【Microsoft Clarity 事例】ネット回線マニアさま(アフィリエイトサイト)

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はい、ごめんください。クラリティ大好きコスギです。

今回もアフィリエイトサイト、ネット回線マニアさまのサイトを解析してみましたので、ご紹介します。

ネット回線マニア
ネット回線マニア 当サイト『ネット回線マニア』は、自他ともに認めるネット回線マニアの主婦くみたろうが、世の中に無数に存在するインターネット回線を取り上げ、様々なテーマで解説する情...

特に解析してほしいページはありますか?

「【戸建て向け】月額料金の安い光回線ランキング7選!5千円以下で利用可能!」 です。2カ月前はCVが多かったのですが、最近あまりこのページから注文が発生しなくなったため。

一番CVRの高いページはどれですか?そのCVRが高いのはなぜだと思いますか?

「GMOとくとくBB光は公式特設ページからの申し込みが1番お得!工事費&解約金0円」 ですね。ページに訪れる方の目的意識が、すでに購入したいとはっきりしているためだと思います。

ということで、アフィリエイトサイトの中でもページに特化した解析を行います。GA4もきっちり連携されていてさすがです。Microsoft Clarity でコンバージョンを取得するのは Microsoft 広告との連携くらい(の認識:2023年7月現在)なので、ボタンクリックを確認してみましょう。

目次

ユーザーの背景をペルソナとして行動仮説を立てる

では、マーケティングの王道である「誰に」の部分です。ネット回線をどれにしようか迷っている相手に対してのサイトということはよくわかるので、あとはもっと具体的な背景でページごとの判断は変わりそうです。

ちなみに、こちらのサイトが Google にどのように見られているかというと、以下のようなトピックで構成されているようです。

  • 違約金
  • オンラインゲーム回線
  • ホームルーター
  • フレッツ光
  • 解約金
  • キャッシュバック
  • nuro光 …… など。

「違約金」や「解約金」が含まれていることから、Google からは「乗り換えの情報に強いサイト」と見られているフシがあります。……と、私は判断するのですが、こういったトピックは実際のサイト運営者が確認するのが一番ですね。競合サイトと見比べてみて、自分のサイトがニーズマッチできているかを考えるネタにしてください。

先日の住さんのセミナーで「今はエンティティと検索意図の時代」というのが印象的だったので、分析にもエンティティ(Google は「トピック」と表現しています)を考えてみようと思った次第です。ちなみに上記はサイト名を画像検索したときに出てくる項目。

ユーザーの背景からペルソナにする

今回も特定のページを解析するため、シンプルなニーズに基づいたペルソナを考えています。

今回は上記をふまえ「自宅のネット回線の乗り換えを検討しているユーザー」と想定します。こちらのサイトは意外と(?)パソコンからのアクセスも25%程度ありますが、ほとんどはモバイルなのでスマホから確認してみましょう。確認するのはこちらのページ。

ネット回線マニア
【戸建て向け】月額料金の安い光回線ランキング7選!5千円以下で利用可能! 月額料金の安い戸建て向けの光回線を7つ厳選し、ランキング形式で紹介いたします。 1.Fon光 2.So-net光minico 3.enひかり 4.おてがる光 5.@スマート光 6.GMOとくとくBB光 7...

現在のユーザーニーズに寄せるのであれば、Google サーチコンソールなどを使って流入クエリを見てみるとわかりそうです。たとえば、すでに選択しようとしているサービスがあるのか、全体を知りたいのかでも少し変わってくるんですよね。CVRが落ちているのは、時期的に、後者が減っている可能性もあるかもしれません。「光回線」の検索トレンドを確認すると、確かに山があるようです。関連トピックに「ahamo」があって、そのボリュームが倍くらいあるので、回線を引くということそのものの全体ニーズが落ちている影響もあるかもしれませんね。

Google トレンドで見たときの傾向

とはいえ、今回はサービスを比較したいというニーズを持って閲覧したと仮定して、ページを見てみます。

  • 日付が最近だから、だいぶ更新されてるのかな(2023.6.10更新)
    〈心の声〉作成日がないのは気になったけれど、「新しいのね」と認識できたので問題ないと思います。
  • excite MEC光の月額料金高いけど、ランキングは1位なんだ?
  • 割引なしで利用できる?割引がなくても5000円以下っていうことかな?
  • 新規開通と乗り換えのポイントって何だろう
    〈心の声〉ここは結論が出てなさそうですが、情報量のおかげで忘れました……チェックポイントがある割には新規と乗り換えのところにはコメントがないのがちょっと気になります。
  • 高速料金っていうのがあるんだ。開通工事費は無料がいいね。
    〈心の声〉「すでに探していればわかる言葉」は、他のサイトを見る状況をつくる要因になるので、本当に初めての方を想定して情報設計しておくと、他のサイトを見なくても検索を終わらせることが可能になると考えられます。
  • 開通工事費と開通手続き料の違いって何だろう
    〈心の声〉情報量が多いとやりがちですが、お金が関わってくる言葉のゆらぎはなくしておくことをオススメしたいです。
  • ボタンと「詳しくはこちら」は、同じURLなんだろうな。
  • GMO光アクセスは高速通信規格が標準対応してるのはちょっと期待できそう。これは乗り換えにいいんだっけ??
  • Fonの提供エリア知りたいな。公式サイト行けばいいのか…(公式サイト確認)…新潟はないのかー
    〈心の声〉情報を載せないことでクリックを誘導できるのはとても良いと思います。
  • スマート光はキャンペーン特にやってないけど、開通工事費が無料?通常プランと格安プランで開通工事費が違うだけなのか。高速通信ができるv6は申し込みしないといけないのね、めんどくさそう。
  • enひかりは難しそうだな.。月額料金はそんなに変わらなそうだけど開通工事費とか地味に痛いし。
  • おてがる光は有料オプションつけるとまあまあそんなに他と変わらないけど、ちょっと情報が少ないかなあ。
  • so-netのは見る感じすごく良さそうだし安いけど、みんなが使うから混雑するんだね。夜に結構使うから、確かにこれはないかな。
    〈心の声〉ユーザーの立場になっているコメントに好感が持てます。
  • 高速通信がすごく気になるけど、そもそも高速通信に対応してない光回線のスピードってどれくらいなんだろう。
    〈心の声〉離脱を防ぐ意味でコメントがあっても良いのかも?とは思ったんですが、アフィリエイト戦略的に載せていないのかもですね。
  • なるほど、開通工事費は実質無料よりも普通に無料になっているところを選んだ方がよさそうね。
  • MEC光がなんかすごく良さそうだけど、本当に大丈夫なのかなって気がする。ソネット光の件もあるし。なんかデメリットないのかな。
    〈心の声〉ユーザーの立場からのコメントがあるだけに、サイトに誘導することを想定したうえで、ランキング上位の2つに関してもリスクになりそうな点はあっても良いのかも?
  • GMOとくとくBBとGMO光アクセスって同じなのかな。
    〈心の声〉これはもうサイトの問題……GMOってそういうとこあるよね!
  • 工事不要ってどういうことだろう。フレッツ光や光コラボレーションからの乗り換えが便利ってことね。
    〈心の声〉元々フレッツ光を使っているユーザーは多いと思うので、リスクでもあるけれど乗り換えは一番オススメとしても良いのかも。
  • エキサイトMEC光はそこそこ良さそうなんだけど、リスクがないからちょっと怖いな。もうちょっと知りたいな。
    〈心の声〉ここで公式ページに誘導しても良いのかも?
  • Fonは割と有名なのかな?安かろう悪かろうってあるよね。
  • 戸建て向けの料金がまとまってのは分かりやすいけど、他にかかるお金ってないのかな。
    〈心の声〉関連ページを見ればあるかもですが、もし乗り換えに関してかかるお金の総額がわかるページがあれば、内部リンクとして誘導しておいても良いかも。
  • 関連記事、画像で見やすいなあ……(クリックせず離脱)
    〈心の声〉メリデメ記事を最後に入れたら回遊を促せるかも。

全体的に、7つのサービスについて具体的に取り扱っているのでわかりやすいですが、excite MEC光とGMO光アクセスの情報が重複している印象を受けました。ここはMicrosoft Clarityでどんな動きをしているのか検証したいところですね。

行動仮説を振り返る

では、心の声をカテゴリーに分けて考えてみましょう。

検証できること

解析データを見て検証できるポイントです。後述します。

  • (Fonの提供エリアの)情報を載せないことでクリックを誘導できるのはとても良いと思います。
    → 実際にそれぞれのボタンがどれくらいクリックされているのか、見てみましょう。
  • excite MEC光とGMO光アクセスの情報が重複している印象
    → スクロール率と離脱ポイントを確認したいですね。

戦略によること

改善できそうだけれど、戦略としてそのように打ち出しているかもしれないポイントです。

  • 作成日がないのは気になったけれど、「新しいのね」と認識できたので問題ないと思います。
    → 更新日のみにしている経緯などがわかると、参考にしたい人がいそう笑
  • ここ(新規開通と乗り換えのポイント)は結論が出てなさそうですが、情報量のおかげで忘れました……チェックポイントがある割には新規と乗り換えのところにはコメントがないのがちょっと気になります。
    → 情報がないことは検証できないので、ユーザーのニーズ設定によるところかなと思います。
  • 離脱を防ぐ意味で(デメリットに関する)コメントがあっても良いのかも?とは思ったんですが、アフィリエイト戦略的に載せていないのかもですね。
    → 高速通信に対応してないことのデメリットがすでにあるなら誘導するのもアリです。YES/NOのフェーズではなく、WHICHのフェーズなら、比較のためにデメリット情報は知りたいですしね → 詳細がそれでしたか/(^o^)\

改善施策に使えそうなこと

コンテンツとコンバージョンにつながる気づきなので、施策案になるポイントです。

  • ユーザーの立場からのコメントがあるだけに、サイトに誘導することを想定したうえで、ランキング上位の2つに関してもリスクになりそうな点はあっても良いのかも?
    → テキストの方は内部リンクなので、「〜の詳しくはこちら」より「〜のメリット・デメリット」というアンカーテキストで誘導するほうが良いですね(まったく気づきませんでした)。
  • 元々フレッツ光を使っているユーザーは多いと思うので、(絞り込むことになるため)リスクでもあるけれど乗り換えは一番オススメとしても良いのかも。
    → 総合的なランキングとしての記事ですが、新規と乗り換えのニーズに対してはぼやけている印象があるので、ユーザーニーズによってはページを新規と乗り換えの2つに分けても良いのかもしれません。ページを増やさなかったとしても、新規と乗り換えのポイントが明確に記載されていると「比較」のニーズに応えられるのでは。
  • 関連ページを見ればあるかもですが、もし乗り換えに関してかかるお金の総額がわかるページがあれば、内部リンクとして誘導しておいても良いかも。
    → 見落としがちな費用はあるので、表の項目ですべてならそのように記載しておくと安心できます。もし他にもあってすでに記事があるなら回遊を促すと良いですね。
  • メリデメ記事を最後に入れたら回遊を促せるかも。
    → アンカーテキストが「詳細」だと公式サイトに行くイメージがあったので、オススメ2つのサービスのサムネイルを2つ並べると回遊を促せそうです。

シンプルに気になったこと

小さな盲点やバグっぽいところなので、確認してどうするか決めて対処するポイントです。

  • 「すでに探していればわかる言葉」は、他のサイトを見る状況をつくる要因になるので、本当に初めての方を想定して情報設計しておくと、他のサイトを見なくても検索を終わらせることが可能になると考えられます。
    → これは「誰に」でどこまでの相手を対象にするかにもよるのですが、違和感は本人も気づかないうちに溜まっていくのですよね。ただ、すでに文字が多いので、もっと入れるのか……と悩むくらいなら「この用語は知っている相手」と定めても問題ありません。自分で定めている、と自覚してるなら無問題です(このサイトも「Microsoft Clarityという言葉を知っている相手」にしています)
  • 情報量が多いとやりがちですが、お金が関わってくる言葉のゆらぎはなくしておくことをオススメしたいです。
    → さまざまな表現ができる名称がありますが、お金が関わってくる項目名は表示が揺らぐと「え?別の項目でお金がかかるの?それとも同じだから気にしなくていい??」と混乱を招きやすいです。サイトやサービスによって項目名が変わる場合は「同じものです」と注釈を入れておくと良いですが、基本的には統一しておいたほうが安心してもらえますね。
  • (追加)また知名度もそもまで高くありません。
    → また知名度もそこまで高くありません。(ただの誤字)

データを見て検証する

今回の記事は Google トレンドとGAのセッション数を見る限りでは内部行動の最適化よりもSEOの影響のほうが大きいと考えられるのですが、公式サイトへのクリック率を上げること(コンバージョンに一番近いKPI)を考えます。

  1. それぞれのボタンのクリック状況を確認して、オススメ2つを伸ばしたい。
  2. スクロール率と離脱ポイントを知って、回遊を促したい。
  3. その他気になった点をまとめる。

クリックヒートマップを確認する

過去30日間×該当ページ閲覧×モバイル で絞り込んだ221セッションのクリックヒートマップを確認します。モバイルのデータなので、「クリック」というより「タップ」なんですけどね。

「Fon光の公式サイト」ボタンのクリックが一番多いですね(8.74%)。やはりエリアは気になりますよね。クリック報酬があるなら、情報を絞るのは有効です。ユーザーは、選択肢に入るかどうかをここで判断しているのでしょう。

ボタンクリックの次点は「excite MEC光の公式サイト」(3.83%)で、「GMO光アクセス」に至ってはベスト7のランキングからのクリックが多いですね(5.46%)。

目次でも「Fon光:4,378円」のクリックが目立ちます。特に価格がクリックされているので、やはり安さで選ぶニーズが強そう。↑で公式サイトがクリックされているのも、安さが理由なんでしょう。そして、目次の「So-net光minico:4,500円」がクリック数で4番目。やはり安さか。

目次よりも上にあるランキングにクリックが集まっています。表示している文章を変えることで、読者のニーズに合わせて誘導しやすいと考えられますね。今回はオススメ2つを推したいので、項目の最後に[オススメ]などを入れて検証してみても良いかもです。

ランキング
目次

スクロール率と離脱ポイントを知る

過去30日間×該当ページ閲覧×モバイル で絞り込んだ261ユーザーのスクロールヒートマップを確認します。この記事を数日かけて書いているので数字は若干異なっていますが、大きなイベントなどもなく、目的は変わらないためこのままいきます。

画面上で固定表示している要素があると、Microsoft Clarityのヒートマップは高さの100%にならないかもしれない……ということで、数値を確認してみます。

スクロール率の5%から10%に進むところで、訪問者数が大幅に落ちていますね。「% Drop off」の数値を見ても、7.77%→24.72% と、とても多いです(ここ、比較の数値にしてくれると使いやすいんだけどな……)。

この、Drop off(離脱)したところのコンテンツを確認すると、ランキング(上とは異なるもの)がありました。ここもよくクリックされています。ただこれ、外部ページへのリンクではなく、ページ内リンクなんですよね。クリックせずに離脱している可能性もあるのですが、クラリティのスクロールヒートマップへの不信がまた高まりました/(^o^)\

あとで録画も見てみましょう……

ランキングを2つ載せた理由にもよるのですが、もしここでページを離脱しているのなら、ここではランキングではなく、それぞれのメリット・デメリット記事を載せて、回遊を促す場所にしても良いのかもしれません。

スクロール率
5%〜10%内でクリックされたところ

録画(の Copilot )で離脱をもう少し確認する

回遊のポイントがどんなところにありそうか、クラリティの録画(レコーディング)機能で確認してみます。

今回は過去30日間×該当ページ流入×モバイル×セッション数≧3 で絞り込んだ11件の動きを実際に確認しつつ、Copilot で得られたデータを確認することにします。直帰(離脱)したデータからは何も得られないので、解決できている行動から情報を得ようと判断した次第。

ちなみに今回、Copilot のデータを集めたものをCSVファイルにして ChatGPT の Code Interpreter を使ってみたんですが、「これだけじゃなんとも言えないっす(超意訳)」と言われたので、私の仮説立案がメインです。

  • モバイルですが、Yahoo! からの検索流入が多いです。一部は Google ですが、どちらにしても「光回線 比較 安い 戸建」がといったサジェストキーワードに最適化できていると判断できます(順位は不明なので、SEO視点での改善の余地はあるのかも)。
  • ページ内でかなり動いていることがわかりました。また、外部サイトや詳細を見て戻ってくる動きも多いので、やはり「詳細」という文言に改善の余地があるのでは?
  • 他のページを見て、月額料金以外にもかかる金額をチェックしている動きがありました。追加費用が詳細記事にあるなら、「追加費用も確認」などのリンクテキストで回遊を促せそうです。

私なら、該当ページからのCVRが低いのなら、回遊を促して詳細ページでCVしてもらえれば良いと考えます。買い切りの単発サービスではなく、継続課金するサービスなので、回遊によって安心を醸成することは悪くないですし。

何より「ページに訪れる方の目的意識が、すでに購入したいとはっきりしているためだと思います」という仮説のとおり、詳細記事への流入をサイト内から起こせるなら、このページは間接CVにつながるランディングページとして優秀だと考えます。

ダッシュボードでパソコンとモバイルとの流入傾向の違いを見る

今回は Google アナリティクスを確認していないので、クラリティで確認できるだけのマクロデータを見てみます。過去30日間のみで絞り込んだ11,885件のトータルセッションで、(上記で検証したこと以外に)パソコンユーザーとモバイルユーザーの違いで気になった点を挙げてみました。

パソコンからの閲覧が25%あり、Google からの流入が多くを占め、2022年7月1日の法改正にともなう光回線各社の変更点まとめ【電気通信事業法】SIMフリーのホームルーター『ドコモ home 5G』にpovo2.0やプリペイドSIMを挿してみた!が一番多く読まれていました。そこで、それらの記事の閲覧に絞ってみると、それなりに精読されているようです。クリックヒートマップを確認すると、テキストをコピーしている行動が多く見られたので、本人が他者に説明するための参考にしているのではないかと思われました。

奥行きもアクティブ時間もそこそこありますが、ほとんど回遊していません。

個人的に、想定しているユーザーではないたくさんの流入数は、判断を狂わせるのでオススメできません。モバイルユーザーとは異なるユーザー層のイメージですが、コンバージョンにつながる可能性があるのなら最適化できると良いですよね。

モバイルからの閲覧は70%ほどで、やはり Google からの流入が多く、解約済みのソフトバンクエアーを光回線のWi-Fiアクセスポイントにする方法 が20%ほどの流入を占めていました(昨年末の記事なので、安定して流入しているのかどうかは Google サーチコンソールなどを確認するのが一番です)。この記事もあまり回遊されていないですね。クリックヒートマップを確認すると、ページ内リンクや目次のクリックが目立ったので、設定方法をなぞっているユーザーが多いと思われます。数字の書いてある画像には、やはりクリック跡がありました。

この場合も、ユーザーの役に立っているものの……という印象は拭えませんが、メルカリのクーポンをコピーしたような形跡は1件見つかったので、CVにつながっていないとは限らない……とも考えられます。日付が古いので、更新してみても良いかもしれませんね。

ちなみに、ずっと検証してきた該当ページのデータはこちら。モバイルの滞在時間はパソコンよりも短くなる傾向はありますが、上記のデータと比べると全体的に「読まれていない」という印象があるのではないでしょうか。しかし時期やトレンドを見ながらSEO方面の改善をしつつ、CVにつながるページへのハブとして回遊を促すことを考えることもできます。ランキングは一定のニーズがあるので、(ニーズマッチする)流入数の多いページから誘導する施策もオススメです。

流入数(量)の多さは、コンバージョンの成功(質)があってこそ。どちらも大切にしたいですね。

ということで、施策案

()内は変化すると思われる指標です。

  1. 「詳しくはこちら」という表現を文脈に合わせた具体的な表現にする(セッション別のページ数↑)
  2. 画像はクリックすると拡大できるようにしておく(クリック数↑&エンゲージメント↑)
  3. 流入数の多いページから乗り換えのオススメランキングとしてリンクする(ページのセッション数↑)
  4. 新規ニーズと乗り換えニーズの両方にメリデメをまとめる(目次からのクリック↑&離脱↓)
  5. もし、お金の総額がわかるページがあるなら誘導する(セッション別のページ数↑)

すでにやれることはやっているアフィリエイトサイトなので、トレンドの影響を大きく受けている印象があります。少なくとも回遊を促すことはすぐにできると思うので、このページにこだわりすぎず、サイト全体でCVRの高いページを育てると良いのでは。

ページ内で頻繁に移動しているため、目次に移動する何かがあると良いのかなとも考えたのですが、ユーザーは慣れないインターフェイスは使わないので、悩ましいところです。

優位性のあるニーズに最適化しよう

今回は迷っているユーザーに月額5,000円以内という条件を出し、7つの選択肢を提示し、絞り込んでいく流れです。この流れは「買う/買わない」から「どれを買うか」に遷移させる、非常に良い戦略です。

ただし、キーワードはサジェストワードになっているため、競合も多いのではないでしょうか。つまり、みんな同じことを考えているわけですね。そこで違う観点を入れることができれば、一定のニーズに対する優位性ができます。

SEOは自らの専門性を発揮させることが大切ですが、アフィリエイトサイトといえどもそれは同じ。Google もE-E-A-Tを重視してランキング調整してますし。むしろアフィリエイトサイトは、本家が十分にカバーできない視点からの情報をフックにしてニーズマッチさせることが大切なので、キーワード選定もロングテール狙いになりますね。

キーワード選定や文章の構成は住さんの記事がとても参考になります。

ボーディー SEO
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前回の記事でもお伝えしましたが、日本アフィリエイト協議会(JAO)さんはたくさんのノウハウを提供しています。私も普通に学びたい内容が盛りだくさん。

ひとまず、今回の分析はここまでです。

Microsoft の方もおっしゃっていましたが、やはり Microsoft Clarity は定性分析がメインで、定量分析と合わせて効果を発揮するため、どちらも考えて量と質の両面から改善したいですね。

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この記事を書いた人

はい、ごめんください(/・ω・)/
WordPressをメインとした制作、開発、ウェブコンサルと、ストレングスファインダーを活用したコーチングを行っています。このブログでは、ユーザーの行動分析をモリモリできる Microsoft Clarity(クラリティ)を研究した備忘録としています。解析のお仕事は中小企業向けにご提供しています。

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