Microsoft Edge と Bing と Clarity を もっと使おう! Microsoft 広告セミナーレポート

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ごめんください。クラリティだいすきコスギです。

今回は「一般社団法人 日本アフィリエイト協議会(JAO)」さん主催の「Microsoft 広告セミナー~Bing、Clarityの最新情報~」に参加してきましたので、その内容をご紹介します。久しぶりのリアル参加だったのですが、同じセミナーを聴講するのでも熱量が違いますね。おかげで、このブログを立ち上げることもできました。良い機会でした。

目次

なぜ今、Microsoft 広告なのか?

今回のセミナーは「Microsoft 広告」と銘打っていますが、テクニカルな広告の話よりは、Microsoft さんの戦略が垣間見える内容でした。

まず、Google さんが強すぎるという問題!(ドーン)

Google さんは2024年にサードパーティークッキーを廃止する予定ですが、すでに Safari と Edge はサードパーティークッキーを使えません。これは、第三者のデータを収集してビジネスをしている Google さんにとって致命的な問題です。だから延期してるわけなんですが。

しかし、Microsoft さんは Windows や Office などのアプリからのファーストパーティーデータを持っています。ここが強み。そのため、2024年には大きな変革があると予想されます。この頃になれば、Microsoft さんのファーストパーティーデータとAI技術を組み合わせて、オーディエンスインテリジェンス(仮?)を利用できるようになります。楽しみですね。

そしてもうひとつ。ChatGPT を始めとしたチャットツールの普及によって、検索が減少することが予想されています。後述しますが、ユーザーの検索体験が過渡期を迎えた先をすでに Microsoft さんは見据えているってことですね。

Bing の歴史と検索シェアの推移

Bing は2009年にローンチされ、当初は米国 Yahoo 社の検索エンジンでしたが、2015年から日本市場での拡大を開始し、全世界で利用できる検索エンジンになりました。今ではAI技術を活用して高品質な日本語のウェブ検索を実現しています。すでにBing AIを使ったことがある方もいらっしゃるのでは。

つまり、Google アルゴリズムは日本の Yahoo 社でも採用されていますが、Bing のアルゴリズムとは違うということです。Q&Aでも Bing のSEOは何をすればよいのかと質問がありましたが、「特になにもない、ちゃんとユーザーのことを大切にした安心で安全なコンテンツを作るのが一番」とのことでした。方向性は Google さんと同じですね。特に「安全性」を強調していた印象です。

Bing の検索シェアは2015年に4%でしたが、2022年には16%に増加しています。これは、Windows と Edge ユーザーの拡大戦略によるもののようです。Windows はワークデイ コンシューマー(仕事と生活の境界が曖昧になった消費者)の増加に伴い、IE から Edge への移行が進み、Bing ユーザーが急増していったようです。

参考までに、某サイト(IT業界)の Edge ユーザーの推移はこんな感じです。上が全体、下がEdge。絶対数はまだ少ないものの、Edge 利用者は明らかに増えています

2019年4月から2023年3月の全体セッション
2019年4月から2023年3月の Edge セッション

なお、Microsoft Bing と Microsoft Edge の検索トレンドはこちら↓。今回のセミナーの内容を裏づけています。最近になってBing が跳ね上がったのは、AIのためですね。

Edge と Bing の新機能

Edge のショッピングタブがヤバイ!

そんなわけで、Microsoft さんとしてはあの手この手で Edge を使ってもらえるようにさまざまな機能をブラウザに入れています。

まずはショッピング体験の改善。ブラウザ上ですぐにショッピングできるのですが、何よりも、Amazon などで商品を表示した時に表示される、インパクト。Amazon で使えるクーポンがずらり……!!Windows はもちろん、Mac でも使えるので、まだ Edge を使ったことない方はダウンロードして使ってみることをオススメします。

シャルトリューズはフランスの薬草酒です。草原の香りがしておいしいですよ。

また、価格履歴や小売業者との比較がデフォルト機能で行われます。商品価格の追跡を行っていなかったので、データが溜まるのを待つ必要があるのかなと思いましたが、消耗品などは良さそう。超個人的には、Chrome 拡張の Keepa が重宝しているので、これと同等の機能にならないと価格の履歴機能は使わないかもというのが本音です。

Bing でポイ活できる!

2022年7月から始まった Microsoft Rewards は、知っている人が少ないかも。検索するだけで1日最大12ポイントもらえて、買い物をしてもゲームしてもポイントがもらえます。ちょっと知識確認のゲームしただけで30ポイントもらえるので、空き時間にやるのはオススメなのでは。

だいたい、10,000ポイント1,000円くらいの想定でしたが、アマギフなら5,250ポイントで600円とかもありました(タイミングによって変動すると思います)。

新しい Bing 、実はプレビュー版

新しい Bing には ChatGPT が用いられ、チャットによる質問に回答します。「検索用にカスタマイズされたGPT-4」とも言えます。

ChatGPTは2021年9月までのデータを参照していますが、Bing チャットは最新情報を検索して取り込んでいるため、分単位で変化していくデータを使えるのは大きな違いですね。中身は ChatGPT ですから、ビジネスのアイデア出しなどにも活用できます。

2月頃?のデータでは、世界で約100万ユーザーが利用していますが、そのうち日本のユーザーが1割(約10万ユーザー)を占めており、とても多く、一人あたりの検索数でも日本がトップなのだそうです。

ただし、実はまだプレビューとして実験的に出している段階なんですって。Bing チャットの性能は ChatGPT と同等です。たとえば、落合さんが ChatGPT で遊んでいるこの動画を、要約してもらいましょう。

小学生が楽しく理解できるように、この動画の内容を説明してください:https://www.youtube.com/watch?v=xIiN-1suSW0と、Bing チャットに伝えると、こんな回答が出てきます。

小学生のみなさんもわかりやすい、落合さんのお話

ただこの命令は「検索」というゆらぎがあるので、検索結果に表示されていないものはうまくいきません。たとえば、Microsoft Clarity を解説した Microsoft さん公式の動画でやってみても、こんな感じに回答をもらえません。

直接アクセスしているわけではないので、医療系の動画が参照されてしまうようです

まだまだ改善の余地があるために「プレビュー版」なのだそうです。フィードバックを送っておきましょう。なお、ブレストしたい場合は「独創性」、正確な情報がほしいときは「厳密さ」、迷ったら「バランス」を選ぶと良いそうです。さきほどの動画要約の命令を「独創性」でやったらこうなりました↓

内容がよりわかりやすくなっていますね

これは個人的に ChatGPT を遊びまくっての体感値だと思っていたのですが、AIが返すものは統計的な中央値であって、正答ではありません。やっぱりそうなんだなあと、実際に Bing を支えている側から仰っていただいたのは感慨深かったです。そして「真善美を判断できない」という言葉は結構大きく、ここが人間の発揮できるところなんだろうなと再確認しました。

また、ChatGPT もそうですが、AIは確率論にも関わらず断定口調なので、「間違ったことを断言されると、あたかも正しいことに思えてしまう」というハルシネーション(幻覚)が起きやすいんですよね。「ここは我々も検討しなければならないところ」と仰っていたのも印象的でした。

SEOへの影響

新しい Bing によるSEOへの影響は、基本的に変わっていないというのが公式回答です(2023年4月現在)。変更があった場合は公式ブログでお知らせされます。また、従来はクローラーがウェブサイトを回っていましたが、IndexNow機能ではクローラーを呼ぶことができます。これにより、Bing はもちろん、Yandex などの検索エンジンにも対応したサイトのインデックスが容易になりました。

……というか、Bing ウェブマスターツールを使っていればすでに使える機能なので、まだ Bing ウェブマスターツールに登録していない方は、今のうちにやっておきましょう。Google サーチコンソールのデータをインポートできるので手軽ですよ(経験者)。データが溜まるまでしばらくかかるので、早めに設定しておくことをオススメします……_(꒪ཀ꒪」∠)_

イチオシの行動分析ツール「Microsoft Clarity(クラリティ)」

個人的に一番楽しみにしていたのがこの Clarity セミナー!最近はサチコ(Google サーチコンソール)とクラちゃん(Clarity)しか見ていないくらいには、大好きな解析ツールです。

どれくらい好きかというと、WordPress で超使い勝手の良い大好きなテーマ「SWELL」のコミュニティでテーマに機能を追加してもらうくらいには大好きです。SWELL 使ってたらクラリティ入れとくといいですよ。自動でコンテンツ分析されますんで。

普段からテンション高め

そしてスピーカーの中島さんから「基本的なことなんですが」と前置きされた内容で、クラリティの推しポイントをたっぷり語っていただきました。たしかにドキュメントを読めば理解できる内容なんですが、熱量をもって伺うことができたのは何よりも貴重でした。そもそも、クラリティについて日本でこうやってセミナーをしてもらったの初っぽいです。ということで、ご紹介。

Microsoft Clarity は、ユーザーの行動を探る定性分析ツール

Microsoft Clarity は、ホームページに訪れたユーザーの行動を分析し、UX改善(ユーザーがつまづいた部分を改善したり、見て欲しいところを改善したり)に役立てることができるツールです。Google アナリティクスなどの量的データと合わせ、クラリティで得られた質的データを組み合わせて活用することで、より効果的な分析が可能になります。

  • 量的データ:WHAT(何が起こっていたか、数えられるデータ)
    = トラフィック解析:全体像の把握
  • 質的データ:WHY(事象の背後のある理由を説明するデータ)
    = 行動分析:ユーザーの意図の把握

ウェブ解析をしようとすると、量的データ(数字など)しか見ていないことが多いです。アクセス数がどうだったとか、レビューの点数がどうだったとか。ですが、同時に質的データ(その内容)を見ることで、何が起きているのかがわかります。

マクロの視点で仮説を絞り込んで、ミクロの視点で理由を探ると、改善しやすくなります。つまり、Google アナリティクスと Microsoft クラリティは両方使ったほうがベストです。……個人的には、GA4から脱したいのですが……。

Microsoft Clarityの主な機能

「行動分析を民主化する」というミッションを掲げているクラリティは非常にシンプルかつパワフルな機能があります。ユーザーの行動から得られる情報は、数字ではわからないユーザー行動改善の刺激をもらえるので、表面化されていなかった課題に気づかせてくれますよ(/・ω・)/

1. セッション録画で全部わかっちゃう!

ユーザーの行動を動画で観察し、問題の原因を特定することができます。この録画の内容をレポーティングするのが難しかったので、中の人(中島さん)に「どうやってレポーティングしていますか?」と尋ねたところ、「動いているのを見せるのが一番ですね」的な回答をいただいたので、レポーティングはあきらめました😂

  • 問題が見られる時の「なぜ」を理解する
  • うまく機能しているか、苦戦しているのはどこか
  • CTAに行くまでの分析が可能

……と思いきや、この記事を書いている最中に Copilot(コパイロット)機能が有効になったようで、動画の解説を文字で出力してくれるようになっていました。

日本語だとこんな感じです(以下のデータについて)

  • ユーザーはストレングスファインダー®テストとウェブサイトが提供するコーチングサービスに興味がありました。
  • ユーザーはGoogleでウェブサイトを検索し、ギャラップウェブサイトにサインイン(ログイン)する方法とテストの流れについての2つの異なるページをクリックしました。
  • ユーザーはサインインの問題についてのページよりもテストの流れについてのページにより長く滞在しました。これは、テスト自体についての興味が技術的な問題よりも高かったことを示唆しています。
  • ユーザーはテストの流れについてのページを訪れた後、サインインの問題についてのページに戻りました。これは、ギャラップウェブサイトにアクセスする際に何らかの困難や混乱に遭遇した可能性があることを示しています。
  • ユーザーはウェブサイト上の他のリンクやページをクリックしませんでした。これは、必要な情報を見つけたか、あるいは何らかの理由でウェブサイトを離れることに決めたことを意味しています。

2. ヒートマップで視覚的にわかりやすい!

クリックヒートマップ
スクロールヒートマップ

セッションを集約して、温度変化のように直感的にわかりやすく把握できる機能です。どこがクリックされたかがわかる「クリックヒートマップ」や、どこまでスクロールされているのかがわかる「スクロールヒートマップ」などがあります。
※スクロールヒートマップの例がダメすぎですな……ページ開いたばかりなので、真っ赤なのは当たり前です……。

  • 広告の配置の最適化
  • 離脱しやすいエリアを特定
  • 関係者に影響を示しやすい

3. ダッシュボード&指標でかゆいところに手が届く!

UX指標(Rage クリックや Dead クリックなど)を用いて、サイトの問題点を特定できます。

  • サイトのどこに問題があったのかのアタリをつけられる
  • Rage クリック(イライラクリック):同じところを何度もクリックしている状況です。「拡大を期待してクリックした画像が拡大されず、なにも起きなかった時」などがよくあります。他にも、フォームの入力欄の変なところをクリックしているなどもあります。
  • Dead クリック:テキストや画像など、クリックを期待していない箇所をクリックしている状況です。テキストのコピーをするためにクリックしたり、長文を読むためにクリックして読んでいたりする方も多いようです。また、目次のクリックも Dead クリックになるようです。これはまあ、しょうがないですね。

他にも、「クイック バック(本当の直帰)」や「過剰なスクロール」など、いろいろな指標を確認できます(/・ω・)/

Microsoft Clarity のメリット

  1. 無料:しかも複数サイトに利用可能
  2. 軽量:サイトパフォーマンスへの影響が最小限
  3. GDPR&CCPAに準拠
  4. スケーラビリティ:大量データとユーザーに対応
  5. プライバシー保護と機密データをマスキング
  6. オープンソース構築:Githubでの閲覧、学習、貢献が可能
  7. 簡単な設定:サードパーティープラットフォームで導入可

Microsoft Clarity の活用法(ざっくり)

  • サイト管理者:ユーザーは適切なCTAに注意を払っている?
  • マーケター:CVがある訪問者は何が違う?
  • PM(プロダクトマネージャー):この機能はリリースに値する?
  • コンテンツクリエイター:ブログに興味を持っている?
  • デザイナー:ユーザーが興味のあるないセクションは?
  • エンジニア:このバグ/エラーの影響は?

Microsoft Clarity で分析する流れ

  1. 分析の目的と対象となる指標やKPIを決める
  2. 分析が必要なページ(LP、サインアップフローなど)を特定
  3. クリック&スクロールのヒートマップを用いてユーザー行動を全体的に理解
    • RageやDeadが含まれるセッションを調べる
    • 比較モードでA/Bテストとの違いを確認する
  4. クリックされた領域からセッション録画に移る
  5. フィルターを利用して、興味深いセッションを絞り込む

特に用意されているフィルターが本当にわかりやすく、設定しておけば「コンテンツの分析情報」や「最も閲覧数が多い製品」が自動で抽出して閲覧しやすくなります。

日本語はちょっとわかりにくいですが…
商品の閲覧数ごとにヒートマップや録画を確認できます

まとめ

ということで、Bingの検索シェアの増加(これは本当に伸びていることを実感)や新機能、貴重な Microsoft Clarity の話など、今後もワクワクする情報が盛りだくさんでした。

ということで、

  • Edge は遊んでおこう!
  • Bing も遊んでおこう!
  • Clarity は入れておこう!

の3つです(/・ω・)/

なお、今回主催された一般社団法人 日本アフィリエイト協議会(JAO)の代表理事である笠井さんから、アフィリエイト業界の話についても冒頭にされていました。私はこれまでアフィリエイトを支援する?ちょっと中途半端なポジションだったので、改めて今回、イチブロガーの立場から参加したのですが、かなり興味深かったです。

特に、月3万円以上稼げている方は少しずつ伸びています(今では1割弱)が、月1,000円未満が7割。でもアフィリエイトにかける時間も手間も違うというのも興味深かったですね。今後AIも台頭してきますが、Google さんの「E-E-A-T」の考えに則れば「信頼のおける経験」が重宝されると考えられます。

そのため、今回のようなリアルセミナーに参加する機会はどんどん活かしていきたいと思う次第です。

どこかで会ったら、気軽にお声がけください(/・ω・)/

Microsoft Edge と Bing と Clarity をもっと使おう!Microsoft 広告セミナーレポート

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この記事を書いた人

はい、ごめんください(/・ω・)/
WordPressをメインとした制作、開発、ウェブコンサルと、ストレングスファインダーを活用したコーチングを行っています。このブログでは、ユーザーの行動分析をモリモリできる Microsoft Clarity(クラリティ)を研究した備忘録としています。解析のお仕事は中小企業向けにご提供しています。

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