをクリックしているかどうかを確認するのが現実的でしょう。

閲覧者の種類(Reader type)

コンテンツインサイト(Contents Insights)に対応できていると、有効になります。ブログなど、記事が多いサイトは設定しておくことをオススメします。

1回のセッションで閲覧しているページ数で分類できます。GAでいうところの「ページビュー数/セッション」ですね。

  • 一度で完了(One and done):ユーザーが1つの記事のみを閲覧したセッション
  • カジュアル(Casual):ユーザーが2、3件の記事を閲覧したセッション
  • 重度(Serious):ユーザーが4件以上の記事を閲覧したセッション

「Serious」は、しっかり読んでくれているユーザーですね。「重度」というより「真剣」では……。

アフィリエイトなど広告を見せたい方は「ページビュー数/セッション」はKPIになりえます。ブログは一見さんが多いので、動線をつくって「Casual」や「Serious」なユーザーの割合を増やせるような施策をおこなえるといいですね。

閲覧動作(Reading behavior)

ユーザーが記事を読む動作で分類できます。

  • 関与(Engaged):記事を読み終えたと判断できるセッション
  • ヘッドラインで破棄(Abandoned at headline):記事の見出し(タイトル)のみで遷移したセッション

ページへのアクセスには、ページの途中の見出しに直接アクセスすることもあるため、「ヘッドラインで破棄」は、表示したもののスクロールしていないという行動になります。

ページのタイトルが表示されて遷移したのであれば、あまりよろしくない直帰ですが、ページ内の特定の場所が表示されて目的のページに遷移することもあるため、良し悪しは仮説と実際のユーザー行動を見てみないと判断できませんね。

実際、目次によってSERPsのワンラインサイトリンクが出やすくなると、検索エンジンからのランディングがページの中央になることもあり、その下にボタンを置いているとそのまま遷移することは珍しくありません。SEO的な良し悪しとしては……検索エンジンから入ってくる動線ができているってことは、ユーザーの満足度につながっているのかなとは思います。

目標の設定

以前はUAの目標(コンバージョン)設定と連携できていたのですが、GA4の目標はまだ連携できないようなので、2023年12月現在ではカスタムタグで設定するしかないっぽいです。私だけ?

パス・トラフィック

アクセス解析ツールの一般的な設定項目なので省略。

パスの正規表現は、ChatGPTを使うと教えてくれるので便利ですが、基本は「含む」から絞り込んでいくといいですよね。

トラフィックの、ソース、キャンペーン、チャネルに関しては Campaign URL Builder と同じなのでわかると思いますが……「中型」はメディア(medium)のことです。翻訳班〜!

製品

Shopify でないと使えないフィルターが多いです。他のECでも使えるようになると良いんですけどもね。一般的なECサイトに導入した際にわかるのは、あくまで商品ページの閲覧行動。購入行動を分析するには、カスタムフィルターで対応は可能です。現状ではちょびっとメンドウなので、クラリティを使う理由がなければEC用の解析ツールを選ぶのも吉。

https://learn.microsoft.com/en-us/clarity/insights/e-commerce-insights

セッション・ページ

セッション・ページの継続時間

クラリティはページ遷移ではなく、10秒くらいの間隔でデータを送信しているため、ページの滞在時間がわかります。フィルターでは分単位の設定をするため、「1分30秒」なら「1.5」です。当然、セッションの滞在時間もわかります。ページ遷移で継続時間を得るツールよりも、実際の行動に近い数値を得られます。

最小値と最大値を設定できますから、(ランディングページのボリュームによって)30秒以下のセッションを絞り込んでみると、ユーザーが迷い込んだのか、目的を達成できなかったのか、などを調べることができます。

セッション・ページのクリック回数

1回のセッションにおけるクリック数や、1ページにおけるクリック数がわかります。

セッションのクリック回数なら、セッション別のページビュー数と合わせると「ページはたくさん見ているのにクリックが少なすぎる」「それほど多くのページは見ていないのに、クリックが多すぎる」なんてことが見えてきます。

ページのクリック回数なら、クリックが多いページのセッションを特定して、問題がないかを確認できます。デッドクリックが多い場合も含まれます。ユーザーのクセが原因になることは少なくないですが、クリックしても進まない場合は問題なので、確認しておきたいですね。

閲覧可能なページ/非表示ページ(Visible page / Hidden page)

これはどちらもページのセクションで使えるフィルターです。日本語だと意味がわかりませんが、「ユーザーがその画面を見ている/見ていない」時間で絞り込むことができます。翻訳班〜〜!!

たとえば、訪問したユーザーがブログ記事にアクセスしたとします。これが「閲覧可能なページ(Visible page)」の状態。まあ、問題ないでしょう。

そのブログ記事内で、参考ページなどの外部リンクを target=”_blank” で設定している場合、クリックすると別ウインドウや別タブが開きますよね。そうすると、ブログ記事は後ろで開かれたまま、ユーザーは参考ページを見ている状況になります。これが「非表示ページ(Hidden page)」の状態。

つまり、「閲覧可能なページ(Visible page)」より「非表示ページ(Hidden page)」の時間が長いのは(目的によりますがほとんどの場合は)大問題です。

ただ……個人的には、この指標は( Hidden ÷ Visible )の割合で使えばよいのでは……?と思ってしまうので、KPIにしている方がいたら、お話を聞いてみたいところです。MSさんにどんな意図で作ったのか聞いてみればいいのかー

あと、ページのサイズとか解像度とかはレスポンシブの不具合を知る手立てにはなるかもしれませんが、実機で確認するのが一番じゃないかと思っています。

カスタムフィルター

データレイヤーや Clarity API を設定して使うので玄人向けですが、KPIなら取っておきたいですよね。カスタムタグについては公式ページにもあるんですが、覚えておくのはwindows.clarity("set", "key", "value");だけです。

https://learn.microsoft.com/en-us/clarity/filters/custom-tags
カスタムフィルターを設定した図

カスタムタグのオススメ設定は後述します。ちなみに、Clarity API は javascript での設定になるので、そこまで難しくはありません。会員を区別して行動を分析する必要があるサイトなどでは役に立つのではないでしょうか。

https://learn.microsoft.com/en-us/clarity/setup-and-installation/clarity-api

オススメの Microsoft Clarity セグメントなど

以下の設定と合わせて、期間やデバイスの違いを見たり、Clarity ユーザー IDで絞ったユーザーの行動を観察してみてください。録画は30日間までしか見れないので、録画データによる分析が必要なら定点観測する仕組みをつくるのがオススメ。

なお、設定したフィルターは「セグメント」として保存しておくことができます。セグメントとして保存しておくと、「ウォッチリスト」としても使えるようになります。

GA4や Google サーチコンソールで集客状況を確認して仮説検証しながら改善しつつ、Microsoft Clarity でインサイトを確認して仮説検証しながら改善しましょう。どちらも大事です。数字の扱い方はツールによって変わるので、どのツールの数字をKPIにするのかは、最初に決めて相対的に検証するほうが迷いません。

コンバージョンしたセッション

過去30日間×サンクスページ閲覧

サンクスページはコンバージョン後のページを指します。以下のように設定すると絞り込めます。

  • 期間:過去30日間
  • 場所:閲覧済み URL / 指定の値で始まる / https://〜(サンクスページ)

これは定番ですね。コンバージョンしたセッションに絞り込み、デバイスごとにヒートマップや録画を確認します。Clarity ユーザー ID もわかるので、コンバージョンしたセッションだけでなく、その前後のセッションも確認できます。想定していた動きを検証しましょう。

コンバージョンしなかったセッション

過去30日間×フォームページ閲覧×サンクスページ閲覧除外×セッションページ数≧3

以下のように設定すると、それなりに熱量が高かったにもかかわらずコンバージョンしなかったセッションを確認できます。期間やセッションページ数のバランスを調整して、絞り込みましょう。

  • 期間:過去30日間
  • 場所:閲覧済み URL / 指定の値で始まる / https://〜 (コンバージョン前のページ)
  • 場所:閲覧済み URL / 除外 もしくは 正規表現を除外 / https://〜 (サンクスページ)
  • セッションページ数:最小値 = 3

日本語で使っていると、ここでも迷うのですが……パスの一致条件は以下のようになっています。翻訳班〜〜〜!!!

  • 指定の値で始まる(Starts with):前方一致
  • 次の値で終わる(Ends with):後方一致
  • を含む(Contains):部分一致
  • 除外(Excludes):部分一致で除外
  • 完全一致(Is exactly):完全一致
  • 正確にはそうではありません(Is exactly not):完全一致で除外
  • 正規表現に一致(Matches regex):正規表現による一致
  • 正規表現を除外(Excludes regex):正規表現による除外

前方一致や後方一致による除外はできませんが、部分一致か正規表現で対応できます。正規表現をテストする機能もありますが、難しいと感じたら https:// からサンクスページを部分一致で設定すればOKです。ただし、サンクスページの下層にもパスが続くようなページも含むため、該当ページのみが一致するように設定しましょう。なお、完全一致で除外しないのは、パラメーターを含む場合が多いためです。サイトの仕様に合わせて設定してください。

該当するのはセッションなので、ユーザーは別のセッションでCVしている可能性もあります。ユーザーの訪問回数はフィルターで設定できないので、Cookie を作成してカスタムタグを設定することもできますが……現状、デフォルトで得られないということは、Cookie を使うことによるリスクや、KPIとしてはそれほど重要ではないと考えても良いのかもしれません。ユーザーベース(おそらくIPとネットワーク情報)で見ることはできますしね。

解約しそうなセッション

過去30日間×該当ページ閲覧

解約や退会の方法を説明しているQ&Aなどのページを設定します。これまでの設定同様に、以下のように設定すると絞り込めます。

  • 期間:過去30日間
  • 場所:閲覧済み URL / 指定の値で始まる / https://〜(退会の方法を説明したページなど)

この条件で、録画データを(セッション別)ページ数で降順ソートすると、数字としては興味関心の高いユーザーとなりますが、実際の行動は、解約をするためにサイトを回遊していることになります。解約の理由はさまざまですから、無闇に引き止めるのではなく、インサイトを把握したうえでミスマッチをなくすための改善を行いたいですね。

コンバージョンしたセッションの応用で、解約後のサンクスページを閲覧したセッションに絞り込むと、解約前によく見るページを確認することもできます。同じページでもユーザーのニーズによって見るところが変わりますので、ヒートマップで比較してみると違いが見えるかもしれません。

熱量高めのセッション

セッションページ数≧3×関与(Engaged)

コンテンツを熱心に読んでくれているセッションを絞り込むものです。コンテンツフィルターの閲覧動作(Reading behavior)を使います。サイトのボリュームによって期間を調整してください。

  • セッションページ数:最小値 = 3
  • ユーザーによる処理:閲覧動作 = 関与

単純にセッション別ページビュー数を見るだけでなく、コンテンツフィルターを使っているのでブログの動線ができているかどうかを確認できます。ちなみに、私の本家サイトは5ページ以上見てもらうことを想定しているコンテンツを用意しているため、最小値は5になります。絞り込んだ後、閲覧ページ数を降順でソートした録画を見て原因やニーズを調べます。

これを応用して「熱量が高まりきらないセッション」も見ることができますが、私の場合は、動線が確保できているはずなのに迷っているユーザーがいないかを確認するために上記を使っているので、熱量が高まりきらないセッションを見ても意味がないかなと思っています。その指標が目的達成のマイルストーンになっていて、その後の改善施策につながるかどうかを大切にしましょ。

色々と語りましたが、Microsoft Clarity は解析初心者でも扱えるツールです。ホームページの中でも「このページは一番重要なんだけど、ココに来ているユーザーは何をしているんだろう?」という問いから始めて、その重要なページに絞り込んだヒートマップや録画を見るところからやってみましょう。

オススメのカスタムタグ

以下はGTM(Google タグマネージャー)がすでに導入済みか、HTMLのことがわかる方向けの内容です。

カスタムタグは、設定後30分〜2時間程度でデータを取得するようになるそうなので、次の日まで待たなくて良いのは画期的かもしれません(データが取れているかの検証もしやすい)。

ページタイトルの設定

Microsoft Clarity にはページのタイトルで判別する方法がないため、pageTitleをつくっておくと便利です。該当ページの閲覧をすぐに絞り込めるのはもちろんですが、「404 Not found」のページを絞り込んだ改善が地味に使えます。URLでは判別しにくいですから。

GTMですでにクラリティを設定済みなら、以下のようにページタイトルを変数定義しておき、カスタムタグを設定するだけで使えます。

JavaScript 変数でページタイトルを定義
ページタイトル送信用のカスタムHTML

コンバージョンの設定

特にECサイトでは Shopify 以外のコンバージョンが取れないため、カスタムタグでコンバージョンを設定しておく必要があります。以下の2つの設定が考えられます。

  1. 「すべてのコンバージョン」の代わりに、コンバージョンの有無を設定
  2. コンバージョンの項目を設定

②のコンバージョンの項目は、ECなら「商品名」、企業サイトなら「資料請求」や「セミナー申込」などが考えられますが、分析するための軸となるため、戦略的に決めてから設定しましょう。他の指標と重複するようなものは設定する必要もないですしね。

①のコンバージョンの有無に関しては、以下のように「トリガー」で取得する条件を設定し、渡すデータはすべて「Yes」にしておきます。

コンバージョンがあったことを送信するだけのカスタムHTML

特定のサンクスページ閲覧でコンバージョンを取得できるなら、「パス」セクションの設定と合わせるだけでコンバージョンの項目を指定できます。サンクスページ以外でも、GTMでトリガー設定すれば使えます。コンバージョンの項目もチャレンジしてみましょう。

その他はニーズに応じて

カスタムタグは個人情報を取得することもできてしまいますが、アクセス解析ツールに個人情報を含めるのは禁忌と思っておいてください。アカウントをBANされる可能性もあります。

それ以外で、考えられるのは以下のような項目です。

  • コンテンツカテゴリー:サイトの規模が大きくて、さまざまなカテゴリーが含まれている場合に使えます。GAのコンテンツグループ機能のような感じ。
  • 会員の属性情報:ログインしている会員のランクや年代などの属性情報をデータレイヤーに設定できます。会員IDは限りなく個人情報に近いため、含めないように。
  • 特定のボタン押下:スマートフォン環境における通話用のボタンや、動画の再生、SNSのシェアボタン、チャットウインドウの開閉など、特定のボタンをタップ/クリックのアクション項目を設定するものです。メインのコンバージョンやマイクロコンバージョンになりますよね。アクションのあったページも合わせて確認したいところ。
  • フォームの送信エラー:ちょっと開発が必要ですし送信件数が多い場合に限られますが、どこの入力項目でエラーが出るのかを絞り込めます。
  • サイト内検索行動:サイト内の検索フォームに入力したセッションを絞り込むものです。エラーやコンバージョンなど、他の指標と合わせて使います。どんなクエリを入力したのかはGA4に任せましょう。

他にも、「ステップ数の多いフォームの遷移」や「モーダルウインドウ(ポップアップ)が表示された行動」、STP分析やRFM分析のための購買行動など、ユーザーの行動に紐づくチェックポイントはあります。サイトの目標に対して、ユーザーをどのようにエスコートするのが良いのかを見極めて設定しましょう。

まとめ

ユーザー行動を考えるためには、AISASやAIDMA、ULSSASやカスタマージャーニーマップ、(私が大好きな)コンセプトダイアグラムなど、さまざまなフレームワークがあります。まずはそのような「型」を使ってユーザーのフェーズが転換するポイント(=コンバージョン)を把握し、検証しましょう。

Microsoft Clarity は解析初心者にもわかりやすいツールですし、これまで解析に興味がなかった企業にも導入しやすいのですが、簡単に時間が溶けます。解析のために工数を使ってしまうのは本末転倒なので、見るべきところを定めてから画面を開くようにするのが鉄則です。

どうやって活用したら良いのか悩ましい方は、どうぞご相談ください。

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